2022.8.18.Thu.
樹皮の衣装を着たアミ族アーティストPutad Pihay
今年の金曲獎のレッドカーペットでアミ族のアーティストPutad Pihayさんが、木の皮から作られたドレスと帽子をお召しになっていました。「あ、あれだ!」って私はすぐ気づきました。というのも、2018年の1月にその工房で、帽子作りにチャレンジしたことがあったんですよね。
Putad Pihayさんのフェイスブックに、レッドカーペットの衣装に関する動画がアップされています▶️
動画にも説明が添えられていますが、このドレスと衣装は、伝統的なアミ族の工房で作成された、木の皮から作られたものです。一度は廃れてしまった伝統工芸を考察し、再現しています。
台東都蘭アミ族の、樹皮から帽子を作れる工房
台東都蘭というところに伝統的なアミ族の工芸品を手作り体験できる工房があります。
巴奈達力功坊 (Panai faki's Amis Barkcloth culture studio)
この工房は台東からバスで1時間ほどの都蘭という村にあります。都蘭はサーファーに人気のある場所で、またアミ族のシンガーソングライターSuming舒米恩の故郷としても有名です。
私がその工房を訪ねたのは2018年1月末のこと。台東在住の友人と一緒に伺いました。
私が作った帽子。時間がなかったので、重要な部分は工房のご主人にお任せしてしまったのですが。
まず梶の丸太をトントン叩いて、皮が剥がれるようにします。
皮が剥がれたらハサミで切って形を整え、更に叩いていきます。
丸太2枚分の皮を縫い合わせます。
水道の水で洗って木屑などを取り除きます。
一晩置いて乾燥させ、その後帽子へと生成します。
完成した帽子を被って見ました。
こんな風にお花を飾っても素敵ですね。
色々な形に作ることが出来るんですね。
バッグも作れますよ。
衣服も作れます。
Putad Pihayさんが着ていたのは、向かって右のタイプのドレスですね。これは漂泊しています。左は茶色に染めたもの。
見学料:50台湾ドル、解説付き見学料:100台湾ドル。DIY参加料は15人以下ならひとり250台湾ドル、30人以下はひとり200台湾ドル、30人以上でひとり100台湾ドルとなっています。(2018年1月)最新情報は直接工房にお尋ねくださいね▶️(中国語、英語)
都蘭へのアクセス
都蘭へは台東火車駅からも、台東市街からも行くことができます。鉄道は通っておらず、バスでの移動となります。日本語で書かれている詳しいサイトがありましたのでリンクを貼っておきますね。
台湾原住民アミ族とは
台湾原住民族との交流会サイトより引用↓
アミ(阿美族)、またの名をパンツァハ、パンツァは、台湾原住民のなかで一番多い16万9千人強の人口で、台湾原住民の総人口35%以上 を占めている。居住地域は台湾の東部一帯で、花蓮県と台東県、台東市ではもっとも多い原住民族人口を占める。主に平地に居住し、中央山脈と海岸山脈(東岸山脈)の間にある細長い渓谷地域(花東縦谷)、その両端の花蓮市や台東市周辺の平野部、太平洋沿い、台湾南端の恒春半島に住んでいる。台北市や高雄市などにも「大都市の原住民」として、生活を営んでいる。
伝統的なアミ社会は母系社会で、陶器やかご編みの技術にすぐれていた。集落は他の原住民族に比較して大きく500人から1000人規模が一般的である。男性は13歳前後で年齢階梯組織に属し、2歳から5歳程度の幅で同じ組となった青年が集会所で寝食をともにして訓練を受けた。そののちに結婚した女性の家に婿入りして生活していた。現在は、徐々に嫁入り婚に変化しているが、年齢階梯組織そのものはさまざまな場面で機能している。さまざまな祭りが営まれるが、豊年祭が7月に南部から始まり9月すぎに北部で終わる。時期が来ると花蓮県政府、台東県政府などのホームページにスケジュールが掲載されるので、訪ねてみるとよい。
文責:山本芳美
因みに、当時のアメーバブログはこちらです。
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Pinagsanga
Small Island Big Song ft.Putad
Suming舒米恩「記得海洋」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。