中央区基本計画2023(仮称)中間まとめ | 中央区議会議員 山本りえ 無所属

中央区議会議員 山本りえ 無所属

謙虚・素直・感謝の気持ちをもち、社会に必要とされるひとになります。多くの方々の信頼と期待に応えたい。

―中央区のまちとひとをつなぐまちづくり―

中央区基本構想に掲げた将来像の実現に向けて、施策のみちすじに基づいた取り組みを総合的かつ計画的に展開していくため、中央区基本計画2018の策定以降に生じた社会状況等の変化を踏まえた新たな基本計画2023を策定することになりました。

新たな基本計画の特徴として、中央区を取り巻く環境や社会状況等の変化を捉え、横断的に取り組むべき施策について、4つのリーディングプロジェクトとして整理し、「中央区セントラルパーク構想」として展開していきます。中央区セントラルパーク構想には、まちもひともつなげたいとの想いが込められています。なお、各リーディングプロジェクトには、達成度の目安となる指標KPIを設定しています。

 

風船4つのリーディングプロジェクト

1、ゼロカーボンシティプロジェクト

2、水とみどりのプロジェクト

3、コミュニティ活性化プロジェクト

4、経済活性化・文化振興プロジェクト

これら4つの視点から、中央区では、まちもつながるひともつながる政策を展開していきます。

 

風船基本計画2023における目玉施策

☆都心区としての新しい放課後児童対策の推進【75ページ】

子どもたちが安心して過ごせる放課後の居場所として、児童館に加えて区立小学校への学童クラブの設置、学童クラブとプレディの一体的運用、民間学童の誘致などを行います。保育所待機児童の解消が進む一方で、学童クラブ待機児童は増加しています。全8児童館14学童クラブの登録定数755人に対する待機児童数は236人にのぼり、概ね小学校1年生しか利用できない状況が続いています(R4.9)。福祉部と教育委員会が連携・協力して小学校に学童クラブを設けることは、学童とプレディという枠を超え、子ども達がより多くの友達と遊ぶ機会や遊び場を得ることにつながります。

 

☆重層的支援体制整備事業の推進【98ページ】

地域住民の複雑化・複合化した生活課題を解決するための包括的な支援体制の構築として、各地域に福祉総合相談窓口を開設します。高齢・障害・子ども・生活困窮などの分野の属性に関わらず一体的に支援を行う「なんでも相談窓口」を設置することで、これまで相談や支援につながっていなかったひきこもりや8050・ダブルケアなどの複数の分野にまたがる問題を抱えた家族を必要な支援につなげていきます。課題としては、福祉施策の総合的知識と的確な判断を下せる人材の育成です。

 

☆都市づくりにおける脱炭素化【121ページ】

令和3年に「ゼロカーボンシティ中央区宣言」を行い、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指し取り組みを強化してます。脱炭素に関連する国や都の動きも踏まえ、区内建物の新築時における原則ZEB化・ZEH化に向けた条例や要綱等の見直しを行います。また、再生可能エネルギーの導入や活用を促進します。脱炭素社会の実現により、未来の子ども達へ持続可能なまちをつないでいきます。

 

☆水上交通の活性化促進【134ページ】

都内随一の水辺空間を有する本区において、豊かな水辺環境を最大限活用するために、舟運ルートの開設、水辺の回遊性の向上などを図ります。船が観光資源としてだけではなく、区民の身近な交通手段としても利用されるよう陸上交通とのアクセス向上を図ります。すでに、東京都は水上交通の活性化に向けた社会実験を行っています。舟運は、まちとまちをつなぐ役割を担います。

 

☆防災拠点の整備・運営体制の拡充及び幅広い世代の担い手の育成支援【105ページ】

地域の防災力・防犯力の向上のため、在宅避難・帰宅困難者対策の推進、地域防災の担い手の育成を支援します。若い世代が防災拠点の運営や訓練に参加する環境づくりを進めます。具体的には、学校教育のなかで中学生による地域防災の担い手を育成します。

 

この他にも、基本計画には興味深い施策がたくさん盛り込まれています。ボリュームのある冊子ですが、ご関心のある方はぜひご覧ください。また、パブリックコメントにご意見ご要望などをお寄せいただければ幸いです。

【パブリックコメント】

令和41121日(月)から1220日(火)まで。

▽中央区基本構想

https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kihonkosokihonkeikaku/29kihonkoso/index.html

▽中央区基本計画2018

https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kihonkosokihonkeikaku/kihonkeikaku2018.html