帰国便の機材トラブル→出会い
今回チームに多い移動トラブルですが、僕にも当然のように起こりました。
シアトルでのトランジット後、成田便。
搭乗ゲートが閉まり、滑走路へ行く途中車軸の部品が欠損。ゲートに戻り対処していると今度はエンジンの油圧系トラブルが発覚。
対処に時間がかかるとのことで、ここで飛行機から一旦降ろされました。
此処へ来るまでの機中で飛行機が堕ちる夢を見ていた僕はホッとしながら、最初は2時間程で飛ぶとの事だったので、不満オーラたっぷりの搭乗ゲートから離れメールや写真の整理をした後ゲートに戻ると今度は長蛇の列。どうやらフライトは翌日へ変更になり、baggage確認やボーディングパスの発行、滞在宿の提供に並んでいるらしい。
「パドラー」と言うだけで繋がったハワイ出身のメンズ3人と、英語が堪能なエアロビトレーナーのEmiさん。
完全に出遅れました、残っていたのは僕と同じようにその場を避けていた人々。
マニュアルにあるのか、かなり迅速に食が配られる。一先ず空腹状態を回避し、happyにさせる。更なるトラブルを生まない秘訣、こういった対応はアメリカらしいです。
マニュアルにあるのか、かなり迅速に食が配られる。一先ず空腹状態を回避し、happyにさせる。更なるトラブルを生まない秘訣、こういった対応はアメリカらしいです。
結局手続きを終えたのは搭乗から6時間後の19:00。しかし此処からが面白い出会いの始まりでした。
まず仲良くなったのは台湾人のテレサちゃん。
オレゴン大学のPhDコースでHuman Physiologyを研究中の彼女は何と台湾ナショナルトレーニングセンターの元トレーナー。
3年前、担当するウェイトリフティング世界チャンピオンが怪我をしてしまう。経験のみで状況判断する事に疑問を感じPhDを取ることを決意。経験と科学の両面からより正確な判断が出来るように。
修士までを台湾で取った彼女、米国と台湾の教育の違いに戸惑っているという。
日本と同じく論文を中心とした「知識」を評価される台湾に対し、米国では「知恵」を求められる。しかもPhDでは指導力も問われる。「教える=教育」の台湾から「考えさせる」指導。
「台湾でずっと仕事をする事も出来たけど、限界を上げるために自分で選んだ道だから」言語の壁を越え大きな頂へ挑戦する彼女から多大なエネルギーを戴いた。
(彼女の専攻はConculsion,ちょうど機中で観た映画と一致してタイムリーすぎ)
コロラドで教師をされているKeikoさんと、ワシントン州のメディカルスクールに通うYukiちゃん。
Yukiちゃんは千葉で高校卒業後、自分の意思で学校を選んだと言う。どうせ医学を勉強するなら自分が選んだ大学がいいと、彼女の話を聞いていると「ゆとり教育」の意味が少し分かってきた。
「あの娘、解剖学の本読んでたから医学生でしょ」とテレサちゃん。かなりマニアックな話で盛り上がっていました。
Keikoさんは日本で英語教師を17年された後、米国の大学でMasterを取得。
以来アメリカで17年間小学校教師をされている教育のプロ。
アメリカは「知恵力」が求められる学位取得後も教育者には「学ぶ」事が求められ続けるシステムになっている。夏休みが長いのも先生が単位習得に大学へ通うからだという。
expand further knowledge、自らも常に学ぶ側に居るから生徒の立場を理解した「考えさせる」教育が可能なのだと教えてくれた。
「貴方が毎年コロラドに来るのもそういう事でしょう。またコロラドで会えるわね」と言うKeikoさんは60歳。こういう風に歳をとりたいと思った。
日本だけで生きて行くなら「知識」止まりで済むけれど、世界に出るならば表現や納得させる為の「知恵」をつけねばならない。
去年、御岳で開いたACAのSUPインストラクター・ワークショップを思い出しました。
機中はバイブスのつながりで溢れていました
僕の日本でのテーマ、「自然体験教育」
知識や経験に基づき適切な状況判断をする事で命に責任を持ち、自分の意思で道を選択出来るようにする。
リバーSUPはそのプロセスを学ぶ絶好の手段です。
今回のフライトは僕が日本でやろうとしている事の確認をさせて貰えたギフト。
これからもパドラーを一人づつ育てて行きながら、世界中の人たちと繋げていきたいです
Fibark
Fibarkは4日間にわたり開催される、川を中心としたお祭り。
Leadvilleから流れるArkansas川は雪解けのこの時期、水量を増します。
一番良い水量の時に皆んなで集まり昼は川を親しみ、夜はライトアップされた移動遊園地やコンサートで盛り上がる、日本の盆踊り的な感じです。
60年前、ヨーロッパから移民してきたパドラーによって50マイル弱のレースを開催。
11人の参加者中、完走者は0だったそうで、翌年は距離を半分に短縮し現在は20マイルのカヌーレースと10マイルのSUPレースが中心となっています。
歴史の古いFibarkですが、メイン会場となっているSalida Whitewaterparkが整備されたのは7年前。それ以前は不法投棄で荒れ、人々が寄り付かない場所でした。
その状況を鑑みたBadfish創業者、Mike Harveyが当時既にBolderにWhitewater Parkを創っていたGery Lacyの力を借り(MikeはGeryの部下)実現させたのがSalida Whitewater Parkプロジェクト。
そしてプロジェクトの成功は現在の全米Whitewater Park建設ラッシュへと繋がっていきます。
