
監督/清水宏
脚本/坪田譲治(原作)、斎藤良輔(脚色)
出演/河村黎吉、吉川満子、葉山正雄、爆弾小僧ほか
(1937年・松竹)
子どもにとって物事は風であり、子ども時代は風のようである。
そして大人にとって、子どもは風。
って伝わった。風が吹き抜けるみたいな映画だった。
だからタイトルが素晴らしいと思う。
小津映画に出る前の、笠智衆が少しだけ出演してる。
おとうと

監督/市川崑
脚本/水木洋子
出演/岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之
(1960年・大映)
素晴らしい。シンプルでありつつ、優美。
見えないところで、足を動かす白鳥みたいな感じ。
映画ってこうあるべきじゃないかな、って思う。
余白の美しさやら、演出意図にぴったりのカメラサイズやら...
とにかくカメラワークが素晴らしすぎる。宮川一夫に敬礼!
家族4人の心理描写の演出も「見事」の一言。
ストーリーに厚みはあまりないから物足りないと思うこともあるけど、最後はやっぱり泣いちゃう。
山田洋次の『おとうと』も素晴らしかったけど、さすが市川崑です。
にごりえ

監督/今井正
脚本/樋口一葉(原作)、水木洋子、井手俊郎
出演/
十三夜:丹阿弥谷津子、三津田健、田村秋子、芥川比呂志、久門祐夫
大つごもり:久我美子、中村伸郎、荒木道子、仲谷昇ほか
にごりえ:淡島千景、山村聡、宮口精二、杉村春子ほか
(1953年・松竹)
短編三部作。
十三夜:この少人数で、ぎっちりと濃密な人間ドラマを描けるなんて!と驚嘆。
大つごもり:久我美子の美しさたるや。「この後」を想像してしまう良作でした。
にごりえ:淡島千景を筆頭に豪華な出演者。宮口精二なんてとても七人の侍のクールな侍とは思えない。
にごりえのキャプチャースクラッチ(画像)を見たとき「溝口健二?」と思ったのだけど
また溝口とは違う、男女の曖昧な関係が上手く出ててよかったな。溝口は「女!」だけど。
でも最後は『赤線地帯』っぽかった。
ラストのナレーションがとてもよかった。