こんにちは 
最近 日本の芸能人の女性が ”SNS” において・・・
悪質で 執拗な ”誹謗中傷” に 耐えられなくなり・・・
その相手を 刑事告発して その人物が 書類送検される 出来事がありました。
もちろん その芸能人の行動は まったく 正しいものであると 思いますが・・・
しかし 問題は それだけで済むのか？ と 私自身 思うことになりました。
告発された人物は ２０代の男性でしたが・・・
その男は どうやら ”精神的なトラブル” を 抱えていたようであり・・・
つまり 一種の ”精神病患者” で あったようです。
それゆえに その男を ”脅迫・侮辱罪” などで 立件することは 難しく・・・
法律的には ”無罪” になる 可能性も あるのです。
しかし この一件は 現在も ネット上で 問題になっている・・・
”誹謗中傷問題” への ”抑止効果” に なることは 確実であると 考えられます。
それは 一種の ”匿名” による ネット上での 書き込み行為が・・・
それが 悪質であれば その ”人物の特定” も 可能になり・・・
その行為が ”犯罪行為” として 立件されることが 確実になったからです。
そうであっても 今後も ネット上での ”誹謗中傷問題” というのは・・・
残念ながら 引き続き 起こりうることに なるでしょう。
それは 私たちが ネット上で ”何を目的” として 行動するのか？ ということが・・・
これまで通り 何も 変わらなければ 同じだからです。
そして 私たちが ネット上で ”目的” と するものとは 何か？・・・
それは 自分自身の ”高揚感” を 追求していることです。
現在 私たちは この社会において・・・
人類史上 まれにみる ”超高度情報化社会” を 築いています。
それは ひと昔までは 不可能であった ”インターネット” によって・・・
”自分の意見や思想” などを ”即時” に そして ”詳細” に・・・
”全世界に発信” することが できるようになりました。
この状況は 私たちは ”自由な表現の場” を 獲得できたと 考えられますが・・・
その一方で 極めて ”無防備な状況” を 作り出していると 思われます。
それゆえに 私たちは きわめて ”危険な状況” に 直面しているのです。
私たちは 現在 ”SNS" に 何を 求めているのか？
それは おそらく ほとんどの人が ”高揚感” を 求めているはずです。
その意味は 自分自身の ”意見や思想” または ”さまざまな作品” などを・・・
”SNS" へ アップすることによって 一種の ”発散” が 可能になります。
つまり ”内面的なもの” を ”体外に出す” という行為を 意味します。
それは 心理学用語での ”カタルシス” という ”排泄（はいせつ）行為” でもあり・・・
私たちは そこで ”快感” を 覚えるという 状況になるのです。
つまり その ”快感” が ”高揚感” に なるのであり・・・
私たちは それを得るために 連日 ”SNS" に かかりきりになるのです。
つまり ”SNSの背後” には そんな ”人間の欲望” が 隠れています。
芸能人が ”SNS" に ”アップする行為” は・・・
それ自体が ”ファン・サービス” として 歓迎されていますが・・・
その内容も ある意味 ”芸能人としての優越性” を 表現することが 目的です。
つまり 私は ”一般人とは違う存在” で あることを 表現することで・・・
一般大衆に対して ”憧れさせる” ことを 目的にすることで・・・
より多くのファンを 獲得することを 目的にするわけです。
それは 個人の意思ではなく ”芸能事務所の意向” が 強い場合が多く・・・
ある意味 ”芸能人としての義務” として 行われているわけです。
しかし そうであっても そこには 人間としての ”快楽” が 存在しており・・・
その内容も 無意識的にも ”自分の高揚感” が 発現されるのです。
それは 根強いファンにすれば 自分自身も ”同調する” ことになって・・・
ファンにとっても ”高揚する” ”歓迎される” 内容になるわけです。
それで 芸能人も ”正しい行為” と思って そのまま 投稿を続けるのです。
しかし 見る側の 心理状態によっては その印象も 変わってくるのであり・・・
それが ”おもしろくない” または ”妬（ねた）ましく” 感じることも 起こるのです。
そこから いわゆる ”アンチ” が 発生するのであり・・・
彼らは そこで 同じように 自分の感情を ”発散” させようと するのであり・・・
そこから 執拗な ”誹謗中傷” が 始まることが 考えられます。
このように ”SNSでの発信者” は もともと・・・
”快楽” を 得るために 記事の投稿などを 行うわけであり・・・
それに対して ”批判” や ”反論” などを 受けることになり・・・
さらには ”攻撃” などを 受けることになれば・・・
そこでは ”正反対の苦痛” を 感じることになるわけです。
そこでは ”快楽と苦痛のギャップ” が ”より強く” 感じることになり・・・
必要以上の ”絶望感” や ”激しい苦痛” を 感じることになるのです。
それで 人によっては ”自殺する” という 悲劇も 起こってきました。
この現象は いわゆる ”正負の法則” からも 説明されるのであり・・・（※）
私たちは ”SNS” によって ”自ら危険な道に入っている” とも 言えそうです。
芸能人の中には そのことに 気づいている人もいて・・・
すでに ”SNSをやめた” ”初めからやらない” 芸能人も 多いのです。
最近でも ”SNS上での中傷” によって 自殺してしまった方も 発生しました。
つまり 私たちは このような ”SNSの危険性” を 認識しなければ・・・
今後も どれほど ”SNSでの逮捕者” が 出たとしても・・・
このまま ずっと ”SNS上の悲劇” は 後を絶たない と 思われます。
現在も 私自身が なぜ このブログを 書き続けているのか？ といえば・・・
それは ”ブッダの教え” を 実践する 生活を 続ける中で・・・
その教えが 日常生活の中で どのように 役立てるのか？ ということの・・・
わずかばかりの ヒントを ご紹介することを 目的にして 参りました。
それは ある意味 修行生活の中での 義務としても 考えております。
しかし このたびの 芸能人の一件に際して・・・
自分自身が 今後も ブログ記事を 発信するにあたって・・・
さらに 気を引き締めるべきである と 痛感しております。
そこでは 自分の ”発言” が ”快楽” を 目的にするのでなく・・・
決して ”高揚感” に 浸ることがないように 注意したいと 思っております。
”SNS” では このような ”隠れた危険性” が 内在しています。
皆様も 今後の ネット上での ”発言” には 十分に ご注意の上・・・
ご自身が 決して ”被害者” に ならないように・・・
さらには 無意識にも ”加害者” に ならないように・・・
”SNS” を 有意義に ご活用されることを お祈りいたします。
（※） ”高揚感” の 真逆を意味する内容の 参考記事です。
さらに ”正負の法則” の 内容です。