http://www.denverpost.com/2013/06/28/continents-leading-whitewater-park-designers-are-from-colorado/
彼等が築いた「自然と社会の接点」は単なる遊び場に留まらず、経済や教育にもプラスを生む場所となったのです。
お祭り2日目の金曜日はSUPサーフィンコンテストが。
当初はレースのみに参加の予定でしたが、Salidaと言えばリバーサーフィンなので僕も急遽エントリーを決意。
そして人と自然を繋げる最も手軽な手段として彼等が選んだのがSUPでした。
そんな背景のあるお祭りですから、SUPだけでなくスラローム、フリースタイル、ラフティングも一緒に楽しまれているのは自然な流れのようです。
当初はレースのみに参加の予定でしたが、Salidaと言えばリバーサーフィンなので僕も急遽エントリーを決意。
制限時間1分の中にキレの良いリッピング、カットバック、スライドを織り交ぜ、最後はフラットスピンとショベッツで締めて2位。
Mike HarveyのMCと、Brittany Parker, Zach Hugesのジャッジ。
カービングとスピン系、スケートボード&サーフィンのコンビネーションを織り交ぜるので、ヒート中にフィンを変える選手が多くバリエーションも豊富。
Colorado Fin COのBen君。オリジナルのフィンは多くのコロラドサーファーが使用しています。因みに彼はハワイ・カウアイ島の出身。。。
カービングとスピン系、スケートボード&サーフィンのコンビネーションを織り交ぜるので、ヒート中にフィンを変える選手が多くバリエーションも豊富。
Colorado Fin COのBen君。オリジナルのフィンは多くのコロラドサーファーが使用しています。因みに彼はハワイ・カウアイ島の出身。。。
優勝したのは圧倒的なスピードとキレでほぼ全ての技をトウ&ヒールサイドでメイクしたMiles Harvey14歳。3位にはスケートボード的なtrickを表現したBohdi君。
二人ともティーネイジャー、The future of river SUPです!!!
Fibarkは吉野川で2017年に開催予定のラフティング世界大会の米国選考レースも開催されていて、この日はスラロームでした。
印象に残ったのは19歳以下のチーム。完成度の高いスラロームをすると思ったら、なんと全員C1の選手。しかもOCもするとの事!!!
よくよく聞いてみるとカナディアンを中心としたジュニアのクラブがあり、皆んなCが大好きだとか。
よくよく聞いてみるとカナディアンを中心としたジュニアのクラブがあり、皆んなCが大好きだとか。
Salida, CO
Denverでみんなと別れ、次のレースFibarkが開催される街、Salidaへ。
Zachの家に寄るため少し遠回りしてAvon経由しついでに紛失していたiPhone探しにダメ元でもう一度聞いてまわったら何とゲット!!!
気分上々でいつも通らない初めてのルートでSalidaを目指します。
米国一標高の高い街・Leadvilleでコーヒーブレイク。
以前は炭鉱で栄え、今は観光の街。
何とショップの中にウエアの工場があり、製作現場を見て製品を購入することができます。
決して安くはありませんが、素朴でオシャレな商品です。今、コロラドの流行最先端はこういう「繋がり」を大切にする商品らしい。
僕が着るウェットスーツ、CABBOと同じマインドを感じました。
このロッキー沿いのアーカンソー川を下流へ進みます。
かつてカリフォルニアから移動してきた人々がロッキーの険しい山々を越え、辿り着いたこの地をスペイン語で「終わり」という意味のSalidaと名付けました。
年に一度のビッグイベント、Fibarkは60年を越える歴史を持つ全米で最も古いホワイトウォーターフェスティバル。
Salidaに本拠地を構えるのが、Badfish。
今はLeadvilleと同じく旧ダウンタウン全体が歴史文化財として保護指定され、古き良き景観そのままに残っています。
大人から子供まで、パドラーでなくても皆んなが共に時間を楽しみ、シェアする。
移動遊園地や飲食ブース、体験メニューやイベント。
Goproのような派手さはありませんが、等身大に自立できている運営スタイルは我々も学べる所が沢山あります。
リバーサーフィンを中心にリバーSUPを広めてきた功労者です。
ここではBadfishオーナーの一人、ザックさん宅の庭で他のパドラーと一緒にキャンプさせていただくことになりました
7エイカーの元牧場には広大な草原や池、シングルトラックがあり、手作りのONEWHEELコースまであります
シングルトラックをミニONEWHEELツアーへ。すると小鹿が道を塞いで・・・
ここではBadfishオーナーの一人、ザックさん宅の庭で他のパドラーと一緒にキャンプさせていただくことになりました
7エイカーの元牧場には広大な草原や池、シングルトラックがあり、手作りのONEWHEELコースまであります
家の敷地内で自然とのコネクションを味わいながら火を囲み団欒する。
仲間とこういった時間を過ごすなかで、互いの価値観をシェアする。
そうする事で自分の漕ぐ目的や生きる理由も明確になる。
パドリングがもたらしてくれるこうした繋がりに感謝。
日本からもっともっと多くのSUPerを連れてきて、こういった時間をシェアしたい。
日本にも此処のようなコミュニティーを創り、パドラーが互いに行き来できるようにする。
僕のfuture bookに描く理想像です。




































