阪急嵐山線の上桂駅から歩くこと
約20分
西芳寺(苔寺)に着く
はるか昔、大学生の頃は予約なしで拝観できましたが、
今は厳正な予約制
(往復はがき申込みが3000円、
ネット申込みが4000円也)
宮内庁管理で完全予約制の
桂離宮と修学院離宮
果たして、西芳寺は…
予約ナンバーを確認して拝観料を払うと、パンフレットと写経用の西芳寺名入りの筆ペンがもらえます
現在は「向上関」から上段の庭園は非公開
湘南亭茶室 国指定重要文化財
千利休の自刃後、
養子の千少庵が再建
幕末には岩倉具視が蟄居していた
期待に違わない特別名勝庭園
飛鳥時代に聖徳太子の別荘地と伝えられる地に、行基菩薩が「西方寺」として731年に開山。
1339年に夢窓国師(疎石)が臨済宗「西芳寺」として中興開山。
足利義満は西芳寺を
範として金閣寺を、
足利義政は銀閣寺を
造営した。
「夢窓 庭との語らい」1992年
監督 ジャン・ユンカーマン
Dream(夢)Window(窓)は、
庭園を中心に日本文化を考察する
ドキュメンタリー映画。
音楽を作った武満徹をはじめ
詩人の大岡信、大徳寺真珠庵住職、山田宗敏などが出演。
西洋庭園は、ヴェルサイユ宮殿に代表されるように、人間(王)が自然をコントロールし、俯瞰(城・塔)から眺めるシンメトリー構造を理想とする。
日本庭園は、自然のままの石や樹木を使い、庭園を歩いて回りながら、不規則で不完全なアシンメトリー構造に美を見出す。
それは、岡倉天心が「茶の本」で語る日本文化そのものだ。
四季の移り変わりに日本庭園を歩くことは、庭が見せるインスタレーションに参加することである。
四季の色彩と陰影の変化、土と植物と水の匂い、樹々のざわめき鳥たちの語らい水の流れ雨音、陽の熱さと雨風雪の寒さ…
(ストックフォト借用)
日本庭園は日本文化の白眉であり、
夢窓疎石、小堀遠州は
最高の芸術家だ。
西芳寺周辺へ