内之倉隆志(ホークス現役/捕手/Sランク)
成長タイプ:晩成/普通
88人目は
左門・・・じゃなくて
吉永・・・でもなくて
内之倉隆志 選手です。
高校時代は鹿児島実業で4番打者として活躍し、3球団競合で入団したホークスでも大型選手として期待されました。
しかし城島健司選手の全盛期とぶち当たったこともあり、最後まで芽が出ることはありませんでした。
引退後は長年ブルペンキャッチャーを務めており、ソフトバンクの優秀な投手陣からも信頼の厚いお方です。
高校時代の華やかさに比べて、現役時代は目立つことなく引退した内之倉選手ですが、私は彼の現役時代を非常によく覚えています。
あれはまだ私が学生だったころ。
実況パワフルプロ野球98決定版の攻略本を読んでいたときでした。
その攻略本では、各チームのおすすめオーダーとともに、ちょっと変わったテーマでのオーダーも紹介していました。
例えば打撃重視、走力重視、若手重視など、です。
ホークスのテーマは、守備重視でした。
そして守備重視打線、8番捕手には
「守備を重視して内之倉」
の一言とともに、
内之倉隆志
の名前があったのです。
時の正捕手は、飛ぶ鳥を落とす勢いの城島健司。
そんな城島選手を差し置いて
「守備を重視して内之倉」
ちなみに二人の能力は
城島 D B C B C
内之倉 E E E C B
城島選手の守備は、11のCです。
内之倉選手の守備は、12のBです。
もう一度言います。
「守備を重視して内之倉」
しばらく、私のパワプロ仲間うちで、
「守備を重視して内之倉」
は流行語になったものです。
これから先、
「守備を重視して内之倉」
が流行語になることは、未来永劫ないでしょう。
とても貴重な経験でした。
そんな城島選手より守備がうまかった内之倉選手が入団したのは、新世紀94年のドラフトでした。
ライバルはバリバリメジャーリーガーだった、ロードリー選手。
守備と対右巧打と対左巧打と長打と走力と選球眼とCリードと捕球力とチャンスと肩を重視してロードリー選手が正捕手のため、内之倉選手の出番はしばらくありません。
パワプロ98の攻略本だったら日本語力を重視して内之倉という可能性もあったのでしょうが、これはやきゅつくなのでやめときました。
それでもロードリー選手の衰えとともに、内之倉選手は少しずつ出番を増やしていきます。
ロードリー選手が引退した新世紀102年は、打撃を重視して吉永選手が正捕手でしたが、翌年、ついに守備を重視して内之倉選手が正捕手の座をつかみました。
そのときの吉永選手と内之倉選手をパワプロで表現すると
吉永 B B E C C
内之倉 E C E B B
という感じだったので、これであれば声を大にして
「守備を重視して内之倉」
と言えます。
守備重視の起用にも関わらず、その年はキャリアハイとなる90打点を記録。
その後もさすがの守備力に加え、意外性のある打撃を武器に、9年間正捕手を務めました。
そして新世紀111年オフ、田村藤夫選手(日ハムOB)の入団により、出場機会を重視して残念ながらFAでチームを去ります。
「守備を重視して内之倉」
天下の野球ゲーム パワプロにそう言わしめるだけの実力を、内之倉選手は持っていたといえるでしょう。
~内之倉隆志~
<通算成績>
実働17年 レギュラー9年
1427試合 4389打数 1159安打
.264 123本塁打 601打点 6盗塁
<キャリアハイ>
139試合 486打数 132安打
.272 16本塁打 90打点 0盗塁
<年度別成績>