明治座「アイ・ラブ・坊っちゃん」
ミュージカル
遅くに手配したから最悪の席だった。3階の右1列8、ここは舞台が三分の一見えない。それを補うテレビもない。おまけに背の低い私は手すりが目の高さで、手すりの間の隙間から見ていた。
まあ演劇は一万円以上の席が多いから安いのはよかった。
この前 大地の子で井上芳雄がとても良かったから期待していた。でも⋯これってミュージカルよりセリフ劇の方が合ってないか?
井上芳雄は漱石の役で、坊っちゃんが三浦宏規。坊っちゃんのほうが出番は多かった。
漱石の現実の世界と、漱石が描いている坊っちゃんの世界が入り組んでいて二重構造になっている。
漱石は 知識人で人格者で品格も備えている印象だが、実際は癇癪持ちでしょっちゅう不機嫌に怒鳴っていた。
親友の正岡子規も死んでしまった。私のミーハー的な知識では漱石の妻は悪妻だ。でも舞台では何だかんだ言っても漱石を支えている明るくお茶目な女性だ。
坊っちゃんが赴任する松山の学校と、漱石の自宅と、舞台装置が頻繁に入れ替わって裏方さんは大変だ。それも飽きさせないで舞台を楽しめる要因の1つ。
坊っちゃんは若い頃読んだし漱石の代表的な作品は全部読んだ。でも坊っちゃんはもう うろ覚え。
冒頭の清とのことはよく覚えている。きよは素朴でイメージ通り。
松山の学校での嫌な奴の教頭赤シャツ、英語のウラナリ、美術の野太鼓等はキャラクターを何となく覚えている。
山嵐と坊っちゃんは協力して赤シャツをやっつけて去っていくのたが、小説の結末がどうだったかは覚えていない。
漱石はラストで家族と仲睦まじくしているし、坊っちゃんも運転士になっている。めでたしめでたし⋯だが、席が悪かったことも、セリフが少なかったこともあり、イマイチ楽しめなかった。
