~原始仏典 スッタニパータ 第3章 第12節 ”二種の観察” より~ 本



No,747

およそ ”苦しみ” が 起こるのは

すべて ”食料” を 縁として起こる。

諸々の 食料が ”消滅” するならば 

もはや 苦しみの 生ずることもない。



No.748

”苦しみ” は ”食料の縁” から 起こると 

この禍い(わざわい)を 知って

一切の 食料を 熟知して

一切の 食料に 頼らない。



No.749

諸々の ”煩悩の汚れ” の 消滅のゆえに 

”無病(ニルヴァーナ)” の 起こることを 正しく知って

省察して ”食料を受容” し

”理法” に 住する ヴェーダの達人(賢者) は

もはや ”迷いの生存者” のうちに 数えられることはない。


 
No.750

およそ ”苦しみ” が 生じるのは

すべて ”動揺” を 縁として起こる。

諸々の動揺 が ”消滅” するならば

もはや 苦しみの 生ずることもない。



No.751

”苦しみ” は ”動揺の縁” から 起こると

この禍い(わざわい) を 知って

それ故に 修行僧は

”妄執の動揺 (執着による動揺)” を 捨て去って

諸々の ”潜在的形成力” を 制止して

”無動揺” ”無執着” で よく 気を付けて 

”遍歴(へんれき)” すべきである。






こんにちは わんわん


原始仏典 スッタニパータ 第3章 第12節 ”二種の観察” では・・・

仏教の開祖であった ゴータマ・ブッダによる・・・

人間の ”苦しみの原因” について 体系的に 示されています。

今回の記事でも 前回の内容の続きについて 考えて参ります。メモ




人間の ”苦しみの原因” とは 何か?

それは ブッダは 私たちが 毎日のように 摂取している・・・ 

”食料” つまり ”食べ物” であると 説いたのです。おにぎり ハンバーガー ラーメン




人間が ”食べ物” を 摂取するのは なぜか?

それは 私たちが ”生きるため” であると 言えるでしょう。

では 私たちが ”食べ物” を 摂取しなければ どうなるのか?

それは おそらく ほとんどの人が・・・

”飢死” することに なるでしょう。

それが 人間としての ”常識” であると 考えられています。得意げ




しかし ブッダは 私たちが ”苦しむ” のは・・・

”食べ物” が 原因であると 示したのです。

これを 短絡的に 考えれば・・・

私たちが 苦しみたくなければ ”何も食べるな” ということになり・・・

”死を 選びなさい” も 同然だと 考えてしまいます。

これでは ”元も子もない” と 考える人も多く・・・

ここで ”ブッダの教え” から 遠ざかる人たちも 多くなるわけです。パーショック!




では ブッダは ここで 何を 説いているのか? 

それは ”煩悩の汚れ” つまり ”欲望の汚れ” が 問題であると 言っています。

私たちは これまで 自分自身の ”食欲” について

何も 疑うことなく ある意味 ”無制限” に 追求してきたわけです。

それは 自分が ”生きるために必要” だからと 考えるからであって・・・

”何も 間違ってはいない” と 考えてきたからです。

しかし そこには 同時に・・・

私たちの ”欲望の汚れ” が 発生していたようです。ガーン




”欲望の汚れ” というのは・・・

自分の欲望を ”むさぼる(貪る)” ことを 意味するようです。

そして ブッダは そのような ”むさぼり” について・・・

人間の ”最悪の欲望” としての  ”三毒” の 一つとして 考えました。

それが ”貪り” ”瞋り(怒り)” ”無知” の 三つでした。(※)

この内容は これまでも このブログで 繰り返し 考えました。メモ




では 私たちが なぜ 欲望を むさぼっては いけないのか?

それが ブッダが 最終的に・・・

何を 目指していたのか? を 知れば 理解できます。

それが ”永遠の平穏・静穏” と 考えられる・・・

”ニルヴァーナ(涅槃寂静)” の 境地だったのです。星



私たちが この 人生において・・・

いつも 欲望を ”むさぼる生活” を している場合に・・・

そんな生活が ”不可能になる場合” に 遭遇することがあります。

それは たとえば 大地震などの ”自然災害” に 直面した時 などであり・・・

これまでの 日常生活が 完全に ”続けられない” ことになります。雷




そのとき 私たちは どうなったのか? といえば・・・

それは ほとんどの人が ”パニック” に 陥ることになり・・・

そこで 激しく ”動揺する” ことに なったでしょう。

そして 私たちは 激しく ”苦しむ” ことに なるのです。

それが ブッダは ”致命的である” と 考えました。

それは ”平穏・静穏の状態” では まったく ありえず・・・

必然的に ”永遠の平穏・静穏” には 到達できないからです。ショック! 





