写経屋の覚書-はやて「国債報償運動の後始末をする処理会の調査活動の続きやったね」

写経屋の覚書-なのは「うん。処理会の報償金調査は続いて、2月6日付大韓民報には京城の運動参加団体の保管金額についての記事があるの」


写経屋の覚書-19100206大韓民報_報償金残額

写経屋の覚書-フェイト「あれ?申報社が28,959円7銭7厘、総合所が43,918円47銭って、ベセルの横領のせいでそんなに残ってなかったはずだよ?」

写経屋の覚書-はやて「ほんまや。申報社の方は残っとる6,432円31銭7厘とベセル横領貸付の22,500円を足した金額、総合所の方も残っとる15,278円60銭とベセル横領の30,000円を足した金額に近いやん」

写経屋の覚書-なのは「どうやらね、これは帳簿上の金額なんじゃないかって思うの。実際の保管金額と突き合わせて最終確定したと思われる金額が4月に出てくるしね」

写経屋の覚書-フェイト「4月?」

写経屋の覚書-なのは「うん。各地方団体からの報償金受取や帳簿の確認作業を続けながら、4月16日に処理方法を討議決定する大総会を実施することを告知したの」


写経屋の覚書-19100218皇城新聞_大会告知
1910年2月18日・20日・27日・3月2日・3日・5日・8日・10日・12日・17日・19日・23日・24日・4月3日~8日・10日・13日~16日付皇城新聞、2月16日~19日・24日・3月1日~8日・17日・31日付万歳報、3月30日~4月3日付大韓毎日申報(画像は2月18日付皇城新聞掲載のもの)

写経屋の覚書-フェイト「広告の掲載回数がすごく多いね。っていうか、これくらい周到にしつこく告知するのが通常なのかもしれないけど」

写経屋の覚書-なのは「他人からのお金を預かっているわけだからね。本来、総合所等の国債報償運動参加団体もこれくらいきちんとしないといけないって思うよ」

写経屋の覚書-はやて「せやなぁ。2012年の時点でさえ、公式HPで日次募金額を告知するとか言うといて途中で放棄したあげく、HPそのものを否定するやつもおったしなぁ」

写経屋の覚書-フェイト「はやてちゃん、そんなnoiehoieはいないし、そんなCIVIL ACTION JAPANの運動なんてないよっw」

写経屋の覚書-なのは「フェイトちゃん、はやてちゃん、そんな生々しい話はダメだよ、と言いたいけど、もう誰も覚えてない風化したネタかなw ともかく、1910年4月16日に処理会が大総会を実施することが告知されて、1910年(隆煕4年)4月16日から報償金の保管額の報告と用途についての討議決定が行なわれたの」


写経屋の覚書-19100417申報_総会
1910年4月17日付皇城新聞
写経屋の覚書-19100419申報_途方針

4月19日付大韓毎日申報
●大総会続開 거十六日国債報償金処理会에셔大総会를開写経屋の覚書-ham17은既報어니와各処保管金調査総額은十五万九千二百五十三円九十九銭九厘오該金으로存本取利写経屋の覚書-ha17야教育을振興写経屋の覚書-ha17기로落着되엿写経屋の覚書-nan17写経屋の覚書-thai17其施設方針에対写経屋の覚書-ha17야更히研究写経屋の覚書-har17
次로昨日総会를続開하엿다더라

写経屋の覚書-フェイト「保管総額が159,253円99銭9厘ってことは、前に大韓民報で出ていた172,802円78銭3厘より12,000円ほど少ないね」

写経屋の覚書-はやて「各団体の内訳明細があらへんのは残念やなぁ」

写経屋の覚書-なのは「そうなんだよね。国債報償志願金総合所・大韓毎日申報社の総額が分かればベセルの弁済状況も判明してたんだけどねぇ。18日の大総会で、教育振興のために報償金で耕地を購入することが決定したの」


写経屋の覚書-19100421申報_総会
4月21日付大韓毎日申報

写経屋の覚書-フェイト「土地購入?」

写経屋の覚書-なのは「その耕作地から上がる収入を教育振興の費用に充てようってことなんだよ。朝鮮には書院や寺院の運営管理費を捻出するための学田・寺田っていうものがあったんだけど、それらと同じ感じだね」

写経屋の覚書-はやて「ほな、これで土地購入したら無事終了やね…ってそうそううまくいかへんのがお約束なんやろ?」

写経屋の覚書-なのは「当然w 8月16日付大韓毎日申報によると、処理会が皇城新聞社・帝国新聞社とその他の横領者を訴えるという話になったの」

写経屋の覚書-フェイト「帝国新聞社長の鄭雲復の横領については国債報償運動(9)で見たね。あれ?皇城新聞社にも横領の疑いがかかってるの?」

写経屋の覚書-なのは「うん。国債報償運動(7)の最後で見たように、皇城新聞社が保管している報償金を処理会に引き渡したのが8月上旬なんだけど、その引き渡しの交渉・実務を行なった処理会副会長の南宮薫と交渉委員の南宮檍が横領したんじゃないかって疑惑が発生したんだよ」


写経屋の覚書-19100816申報_処理会紛糾
1910年8月16日付大韓毎日申報

写経屋の覚書-はやて「え?こんなとこでも横領かいなw それにしてもえらいもめたみたいやねぇ」

写経屋の覚書-なのは「さいわい、二人は潔白だったことが9月28日付毎日申報(8月29日の併合後、大韓毎日申報から改称)に載っているから、皇城新聞社への疑いも晴れたわけなんだけどね」

写経屋の覚書-フェイト「なんだか、処理会の内輪もめというか党争ネタに利用されたような感じで後味は良くないよね」

写経屋の覚書-なのは「そうだね…かんじんの土地購入については、8月19日付皇城に広告が出てるの。それと土地買収の具体的な場所については28日付申報に記事があるの」


写経屋の覚書-19100819皇城_用途決定
8月19日付皇城新聞(9月1・6・8日付漢城新聞にも掲載)
写経屋の覚書-19100828申報_土地買収へ
8月28日付大韓毎日申報

写経屋の覚書-はやて「「鉄路○沿江」やったらどこかわからへんやんw これやったら○が漢字なんか助詞のハングルなんかもわからへんし」

写経屋の覚書-フェイト「とりあえず、具体的な処理方法が決まったわけだね…でもほんとにその方向にきちんと行くのかなぁ?」

写経屋の覚書-はやて「せやけど、処理会は他の調査団体と(ちご)て、ここまではちゃんと調査作業しとるしなぁ」

写経屋の覚書-なのは「そのへんは次回のお楽しみってことで、今回はここまでにするね」

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