関東は台風13号


まだまだ猛暑が続きそう

さて私は、8月2日から5日まで3泊4日


今年のソウルは111年ぶりの猛暑だそうで、気温が40度になったところもあったとか

「笑う男 웃는 남자」 芸術の殿堂オペラ劇場
「フランケンシュタイン」 ブルー・スクウェアインターパークホール
「ノートルダム・ド・パリ」 世宗文化会館大劇場
どうしても観たかった三作品を、ジュンスのミュージカルに縁のある大劇場で
観ることができて幸せな旅になりました

三作品のキーワードは、괴물(怪物)
また長~いレポとなりますが、お付き合いください













ソウル到着1日目に観たのは、
「笑う男 웃는 남자」 芸術の殿堂オペラ劇場
8月2日 20時


「デスノート」を観たのが、2017年1月なので1年半ぶりの「芸術の殿堂」オペラ劇場
南部ターミナル駅や建物を見ただけでも、懐かしかった

芸術の殿堂は「エリザベート」「Dracula」「ノートルダム・ド・パリ」「デスノート」を観に来た劇場で、
今回で5作品目

芸術の殿堂30周年記念作品です


グウィンプレとデアの演じた劇場がモチーフの写真スポット
キャスティングボード
8月2日 20時
グウィンプレン:パク・ヒョシン
ウルスス:チョン・ソンファ
デア:イ・スビン
ジョシアナ:シン・ヨンスク
デイビッド:カン・テウル
ペドロ:イ・サンジュン
アン王女:リ・ソユ
ミュージカル「笑う男」とは?
ミュージカル<笑う男웃는 남자>はビクトールユゴーがイギリスで亡命生活をするうちに書かれた小説「笑う男」をモチーフにしています
ユゴーはこの時期に <レミゼラブル>を含めた幾多の傑作を執筆しましたが、 <笑う男>を自分の最高傑作と言っています。
日本では原作は国会図書館電子書籍でしか読めませんが、会場では韓国語版の分厚い書籍が販売されてました。
1928年に初の映画化。2012年にはフランス・チェコ合作で映画化されています。
作曲 フランク・ワイルドホーン。
ワイルドホーンが手がけた作品のアルバムは100万枚以上も売上げ、20を超える作品がブロードウェイや世界中で上演されています。
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代表作に「VICTOR/VICTORIA」。「スカーレット・ピンパーネル」「ジキル&ハイド」「ザ・シヴィル・ウォー」「デスノート」「Dracula」
WORLD PREMIERE 2018! 뮤지컬 웃는 남자 메인 테마 티저
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脚本 ロバート・ヨハンソン
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音楽監督 キム・ムンジョン
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175億ウォンの制作費をかけ5年間の製作過程を経て、上演される
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EMKミュージカルカンパニーが「マタハリ」に次ぐ2番目創作ミュージカルです。
日本でもすでに上演が決まっています
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‘コムプラチコス’は、 スペイン語で‘買う’を意味する‘Comprar’と子供たちを意味する‘Chicos’を組み合わせて‘子供たちを買う人’という意味を持っている。
コムプラチコスは日常が退屈した貴族の間で奇形の身体を持っている子供を収集することが流行して、子供たちを拉致して身体を傷つけて貴族に売り渡す蛮行を行った犯罪集団だった。 ヴィクトル・ユーゴーはコムプラチコスが刃物で顔をひいて微笑を作り出したために一生笑わなければならないピエロで生きていくクウィンプルレンを通じて人間の貪欲を非難する。
「笑う男」パク・ガンヒョンのハイライト映像
お金をふんだんにかけた舞台装置が幻想的で夢のように美しかったです
ウルススの劇場を照らすランタンが幻想的で特に好きでした
ミュージカル‘笑う男’は身分差別が深刻だった17世紀英国を背景に口が耳まで裂けてぞっとする顔をした主人公クウィンプルレン
の旅程について始まる。 観客は公演会場に入れば舞台に会うことができる。
それはクウィンプルレンの顔を連想させる巨大な唇と傷だ。
オ・ピリョン舞台デザイナーがこの作品を始めてデザインに最も多いインスピレーションを受けた‘傷’というキーワードを
観客らと共有したかったと。
クウィンプルレンの唇形は舞台カーテンから、クウィンプルレンがジョシュアナと会うテント場面の椅子など
多様な場面で確認できるし、登場人物の傷が最も大きく存在する所でそれの存在感がさらにあらわれるように構成した。
1幕後半部クウィンプルレンが涙の性に引きずられて行く場面でも、2幕でクウィンプルレンが‘笑う男’ナンバーを
呼ぶ時がまさにその瞬間だ。
彼は“貧しい者は自身が持っている傷を表わしてこれを互いに暖かく抱くが、貴族は傷があらわれることになるのを恐れて
派手な装飾と誇張された化粧でこれを徹底して分ける。
この概念で舞台デザインが始まった”と説明した。
記事をお借りしました
ストーリーは想像していた内容とは違い、残酷な運命だけど悲しいメルヘンのよう
コミカルなシーンもたくさんあり、2幕でグウィンブレンが宮廷で暮らすシーンは
ディズニー映画のような楽しい色彩とセットでした。
衣装も、凝っていてとても綺麗
儚げで叙情的なワイルドホーンのメロディ
舞台にバイオリン奏者が常にいて、登場人物の感情を演奏で表現していました
吟遊詩人のようでとても良かった
1幕の始まりの海のシーンの壮大さは観客を舞台に引き込みます
子供時代のをグウィンブレンを港に捨てたコンプラチコスの船出航し、海の上を漂流する。
実際の海のように波がうねっ挙げる 冒頭の海のシーン、
この壺にグウィンブレンの出生の秘密を書いた手紙が隠される

