精神科医による性犯罪?! | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 フェミニスト団体「しあわせなみだ」からメルマガが来ました。

 今回はブックレビューです。以下、抜粋して転載します。

 

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★1.精神科医による性犯罪
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2014年12月、精神科医による性的搾取を苦に、1人の女性が自死を
選択しました。しかし現行の刑法では、医師に性犯罪を問うことは
できませんでした。
今回のメールニュースでは、この事件を取り上げた書籍の著者、
米田倫康さんに、ご寄稿いただきました。

***

『もう一回やり直したい:精神科医に心身を支配され
自死した女性の叫び』(2019年萬書房)
http://yorozushobo.p2.weblife.me/shosekishokai17.html

これは、精神科医療現場で起きている性暴力の実態、そしてそれを
規制すらできない現状を世に知らしめ、法改正を実現することを
目的として書き上げた本です。書籍内で取り上げたのは、鹿児島で
2つの精神科クリニックを経営していたとある精神科医の実態です

私がこの精神科医を知ったのは2015年5月のことでした。鹿児島
から東京まで遠路はるばるやってきた女性が、その精神科医に
よって娘さんが自死に追い込まれたことを涙ながらに私に
訴えたのです。今までにも、不適切な治療で悪化し、亡くなる
ような被害事例は何件も聞いてきましたが、本件の悪質さは度を
超えていました。遺品である彼女のスマホには衝撃的な記録が
残っていました。精神科医側から執拗に性的アプローチをかけ、
子持ち既婚者であることを隠して性的関係を持った挙句、既婚者と
知ってショックを受けて不安定になった彼女に対して騒がない
ように脅し、その手段として懲罰的な断薬を行うという信じ難い
やり取りがそこにありました。

決して被害者は一人だけのはずが無いという直感は残念ながら的中
しました。他にも1人の女性が同じように自死し、少なくとも直接
確認取れただけでも10人以上の性的被害者がいました。

精神科主治医と患者の立場は対等ではありません。また、抑制して
きた秘密や感情を打ち明けるという治療の特性上、恋愛感情の
ようなものを主治医に抱いてしまう「転移」が起きてしまう環境に
あります。そのような地位・関係性を利用して精神科主治医が患者
と性的関係を持つことは性的搾取にあたり、業界でもそのような
行為はご法度です。しかし、罰則を設けて法的に明確に禁止して
いる国(ドイツ、イギリスなど)がある一方、日本国内でそれらは
一切法的効力のない、民間団体が自主的に設けた倫理指針の
違反程度の問題です。

結局、本件も警察は取り合ってくれませんでした。しかし、法の
不備を理由に泣き寝入りするわけにはいきませんでした。誰かが
この精神科医の暴走を止めない限り、被害が際限なく拡大して
しまうからです。

そこで、別件から追及しました。執念で不正請求とその証拠を
見つけ出し、警察、保健所、厚生局、マスコミなどに徹底的に
働きかけ、詐欺事件として逮捕・起訴・有罪へと追い込むことが
できました。そこに至るまでの様々な苦難、そして法改正に向けた
私とご遺族の決意を本書にしたためています。本書を通して、
これ以上同じような悲劇を繰り返したくないという、ご遺族や
被害者らの強い思いを広げ、法改正に結び付けたいと
願っております。


著者プロフィール:
米田倫康(よねだ・のりやす)
1978年生まれ。東京大学工学部卒。市民の人権擁護の会日本支部
代表世話役。著書に『発達障害バブルの真相』(萬書房)、
『発達障害のウソ』(扶桑社)。

 

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 以上です。

 しあわせなみだは最近、障害者への性暴力の問題と、それを防止するための新たな刑法改正に精力的に取り組んでおられるようです。

 次項に続きます。