2024/06/16 モーツァルトのレクイエムと読書「存在のすべてを」 | つっちーの日々

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モツレクと読書




今日は午後から、山の会と2つのコーラスで一緒の友達が
地域のコンサートで歌う。
生のオーケストラが入って、
合唱団の数も多くてかなり
本格的で迫力があった。 


 モーツァルトのレクイエム、
モツレクと略して言われる。 

 世界三大レクイエムは 

 フォーレ、ベルティ、モーツァルト。 

 レクイエムはいくつか学生の時の合唱団で歌ってきた。 


久々に聞いたが、聞いているだけでも疲れるから、歌っている方は相当に疲れるだろう。

その友達は赤字になりそうだと心配していた。

確かに満席ではないが、都心から離れた

埼玉のホールに そこそこ入ってまあ盛況だったと言える。 






 今日の感動は、このモツレクの上をいく本「存在のすべてを」塩田武士 

 図書館で受け取った時
500ページ近くあって分厚く、うわっ 読みきれるかなぁ・・・・と心配になった。 


 初めから誘拐事件で謎解きと警察小説かと思ったら、まるでちがった。

しかし
誘拐事件の筆の運びのうまさが、最後まで興味を保たせた。 


 筋はその誘拐事件がずーっと底を流れているのだが、
美術の、画壇の世界と、

家族のあり方、家族愛の物語だった。 


 本屋大賞にノミネートされた段階で予約した。成瀬はそれなりに受賞の意味があるが  この本は頭の下る思いの大作だった。

これだけの長さを飽きさせずに、

徐々に絡んだ糸をほぐしていくように真実に迫るそれぞれの人たちの関わり方、

迫り方が実に巧妙で憎い。 


 あと少しになったので、
読み切ってしまいたいと思って、ホールの喫茶店に入って
読書に最適な場所で読んだ。





 読みきれないままコンサートが始まりそうなので席についた。
終わってから図書館に行って
閲覧用の椅子に座って読み終わった。
久々のよい読後感! 


 予約が3冊届いていて借りて帰った。


 これは読書好きの友達に勧めたい。