ラストシーン
貴族に嫌気がさし、デアとウルススの元に帰るグウィンプレンだが、
心臓の弱いデアは、最期にグウィンプレンを待ち、亡くなる
デアを抱いて空高く昇るグウィンプレン





Musical Numbers
1幕
1-1. 오프닝-태풍 (OPENING-THE TEMPEST)
1-2. 기도 (THE PRAYER)
「ファントム」の時にブルースクエアで観たパク・ヒョシン
フランクワイルドホーンがパク・ヒョシンを念頭に置いて作曲したと言うほど
楽器のような特有の音色と広い音域で完璧にナンバーを歌い上げて感涙

ミュージカルは代表曲「野生花」 や「雪の華」を歌う時とは、全く違う歌い方
繊細で漂うような独特な歌声なのに、


シン・ヨンスクさんも「ファントム」と「モーツァルト」で観た、
歌も演技も素晴らしい女優さん
この二人は歌い終わるとショーストップがかかる程、観客の熱気も凄くて,
カーテンコールのどよめきと歓声は、コンサート会場の様でした
デア役のイ・スピンさん
「デスノート」の夜神月の妹の粧裕役で観ました
透き通る美しい歌声と、守ってあげたくなる華奢で儚い姿は
舞台に出てくるだけで、涙を誘います
ウルスス役チョン・ソンファさん
「キンキーブーツ」ローラ役で観ましたが、
コメディアン出身で舞台把握能力が凄い
二人を守ろうとする父性に泣かされました
チョン・ソンファ '세상은 잔인한 곳' 世の中は残酷なところMV
‘裕福な者の楽園は貧しい者の地獄で作ったのだ’というヴィクトル・ユーゴーの痛烈なテーマは
韓国語の台詞と歌のせいなのか、ストレートには伝わらず、
それより、残酷で美しい御伽噺のように感じられました

でも、美しい舞台や衣装や音楽、俳優達の歌声が、とても素晴らしかった

ディズニーのピクサー作品などの好きな方には、オススメです

ミュージカル「笑う男」は8月26日まで芸術の殿堂オペラ劇場
9月5日~10月28日までブルースクエアインターパークホール