婚活で出会った人にまた会いたい!
でも、「今度、飲みに行きましょう」と言ったまま日程が決まらない。
相手の気持ちが分からなくて、LINEを送りづらい……。
「飲みに行きましょう」が有効なとき
「また今度、飲みに行きましょう」が社交辞令ではなく、実現するのははどんなときでしょうか?
それは、
1.相手に好意(興味)を持っている
2.てっとり早く相手を知りたい
(メッセージのやりとりが苦手)
3.お酒を飲む、食事をするのが好き
このいずれか、または複数が当てはまるときです。
1と2は、その人に好意(興味)を持っています。
つまり、「どこに行くか?」よりも、「誰と行くか?」を重視しているということ。
この人と一緒だったらどこでもいい、この人にまた会いたいと思っている場合に、「飲みに行きましょう」が実現します。
3はそれほど脈がない可能性もあります。
食事をするのが好き、フットワークが軽く、にぎやかに過ごすのが好きだという場合も。
ですが、一緒に時間を過ごすことで、「この人とまた会いたい」と思ってもらえる可能性大です。
〇〇について話させると約束できる
だけど、出会ってすぐにお互いに同じくらい好意を持ち、トントン拍子に進むのって、けっこうレアケースじゃないですか?
相手も興味を持ってくれていたとしても、こちらの気持ちが伝わらなければ、諦めてしまう奥手な男性もいます。
そんなときは、心理学を使ってデートの約束を取りつけましょう!
アメリカの大学で行われた、こんな心理実験があります。
実験協力者を2つのグループにわけて、こんな質問をします。
「あなたの◯◯について話してくれますか?」
1つ目のグループ:友達
2つ目のグループ:同僚
について話してもらいます。
その後、「もう少し詳しく聞きたいので、お時間をいただけますか?」と尋ねます。
すると、友達について質問したグループは52%の人がOKしたのに対して、同僚について尋ねたグループは18%の人しか承諾しませんでした。
この実験から、自分にとって親しみやすい事柄について話せば、その後もその人と関わりたいと思うようになる、ということが分かります。
この心理作用を、「文脈効果」といいます。
つまり、相手に「好きなもの」について話させれば、「この人ともっと話したい」と思ってもらえるということ。
そんな気分になっているところでデートに誘えば、OKしてもらえる確率も上がります。
一問一答にならずに深く掘り下げる
まずは、相手が好きなものについて質問します。
「趣味は何ですか?」
「休日は、どのように過ごしていますか?」
「どんな食べ物が好きですか?」
このように相手に自由に答えさせる質問を、「オープンクエスチョン」といいます。
相手の情報を多く引き出すには、オープンクエスチョンがおすすめです。
ですが、
「趣味と言えるほどのものはなくて……」
「うーん、休日は寝て終わることが多いかも」
というような答えが返ってきて、会話が続かない場合もあります。
そんなときは、クローズドクエスチョンに切り替えます。
クローズドクエスチョンは、「YES」か「NO」で答えられる質問です。
「インドア派ですか? アウトドア派ですか?」
「外食はしますか?」
「お酒は飲みますか?」
クローズドクエスチョンはすぐに答えられるので、スピーディーに会話が展開するのがいいところです。
「たまには外食するよ」と返ってきたら、「どんなところに行くんですか?」とオープンクエスチョンをするのもいいですし、「よく行くお店があるんですか?」というようにクローズドクエスチョンを重ねるのもOK。
文脈効果を使うためには、好感触のテーマについて話させることが大事です。
相手からの質問を待って黙ったり、「わたしは~」と自分の話に持っていったりしないこと。
文脈効果を使った会話例
女「◯◯くんは、休日は何をしているの?」
男「カメラが趣味で、写真を撮りに行くことが多いかな」
※この段階では文脈ができていない
「一緒に行きたい」と言うのはまだ早い!
女「そうなんだ! どんな写真を撮ってるの?」
男「山の景色を撮ることが多いかな。
季節によって、同じ場所でも違う写真が撮れるよ。
登山は運動不足解消にもなるし!」
女「いいね。よく登る山はあるの?」
男「△△山は何度も登ったよ。
撮影しながら登っても2時間くらいだから気軽に行けるし。
下山して、名物のそばを食べるのも楽しみなんだー」
女「そうなんだ!
そんなに楽しいなら、わたしも行ってみたいな」
このように趣味の話を掘り下げてから誘えば、「ぜひ一緒に!」と相手も言ってくれそうです。
どんな婚活でも使えます!
この文脈効果は、早めに仕込むのがポイントです。
婚活パーティーでカップルになって連絡先を交換してから、ではなく、自己紹介やフリータイムでの会話で仕込みます。
そうすれば、「この人は自分の好きなものの話を、興味を持って聴いてくれた」という安心感があり、親近感がわきます。
この段階で関係作りができれば、カップルになりやすく、次の約束を取りつけるのもスムーズです。
街コンや合コンなど、カップリングがない場合にも◎
また、お見合いでも使えます。
仮交際が成立すると(最低でも1回は)食事に行くのがルールです。
それなのに、仮交際が成立したのに食事に行く予定が決まらなくてモヤモヤ……という経験がある人も多いでしょう。
これはまだ、冒頭に書いた「人」への好意(興味)がそれほど高まっていないからだといえます。
※婚活パーティーでカップルになったのにフェイドアウトしてしまうのも同じ
「仮交際に進んだのに男性が決めてくれない!」と悲しくなったり、イライラしたりする気持ちも分かります。
ですが、その気持ちを結婚相談所のスタッフや仲人さんにぶつけても、自分の中の相手への好意が薄れて、食事に行くのが億劫になってしまいます。
婚活疲れをしないためにも、お見合いの段階で文脈効果を仕込んでおきましょう。
そうすれば、「お見合いのときに言っていた、◎◎に行くのはどうですか?」と約束できそうです。
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このノートを使って、33名の女性が結婚されています。
婚活心理学の講師をしながら、10年婚活をしていたわたしもその一人。「新たな気持ちで婚活を始めたい」という人におすすめです。
マインドフルネスでストレスを軽くする方法を発信する公認心理師(心理カウンセラー)です。
婚活10年の経験から婚活カウンセラー、マインドフルネスインストラクターとして活動しています。
趣味は読書で、「婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる100冊」をテーマに本の紹介もしています。
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