つまり 私たちが 人間として ”あたりまえ” であると 考えてきた

”食欲” を ある意味 ”普通に” 追求すること だけでも・・・

私たちは ”無病(ニルヴァーナ)” に 到達することは 不可能になります。

ここで 詩経にも 示されていますが ”無病” というのは・・・

逆から 考えますと 私たちが ”病気である” というのは・・・

”平穏・静穏ではない状態” を 示していることが 理解されてきます。(※) 

それゆえに ブッダは ここで 私たちに・・・

”食料” に ”頼る” ような 生活を・・・

普段から していては ならない と 説いたのです。ラーメン ハンバーガー お酒 バツ 





それゆえに 私たちが 日頃から・・・

”食欲” を ”最小限” にして 生活していれば・・・

たとえ ”食料” が 十分に 得られなくなっても・・・

それは ”いつものこと” であると 考えるので・・・

まったく ”動揺しない” で 生きることが 可能になるわけです。

それで ”平穏・静穏の状態” が 維持できることになり・・・

最終的に ”無病(ニルヴァーナ)” へも 導かれることが 可能になるわけです。

これが ここでの詩経の ”真意” であると 考えられます。目




つまり 仏教での 修行僧たちが・・・

なぜ ”断食(だんじき)の 修行” を 頻繁に 行っているのか?

さらには ”托鉢(たくはつ)” と 呼ばれる・・・

他人から ”食物” を ”施されるだけ” で 生きてゆくという・・・

”不自由な食生活” を あえて 選んでいる というのは・・・どんぶり




たとえ ”食料” が 何も 得られなくても・・・

そこで ”平然” と していられるか? を 試しているわけです。

それが ”断食の修行” や ”托鉢の修行” の・・・

”本当の目的” であると 考えられます。ひらめき電球 




そして 修行僧たちは ”何が 起ころうとも”・・・

”動揺しない境地” に 至ることが できるのであり・・・

さらには すべての ”執着心” を 捨て去り・・・

”住む家” も 捨て去る という・・・

”遍歴(定住しない)” 生活を 送っているのです。

これが 本来の 仏教徒としての ”理想的な生き方” であると 示されています。走る人




そして 修行僧たちは・・・

人間として あたりまえである ”食欲” を ”制限” できることによって・・・

今度は ”潜在的形成力” を ”制止” することが 可能となるのです。

この意味は ”人間の形” になることを ”制止” することが 可能になり・・・

それで ”人間” からの ”脱出” が 可能になる・・・

つまり ”解脱(げだつ)” が 可能になることを 意味しているのです。ドア




また このブログでも かつて ご紹介したように・・・

人類の中には ”何も 食べなくても” 生き続けていた人が 存在しています。

それが 明治時代の 超能力者であった ”長南年恵さん” でした。(※)

彼女は 約20年近くも ほとんど ”生水のみ” で 生きていたのです。

つまり 私たちも 同じ ”人間” として・・・

”食料” に 頼らなくても 生きてゆけることが 実際に 可能なのです。

私たちは 人間としての ”常識” というものに・・・

これまで通り 縛られる 必要がないことも 知っておくべきなのです。ひらめき電球 




私たちが ”苦しむ時” には どうなるのか?

それは 自分自身が 激しく ”動揺する” ことに なっているのです。

そして それを 逆から 考えれば・・・

私たちが ”動揺しない状態” を 維持することが・・・

それこそが ”苦しまない状態” なのです。

私たちは この ”真理” を しっかりと 理解する 必要があります。目




皆様も これまでの ”食生活” を  まず ”見直す” ことによって・・・

ご自身が ”平穏・静穏の状態” に 向かっているのか? ということを・・・

ここで しっかりと お考えになってみては いかがでしょうか?得意げ




そして 今後の 人生においては・・・

もしも ”食料” が 何も 得られなく なったとしても・・・

そこで 決して ”動揺しない人間” に なれるように・・・

日頃の生活においての ”最善の努力” を されてみては いかがでしょうか?

それが 仏教の開祖であった ゴータマ・ブッダ が・・・

人類に 伝えたかった ”本当の教え” だったのです。ニコニコ

 










(※)長南年恵さんについて 特集した 内容である・・・

   ”超能力者 長南年恵女史” の 記事は こちらからどうぞ 星



   ”三毒” についての 内容である・・・

   ”怒りは なぜ 欲望なのか?” の 記事は こちらからどうぞ 星



   ”食生活” が ”病気のもと” であるという 内容である・・・

   ”食欲 を 捨てましょう” の 記事は こちらからどうぞ 星