最近、なんだかだるいなーと感じている
「R３７」世代が熱さを思い出す小説を紹介します。
※物語に出てくるお店は、わたしの中ではこんなイメージ
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「９５（キューゴー）」 早見和真・著
１９９５年の学生生活について教えてほしいと
母校の後輩から言われた２０１５年から物語が始まります。
現在と２０年前の記憶が交互に描かれ
２０年前に起こった出来事と現在の主人公たちの姿が
明らかになっていきます。
地下鉄サリン事件が起こった１９９５年。
主人公の秋久は、高校１年生から２年生になったばかり。
何気なく過ぎていた日常生活のなかで
こんな事件が起こるなんて！
それがきっかけで、秋久の高校生活が変わっていきます。
学校でも目立つグループに入り、どんどん変わっていく秋久。
仲間ができた喜びと戸惑いを感じながらも
誰にも止められない疾走感が清々しい反面
こんなに仲が良かったのに、今は会っていない（っぽい）のはなぜ？
と、物語にグイグイと引き込まれていきます。
＊＊＊＊
この物語の舞台は渋谷で
わたしが中学生の頃に読んでいた雑誌「プチセブン」に
出てきた女子高生たちの隣や同じクラスには
こんな男の子たちがいたんだろうな、と思いました。
だけど渋谷が特別なんじゃなくて
都会でも田舎でも、当時の高校生の世界って
こんな感じだったんじゃないかな。
わたしは主人公たちの１つ下の学年で
第一志望の高校の合格発表の日にサリン事件が起こりました。
人生を変えるような大きな出来事があった日と
何気なく過ごしていた日常生活の中で起こったのとでは
感じ方が大きく違っていたのだろうと思います。
事件をひとつのきっかけとして
主人公は自分の可能性や世界を広げていきます。
高校生の頃は、あったのだろうか。
「挑戦する前に諦める」とか
「自分の能力や可能性はこれくらいだから、こうするのが無難」
という感覚や発想が。
現在と高校生の頃の主人公を比べて
今の自分と重ね合わせます。
自分は変わらないと思っていたけれど
なんだか、現在の主人公と高校生の頃の主人公では
生きている感が違うのです。
それは、「若さのせい」のひと言で片づけていいものか？
と、ハッとさせられます。
ハッキリと覚えてはいないけれど
自転車をこぐのが速かったな、とか
いつも笑っていて、楽しかったな。とか
そんな自分や周りの友達の姿が蘇ってきました。
もちろん、多感な思春期だったので
今よりも悩んだり、泣いたこともたくさんあっただろうけど
なんだかその頃の方が充実していたとか
キラキラしていたとか思うのがくやしい。
そんな、さまざまな思いがめぐる小説です。
そして、「まだまだ、これから」とやる気を出させてくれます。
ポケベルや流行りの歌など
R３７世代にはドンピシャな懐かしさを感じる物語。
特に、男性におすすめです。
著者の早見和真さんと妻夫木聡さんの対談もおもしろかったです。
やる気が出ないという人には！
５月のテーマ
「五月病を吹き飛ばせ！ストレスとやる気の心理学」
和歌山◆２０１６年５月１３日（金） １９時３０分～２１時３０分
大阪◆２０１６年５月２９日（日） １７時～１９時
和歌山市内で読書会を開催しています。
次回は、ブクブク交換です！
スイッチ読書会番外編「ブクブク交換Vol.4」
日時：２０１６年５月１９日（木）１９時３０分～２１時３０分
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◆◆５月のスケジュール◆◆
７（土） 大阪＠秘密の女子会③
１２（木） 和歌山＠秘密の女子会③
１３（金） 和歌山＠yucafe塾
１９（木） 和歌山＠ビジネス朝飯会 ※世話人
１９（木） 和歌山＠読書会（ブクブク交換） ※進行役
２１（土） 大阪＠秘密の女子会④
２６（木） 和歌山＠秘密の女子会④
２９（日） 大阪＠yucafe塾
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