山田無文老師でしたか、
茶席の花は一花五葉を生けるといわれているが、あるいはこの句に由来しているのかもしれない。
それはともかく、そういうことを念頭において茶席の花を拝見していると、茶席の花が単なる床の間の装飾ではなく、「心の花を開けよ」とわたくしたちに教えているように思われる
というようなことを述べておられました。
「小座敷の茶の湯は、第一仏法を以て修行得道することなり」(南方録)とか、「茶の湯の本意は六根を清くする為なり」(葉隠)とかいわれていますが、茶の湯に志す者は心の花を開くことを忘れてはなりません。
またこの句は、達磨の法、すなわち禅宗が、将来五つの流派に分化し、ますます繁栄していくことを予言されたものであるともいわれています。
まことにその予言のごとく、唐末に至って、雲門宗、潙仰宗(いぎょうしゅう)、臨済宗、曹洞宗、法眼宗が興りました、これを五家と称しています。
(了)
(※)
「茶席の禅語」(西部文浄著) から引用させて
いただきました。
茶の湯は心の花を開く道なのですね。
日本には〇〇道という芸や武術が多いと思いますが、それらも心の花を開くのが目的なのでしょうか。
いやいや、そういう他の人のことは取り敢えず横に置いておいて、まず自らの道を歩まねばなりませんね。