「(K)NIGHTS」カーテンコール | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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「中の人がベラベラ喋るのはみっともない」とか言っときながら、若干あとがき、自作解説めいたものを書いてみたいと思います。要らない人は読み飛ばして下さい。

 

小説としてはいつもよりサヨクっぽくなりました。好きに書かせてもらったとゆーべきか。

小説ってのは当然のことながら本来、エッセイなどのノンフィクションより韜晦的であるべきなんですが。かなりストレートに、力を込めて思いをぶつけてしまいました。

やりたかったことはだいたいやれてると思います。もしかしたら「薬草園」の方がすっきりまとまってて出来がよかったかも知れませんが、まあ、少しでも読んでもらえたらそれでいいです。自己評価としては及第点っすかね。

 将来、大作を書くいい練習にもなったかも知れません(^皿^)

 

「薬草園」を読んだ昔の友人が「よかった」と言ってくれて、「続編書くなら貨幣制度のなくなった世界をダイヤとシャルギエルが旅する話にしてほしい」と希望を言われ、ムチャ言うな!と思いました(_^;)

おもしろいし魅力的ですけど、今のあたしには書けませんf_^;

 

その人は、「名倉の別の小説の結末は納得いかない。主人公が転職してそれで終わりでいいのか。このブラック企業はこのままでいいのか。また別の犠牲者が出るのではないか」とも言ってきて、「これは小説なの!小説としての構成美の問題なの!」とちょっと辟易したんですが、「ナイツ」で図らずも彼の不満にお応えすることになったでしょうか?

どこかで見ていてくれたら嬉しい。

 

ところで、あたしが今通っている教会にはS先生とG先生、二人の牧師がいます。

S先生はあたしより年下ですが、ロックシンガーでもあり、それこそ二代前のローマ教皇ヨハネ・パウロ二世みたいに世界中飛び回って平和活動をしておられますし、国内の社会的な取り組みにも関心を持っておられます。

G先生はそこまでのアクティビストではなさそうですが、この間、

「『貧しい家に生まれた者はそれを受け入れよ。それは運命だから、試練だから、ひたすら耐え忍べ』とかいう教えはおかしい」

「それは政治権力者と宗教権威者が手を結んで、人々が社会的不公正に疑問を持たない、抵抗しないようにする為に言っていることだ」

と熱弁を振るっておられて、あんまりそういうタイプの人じゃないと勝手に思っていたので意外で、とても好感を持ちました。

 

「ナイツ」でも、「宗教者が政治的・社会的な(特に反体制の)意見を言うこと、活動をすること」「それに伴う困難」というテーマも取り上げようかと、自分の体験を基に最初エピソードを考えてたんですが、巧く入れられなかったんで没にしました。

やり残したことといったらそれくらいかな。

逆に、「家栽の人」みたいになる所は最初一番考えてなかった話でした。めぐるきせ~つ~を

 

あと、あたしはべつにバンチキのファンではありません。

最後リュシオルが黒猫を引き取ってますけど、「K」オマージュではありません。

 

「エンニャ」っていうのはギリシャ語で「九」という意味です。

わたくしの好き好き大好き超愛してるパウロ様の母語であり、彼の全ての手紙が書かれている言葉です。ギリシャ語は他にも幾つか使っています。