株式会社の総株主の議決権の10分の9以上を有する株主が、他の株主の全員に対し、その有する当該株式会社の株式の全部を売り渡すことを請求することができる制度である。
平成26年会社法改正により、179条から179条ノ10までの10か条が新たに設けられた。会社ではなく、特別支配株主が他の株主に対して売り渡しを強制できるものとして極めて特異な制度を採用している。
キャッシュ・アウト、なかんずくこの株主等売渡請求制度のメリットについて、立案担当者は特に次の点を挙げている。
1 長期的視野に立った柔軟な経営の実現
2 株主総会に関する手続の省略による意思決定の迅速化
3 株主管理コストの削減
<以上、新日本法規出版「スクイーズ・アウトと株価決定の実務」から引用>