皆さん、こんにちは
歯科助手・TC(トリートメントコーディネーター)の横山です。
トリートメントコーディネーターという職制、初めてお聞きになる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、トリートメントコーディネーターが担っている役割の一つである「初診カウンセリング」についてお話しします。
トリートメントコーディネーターとは
トリートメントコーディネーター(Treatment Coordinator)は治療者と患者の間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進めるための調整役を行う。米国では(クラークとも呼ばれる)名称として確立されており、高度なコミュニケーション能力で患者へのカウンセリング、プレゼンテーションを行い、時には支払いについてのファイナンス計画まで立てる。(日本歯科TC協会HPより引用)
調整役を担うにあたり、患者さんとの最初の接点が「初診カウンセリング」です。
実際に診療を行う前に、患者さんの想いやご希望、心配事をお聴きしています。
治療にあたっての心配や不安を取り除き、口腔内環境や生活習慣、価値観、ご要望などをお伺いしながら最適な治療を受けて頂くようお手伝いします。
時に一見、歯とは関係ないプライベートなご質問をさせていただく場合もあります。
例えば、お仕事は何をされているか、趣味について等です。
生活背景からお口の問題や患者さんの潜在的なご希望が見えてくる事があるからです。
例えば、むし歯のお痛みで来院された患者さんがいらっしゃいましたが、全体的にむし歯があり初診カウンセリングでお話をお聴かせいただく中で、お仕事は営業をされていて運転をする時間が長くコーヒー(砂糖入り)を飲むことが多い、また、出先で歯みがきも出来ない環境である事を教えて下さいました。
毎食後、歯みがきをしてください。
と言葉で言うことは簡単です。
しかし、実際にはこの方のように「したくても出来ない」環境にある方も珍しくありません。
理想は毎食後の歯みがきではありますが、この方には、
「出先で歯みがきが難しい場合には、希釈しなくても使えるマウスウォッシュを使うようにしてください」
とご提案させていただきました。
このように、患者さんの日頃の生活背景をお伺いすることで、その方にあったご提案をする事ができるのです。
カウンセリングの中では「歯科が苦手で中々足を運べなかった」と言われる方がいらっしゃいます。
心配事、ご希望等をお聴きしているうちに緊張した表情から笑顔が見られ、中には「こんなにお話を聞いてもらったことないです。なんだか安心しました。」とおっしゃって下さる方もおられます。
安心して最適な治療を受けて頂けるようお手伝いする為に、可能な範囲で構いませんので、お話頂けたら幸いです。
気になる事もありましたらお気軽にご質問下さいね