今月の土曜日は、いつもインラインスケートをしに行っている公園がイベントもので使えないので、家から車で1時間ちょいかかる埼玉の公園までスケートをしに行っている。
そこで自分とそんなに歳が変わらないご夫婦がスケートを始めていて、臨時コーチ的な感じで、あれこれ仕込んでいる。
自分的には教えているという感覚ではなくて、あくまで楽しむことをシェアさせてもらっているだけなので、基本はタイパ最優先の仕込み方をしている。
自分と変わらない年代だと、昔ながらの部活的な基礎基礎アンド基礎があって、出来ないなら出来るまで繰り返す気合いと根性論が当たり前となるんだけど、それだとタイパ的にはよろしくない。
まぁ、マゾければそれはそれで良いのかもしれないんだけど、自分はそれでかなりの遠回りをして来たので、出来る限りのショートカットをしている。
歳を重ねると、あれをやりながらこれをやって…というのが難しいもので、それは不器用だからで終わらせてしまうことが多い。
自分なんかはかなり不器用なのと、わかってはいても身体は言うことを聞いてくれなくて涙目になることがほとんどだった。
そこを根性論でゴリ押しすることは出来たんだけど、もう少し直線的な練習方法はなかったのかと振り返ることばかりであった。
自分が苦労したのだから、同じような苦労を味わうのは当然だというのはわからないでもないけど、趣味というのは楽しむためにあるのだから、そもそもの部分で面白くなければただの苦行になると思う。
そこをいかに楽に覚えてもらうかを死ぬ気で考えるというのも、自分にとっては良い刺激となっていて、目の前で今日はこれが出来たとか、この間の課題はここまで精度が上がったと楽しそうに話をしてもらえると、本当にうれしくなる。
技術のシェアとは言っても教えることには変わりはないんだけど、自分の方針としては、基本は1箇所だけ感覚的に持ってもらいたいことをやってもらっている。
特に話的に多くなるのは、脇腹の脂肪が吸引されているつもりで滑ってくれっていうもの。
これは後ろ向きに滑る時もそうだし、足をクロスさせたりする時にも使っている。
要は骨盤を回したいんだけど、それをそのままやってくれと言ってもなかなか難しかったりする。
ただ腰を回せばいいだけに思えるんだけど、腰を回すということは、片方の脇腹を前に出して反対側は引かなきゃいけない。さらにそれによって左右の足の荷重が変わることが怖かったり、腰を回せば足の向きも変わるものなので、そういったところへのケアもやらなきゃいけないとなると、途端に怖いものとなってしまう。
それならば、もっと気楽に1箇所だけの注意点を軸として、同じことをしてもらった方が、まだ他のケアはしやすい。これは本当に不思議な感じ。
自分自身がどうにも出来なくて涙目だったことをあっさりと目の前でやられているのは、見ていて面白い。
そう、最終的に自分が行き着いた結論は正しかったという証明にもなるからだ。超自己満。
そんな感じなので、どれほど自分が不器用だったのがまるわかりなんだけど、筋力的にはキツいんだけど、楽しそうにやってもらえているのは嬉しいもので、おそらく自分の5倍ぐらい早くあれこれ覚えてもらっている。
当面の目標として何をやりたいのかはまだないみたいなんだけど、少しずつパーツを組み上げて、あれこれ遊べたらいいのかなぁ…って思いながら、自分が出来る限りのことはやっている感じ。
これまでにはない特異な感じの教え方なので、ジェネリックというあだ名がついて笑った。言い出しっぺは自分なんだけど。
それで、教えたから必ずしも出来るとは限らないので、それはそれで別のアプローチから攻略すればいいと思っている。
だから「出来ないのは今だけだし、そのうち出来るようになるからいいんですよ」ってよく言っている。細かいことまで気にしてまで趣味はやるものでもないし。
とりあえずは、結構なハードルとなるバックスケーティングの入口までは行っているので、そこの崩しを少しずつ楽しんでもらえるといいなぁ…って思いながら、これまで積み上げたパーツの先にあるものも見てもらってはいるので、一緒に楽しめることがもっと増えていくといいなぁ。
自分も自分で課題をいただいていたりするので、それなりにがんばって、さらに楽しんで行こうと思う。
いい趣味だわ。ホントに。