おんせん県大分の竹田市在住、本を読みたいけど溜まっていくばかりの上島です。
読みたい本しか読まないんですが、それでも溜まっていきますね~
賞を取った作品や話題の作品はさっぱり読まず、誰かのオススメを読むことが多くなっています。

今回購入したのは、谷崎潤一郎の「陰影礼賛・文章読本」(新潮文庫)です。
陰影礼賛は昨年読んで、とても面白いと思いました。
私が実際に住んでいる日本建築のつくりに関わる話なので、粋に感じるところと不便さは紙一重なんですよね。
我が家はさすがにトイレは改築して、昔のように離れたところにはありませんが・・・
さて今回は、「文章読本」のほうが目当てです。
読み始めたばかりですが、古典的な文章はすでに伝わらなくなっているという記述が出てきます。
まだ「教育勅語」が有効なパラダイムだった時代の文章ですが、その思想的内容はともかく、文章の構成についての例として話が出てきます。
古典的な文章を読み書きできる人が、なお省略して簡潔な文章を書くからこそ、修辞的な文章ができるのでしょう。
すると、今ではそんな文章は書かないにしても、古典(この場合は明治~昭和初期までを含む)を読むことも意味があるんでしょうね。
・・・まだ読み始めたばかりなので、しっかり読み込もうと思います。
好きな本だけ読めば良いと思いますが、読み取るためには読書経験は必要だと感じるんですよね。
ということで、「文章読本」も楽しく読みます。