ミュージカル「レ・ミゼラブル」観てきました




戦う者の歌が聴こえるか?
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い生命が始まる
明日が来た時 そうさ明日が!
(♪民衆の歌)
ミュージカル「レ・ミゼラブル」2021年公演
6月27日 18時~
帝国劇場
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
原作◇ヴィクトル・ユゴー
作◇アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞◇ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作◇キャメロン・マッキントッシュ
演出◇ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル
翻訳◇酒井洋子
訳詞◇岩谷時子
出演◇
ジャン・バルジャン:福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀
ジャベール:川口竜也、上原理生、伊礼彼方
ファンテーヌ:知念里奈、濱田めぐみ、二宮愛、和音美桜
エポニーヌ:唯月ふうか、屋比久知奈、生田絵梨花
マリウス:内藤大希、三浦宏規、竹内將人
コゼット:熊谷彩春、加藤梨里香、敷村珠夕
テナルディエ:駒田一、橋本じゅん、斎藤司、六角精児
マダム・テナルディエ:森公美子、谷口ゆうな、樹里咲穂
アンジョルラス:相葉裕樹、小野田龍之介、木内健人
ほか
●5/21~7/26◎東京公演 帝国劇場
●8/4~28◎福岡公演 博多座
●9/6~9/16◎大阪公演 フェスティバルホール
●9/28~10/4◎松本公演 まつもと市民芸術館
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/lesmiserables/
キャスト
ジャン・バルジャン: 佐藤隆紀
ジャベール: 伊礼彼方
ファンティーヌ: 濱田めぐみ
エポニーヌ: 生田絵梨花
マリウス: 内藤大希
コゼット: 加藤梨里香
テナルディエ: 斎藤 司
マダムテナルディエ : 谷口ゆうな
アンジョルラス 木内健人
解説より
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが、
自身の体験を基にして、19世紀初頭のフランス動乱期を舞台に、
当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた傑作大河小説をもとに作られた作品。
原作で滔々と訴えかけられる「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」等々の、
人が生きていく中で向き合うべきものを抽出し、全編歌で綴るミュージカル作品として1985年にロンドンで初演。
2年後の1987年、当時日本では非常に珍しかった全キャストオーデイションで集結した多彩なキャストにより
帝国劇場で日本初演以来、絶大な支持と喝采に包まれた歩みを続けている。
2013年にはロンドン初演25周年を機に、美しい音楽と歌詞はほぼそのままに、
舞台装置、照明、音響、衣裳、登場人物のキャラクター描写などの演出面を一新した
“新演出版”『レ・ミゼラブル』が登場。
8ヶ月間の日本縦断ロングラン公演も実現し、2015年公演で上演回数3.000回を突破。
日本初演から30周年となった2017年には歴代キャストが日替りで登場する
特別カーテンコールが実施されて、更に熱狂が加速。2019年年公演で、
上演回数は3.336回に到達している。
2017年6月にジャン・バルジャン役ヤンジュンモさん、7月福井晶一さんの公演を観ました
今回はコロナウィルス禍のなかでの公演
カンパニーが練習も公演を続けることは大変困難な時期だと思います
でもこんな状況だからこそ「民衆の歌」が心に響くんではないでしょうか?
出演者やスタッフ一同の熱量と気迫に圧倒された公演でした
オーケストラピットから聞こえるチューニングの音
や帝劇のステンドグラスなど重厚な雰囲気は
やはり配信とは違った観劇だけの味わいですよね
公演が始まると「レミゼラブル」はこんなにスピーディーな展開だったっけ?と思うくらい
あれよあれよという間にセットが変わり場面が展開し
3時間が30分に感じられるほど舞台に目が釘づけでした
今回は、佐藤バルジャンと濱田フォンティーヌが観たくてこの回を選びました
ジャンバルジャン役 佐藤隆紀さん
は声楽出身の美声で優しいイメージ
「エリザベート」や「CHESS」や「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート」
など出演作を観ていて、今回もとても楽しみにしていました
ですが、出だしの船のシーンから世間を恨む荒くれ男感が出てて凄い
バルジャンがマリウスの命が救われるよう神に祈る
(♪Bring Him Home(彼を帰して)は静かなささやくようなファルセットと
神に祈りをささげるような歌声に泣かされました
余談ですが、
「レミゼラブル」はクロード=ミシェルによる作曲のソングスルーミュージカル
感情にテーマメロディーを付けて様々な場面を
同じメロディーで歌われるそうです。
(♪Bring Him Home(彼を帰して)はマリウスの時は家に帰してだったのが
晩年のバルジャンが歌うときは、
神様の元に自分自身を返してという意味になるのに、
歌詞が深いなぁと感涙
ちなみに日本語の歌詞は、原曲のメロディを切り刻むことのないように
一音につき一語しかあてず、しかもメロディーの主要な部分は
出来るだけ同じ母音で歌わなければならないという
厳しい条件が出された中で、作詞家の岩谷時子さんが考えた歌詞だそうです。
