何で言い返せなかったんだろう。
 
 
 
何で胸を張って
 
頑張ったんですよって言えなかったんだろう。
 
 
 
 
 
 
 
退職した後
 
ずっと後悔してた出来事です。
 
 
 
今思うと、
 
わたし自身が
 
 
わたしの頑張りも
 
その1年の出来事も
 
 
認めることが
 
できてなかったんだと思います。
 
 
 
 
 
 
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自己紹介
〜エピソード〜 はこちら
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終業式
 
子ども達が帰った後、
 
先生方と一緒にお昼を食べ
 
挨拶をしました。
 
 
 
その後、
 
先生たちは納会があったのですが、
 
それは辞退して
 
教室の片付けをしました。
 
 
 
早く全部終わりにしたい。
 
そんな気持ちでした。
 
 
 
ほとんど人のいない学校。
 
1年間過ごした教室。
 
これでもう全部終わり。
 
 
 
ほっとして力が抜けながら
 
最後のわたしの仕事と思って、
 
ひとりで片付けをしていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
片付けも
 
後もう少しかという時
 
一人の先生が
 
片付けを手伝いに来てくれました。
 
 
 
どうしようかと悩んだけど、
 
その気持ちを受け取って
 
手伝っていただきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
少し片付けて
 
終わりにしようかと思った時
 
その人から
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何で、もっと頑張れなかったの?
 
 
 
 
 
そう声をかけられました。
 
 
 
 
 
それに対して
 
何て答えたかは覚えていません。
 
 
 
 
でも
 
ただただ
 
胸がぎゅーっと苦しくなって
 
無理に笑っていたのを覚えています。
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし1年頑張ったんだよ。
 
悲しい気持ち。
 
 
ほんとはもっと頑張れたのかな。
 
自分を責める気持ち。 
 
 
何でそんなこと最後の日に言うの?
 
相手を責める気持ち。
 
 
 
 
そうぐちゃぐちゃになりながらも
 
全部胸にしまって、
 
無理に笑ってその場を繕いました
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これがわたしの教員生活最後の日でした。
 
 
 
 
 
長かった1年間。
 
全部の仕事が終わりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3月末
 
小学校の教員を退職しました。
 
つづく
 
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伊藤夕貴プロフィール

1987.6.2生まれ、東京在住

文教大学教育学部卒業。
教員免許状を取得。

幼少期からダンスを始め、高校時代は部長としてチアダンス一色に。全国大会での成績が認められ、世界大会にも出場。
広い付き合いを苦手とし、狭くて深い人間関係を築く。

大学卒業後、小学校特別支援学級の担任に。
子供達の一人一人の得意不得意や発達に合わせた指導をし、日々成長する様子にやりがいを感じていた。
その後、通常の学級の担任となり
教員生活6年目、学級崩壊を経験する。

年度末まで勤めて退職したが、この経験がトラウマになり、思い出すと胸が苦しくなる状況が1年以上続いた。

退職した劣等感をなんとかしようと、模索している中、ひとりのカウンセラーと出会う。

安心安全の場で心の奥に追いやっていたその時の想いや感情を思ったままに話すことができ、今の自分を受け入れるようになる。

この経験をもとに
無理して頑張る女性の心をほぐして、そのままを受け入れていく女性を増やしたいと
カウンセラーになることを決意し、現在活動中。
 
プライベートでは、
無意識のうちに相手に合わせ、我慢を重ねて破局するという負のループから抜け出し、
パートナーと真っ直ぐに向き合いながら絆を強め、交際半年で逆プロポーズ。
昨年11月入籍。