だから聞いていて翻訳劇にある歌詞の違和感が無いのですね
参考までに歌詞を載せてみました
「Bring Him Home」
ラミンカリムルー 佐藤隆紀
「Bring Him Home」歌詞
英語版
God on high, hear my prayer
In my need, you have always been there
He is young, he's afraid
Let him rest, heaven blessed
Bring him home, bring him home, bring him home
He's like the son I might have known
If god had granted me a son
The summers die one by one
How soon they fly on and on
And I am old, and will be gone
Bring him peace, bring him joy
He is young, he is only a boy
You can take, you can give
Let him be, let him live
If I die, let me die
Let him live, bring him home
Bring him home
Bring him home
神よ わが主よ
祈りを きかせ給え
若い彼を 救い給え
家へ帰して下さい
みこころでしょうか
まるで我が子です
月日の波に追われて
やがて私は 死ぬでしょう
若い彼に 平和を与え給え
聖なる 神よ 彼に命を
死ぬなら 私を死なせて
彼を帰して 家へ
英語歌詞の「Bring him home」の部分が
日本語だと「彼を」だけで三音節になってしまうから
日本語訳詞には苦労したと思います
しみじみとした良い歌詞です
他にもテーマメロディーが違う場面で使われていて
(♪夢やぶれて)のメロディーは(♪ワン・デイ・モア)でマリウスとコゼットの
二重唱となります。
そんなテーマメロディーの使われ方を探すのも「レミゼラブル」も面白さ
ジャベール役 伊礼彼方さん
「ジャージーボーイズ」や「Beautiful」で観ました
彫りの深いお顔立ちなのでジャベール役がよく似合ってます
夜空の星にバルジャンを必ず捕えると誓う(♪星よ)
前回に観た吉原光男ジャベールもかっこよかったけど
星空の下で伊礼ジャベールも朗々と歌い上げて素敵でした。
執拗にバルジャンを追いかけるジャベールは正義感に満ち溢れ堂々としてたから、
その分バルジャンに助けられて、自負が崩れて混乱していく姿は憐れで悲しかった
ファンティーヌ役 濱田めぐみさん
「デスノート」レム役で観ました
歌が上手いのは知ってるけど、もう演技が上手すぎ
ファンティーヌ役のイメージには
少し年上のような気がしたけど、
細かいディテールの演技に引き込まれました
テナルディエ役 斎藤 司さん
マダムテナルディエ さん 谷口ゆうなさん
お二人共初めて見ますけど、宿屋の場面は会場が盛り上がるし
二人共悪党だけど憎めなくって楽しい
特に斎藤さん、小心者なのにしたたかなテナルディエ役を
軽やかに演じてたのにはちょっと驚いた
テレビで見るよりずっと芸達者な方でした
エポニーヌ役 生田絵梨花さん
前回はコゼット役で観た生田絵梨花さん
今回は初エボニーヌ役でメディアにも出演されてましたよね
可愛くて綺麗だからテナルディエ夫妻の子供には見えないけど…
私はコゼット役の時より、この役をやりたいという
気持ちが伝わって好きでした
ただマリウスもエボニーヌよりどうしてコゼット選んだの?と
思ったりもしますが
第1幕休憩時間のトイレの列が女性トイレの列が落ち着いても
男性トイレの列がまだまだ続いて、アイドル効果ってすごいなぁ
日本のミュージカル観客もおばさんばかりより様々な年代がいるのがいいよね~
マリウス役 内藤大希さん
コゼット役 加藤梨里香さん
「レ・ミゼラブル」のなかで未来への希望の星となるマリウスとコゼットのカップル
本当に若い恋の喜びにあふれて初初しい
加藤梨里香さんの高音の伸びがとても綺麗
前回みた海宝直人さんのマリウスはノーブルな王子様キャラでしたが、
学生たちの中ではいじられキャラでコゼットには一途なのに
エボニーヌの恋心には気が付かなすぎる鈍感力
(♪カフェ・ソング)での仲間を失って自分だけ生き残った悲しみが胸を打ちました
アンジョルラス役 木内健人さん
学生達のリーダーのアンジョルラス、爽やかでした
木内健人さんは華やかなオーラがあって歌も上手い
初めて見たけどこれからの活躍が楽しみですね
ガブローシュやリトル・コゼットなどの子役も堂々とした演技と歌で
泣かされました
『誰かを愛することは 神さまのおそばにいることだ。』
誰のために生きるのか? 愛のために死ねるのか?
「レ・ミゼラブル」の登場人物は、貧しくても誰かのために生きています
それが、国や世代を超えて、私達の心に訴えかけてきます
どの年代で観るかでも「レミゼラブル」を観た感想は変わってくると思うし、
どの役も私たちが共感できる部分がありますよね
特に今年は愛のバトンを次の世代に渡して安堵して死んでいく
ジャン・バルジャンの姿にすごく心を揺さぶられました
再演されるたびに観に行きたい←次はマスク無しで
そんなミュージカルです
そして、オーケストラの指揮は
2つ前のブログ記事
「FROM THE REHEARSAL ROOM: TOKYO」でピアノ伴奏をしていた
森亮平さんでした
だから、セトリにレミゼの曲が多かったのね納得
2017年に「レミゼラブル」を観たときのレポ
あらすじも載せているので参考にしてみて下さい
「エクスカリバー」
cjes.tagram IG
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