バッタの一口馬主データ分析室 -28ページ目

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【11~20】です。


 評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。

 

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

 Twitter:@drosshopper01

 ツイッターでは、シルクツアーの情報などをアップ予定!

【全頭分析リンク集】
 総合評価はSSS~Fの19段階評価。
 各項目の個別評価はS~Fの7段階評価。
 兄姉成績は
  - 血統登録なし(Target準拠)
  0 未勝利・未出走
  1 1勝C
  2 2勝C
  3 3勝C
  4 OP入
  5 重賞級(収得賞金4000万円以上)
 予測馬体重・管囲評価は、のびしろ君準拠。
 

  評価一覧(11~20)

シ11 ビオグラフィー 評価 A-
シ12 ムーンライトナイト 評価 C
シ13 シーブルック 評価 C+
シ14 ラストプリマドンナ 評価 D
シ15 ルシルク 評価 E+
シ16 モルジアナ 評価 C+
シ17 ギルデッドミラー 評価 A-
シ18 ロッテンマイヤー 評価 C+
シ19 シャクンタラー 評価 E+
シ20 スナッチマインド 評価 D-

 

  個別評価(11~20)

シ11 ビオグラフィー 評価 A-

 

~総 評~

 人気薄の馬の中ではAI推奨の1頭です。

 母は芝1200m~1400mの下級条件で時々人気薄で激走する逃げ・先行を得意とする馬で、3勝Cを突破し、北九州短距離Sを制しました。競争能力は高い評価ができます。

 牝系を遡ると、下河辺牧場日高支所で1977年に生産された4代母シャトーフォモサまで遡ることができる日本で育まれてきた牝系です。大物こそ出ていませんが、母母チアズメッセージは京都牝馬勝馬で、叔父にも目黒記念勝馬クリプトグラムがいる決して侮れない牝系です。

 

 父モーリスは距離適性の問題でクラシック向きとは言えない種牡馬ですが、マイル以下に的を絞れば十分やれる種牡馬で、だいぶ価格も落ち着いてきたので、買えない種牡馬ではありません。

 胴が詰まり気味で、モーリス×ロードカナロア、母短距離馬なら本馬も短距離志向で、4500万円という価格は決して安くはありませんが、母の競争能力を考えるといきなりもあり得なくはないところです。

 

 馬格は予測477kgと十分で初仔らしさはあまり感じません。ただ、モーリスなら管囲はもう少しほしくて、もしかしたら骨格面では初仔の悪いところが出てしまっているのかもしれません。

 厩舎は中堅どころでそれほど悪い印象もありません。良い印象も別にありませんが。

 

 決して人気になると思っていたわけではありませんが、OP馬の仔にしては意外と人気がないなというのが正直な感想です。

 4500万円という価格は、安くはないですが、妥当な値段設定だと思います。

 AI評価にも特段違和感はなく、A-という評価は妥当で、人気があまりない馬のなかではかなり買える馬だと思います。

 あとは初仔ということを踏まえて馬体をどう評価するかだと思います。

 

シ12 ムーンライトナイト 評価 C

 

~総 評~

  母は今年も募集されているポーレンの第3仔で芝中距離で3勝を上げました。3勝Cでは勝負になりませんでしたが、競争能力は上々といってよいでしょう。

 初仔は父ルーラーシップで馬体重が430kgを切る小柄な牝馬で現状の成績を見ると勝ち上がりはなかなか難しそうに見えますが、初仔牝馬の難しさが出たと考えてよく、これは度外視して良いと思います。

 三代母からはブラックタイプを多数輩出しているのですが、日本に輸入された母ポーレンからは現状、重賞馬は出ていません。ただ、ポーレンは00300240とまあ、ぼちぼちの繁殖成績を残しているので、評価を下げるほどの牝系ではありません。あまりサポートは期待できませんが。

 

 父モーリスの評価はビオグラフィーの項参照。それほど悪い種牡馬ではないと思っています。

 それよりも、母父ステイゴールドが気になりますね、、、

 

 馬格は460kgまではいきそうで、管囲も標準と初仔のようなことにはならないのではないかと思います。第3仔と走りごろですし、馬自体はそれほど悪くないと思います。

 

 しかし、育成が小手川厩舎ですか、、、リーディング下位の厩舎に送るということは、それほど期待されていないということの表れでもありますし、その点は少し心配です。

 白老で結構な点数を減点されていますが、これは白老生産全馬の評価なので、白老生産×ノーザン育成なら評価1ランク上げても良いと思います。

 

 うーん、総合的にみると、牡馬の3500万円、値段相応か、少し悪いぐらいの評価かなと思います。馬体を見て気に入ったなら、というところですね。

 

シ13 シーブルック 評価 C+

 

~総 評~

  母はNZ生産のAUS2歳マイルGⅠ勝馬。母父は豪州の大種牡馬Fastnet Rockの直仔でGⅠ勝は母のみです。オーストラリアらしい早熟性、スピードに秀でた血統というイメージですが、仔が日本で走っていないのでなんとも言えませんが、モーリスは豪州にシャトル種牡馬として行っている間も結構やれていたので組み合わせ的には面白い組み合わせだと思います。

 

 初仔はリアルスティールの牡馬でセレクトセールで4400万円落札で2着2回の後は音沙汰なし。リアルスティールとの血統のかみ合わせはお世辞のも良いとは言い難く、モーリスに代わるなら前進があっても良いと思います。

 

 いや、でもちょっとまって。リアルスティール牡馬でセレクトセール4400万円で、モーリス牝馬で5000万円??高すぎるのでは?

 それだけ自信があるということなんでしょうが、、、厩舎も田中博康厩舎ですし。

 

 うーーーん、高いな…馬体の感じはムチムチしてて嫌いじゃないんですけど、腹袋が大きすぎて流石にバランスが悪い印象もあり、同じぐらいの人気で牡馬で500万円安く買えるならビオグラフィーじゃない?と思ってしまいます。

 

シ14 ラストプリマドンナ 評価 D

 

~総 評~

 ほー、ラスプリにドレフォンですか。

  母は早田牧場時代のシルクの数少ないGⅠ馬で本当の意味でのシルク血統。

 去年も書いたけど、安直ながらラストクロップにラストクロップらしい名前をつけるの好きです。

 母はダイワメジャー産駒の短距離馬で2勝馬。2勝クラスでは3着が1回あるだけで競争能力はぼちぼち。

 母母シルクプリマドンナは先ほど触れたとおりオークス馬で、仔も結構走っている方だと思います。あとはこの牝系活力が受け継がれているかどうかですね。

 初仔はモーリスで2桁着順連打で勝ち上がりは厳しそうですが、初仔の牝馬ということで度外視は可能です。

 本馬は第2仔で、ここからが本番。(正確に言うと、第2仔はブリックスアンドモルタルで死産となっていますが、ここは血統登録準拠とします)

 

 この血統にドレフォンは少し意外です。芝でいくのかなと思ってました。

 改めてシルクプリマドンナ産駒を見てみると、ダートも走れる種牡馬とつけられたのは、ナショナルヒーロー(父キングカメハメハ)のみで、ナショナルヒーローはダートで2勝しており、そう考えると、ダートの筋もあるんですかね?

 もしくは、ジオグリフのように芝を狙った配合なのか。ちょっと狙いが読みにくいです。

 

 てか、でっかいな。3月生まれで487kg、予測538kgですか。

 AI評価によれば、重すぎる馬は結構評価落ちるんですよね。体を持て余してしまったり、喉がやられたり、故障したり、重すぎる馬はそれなりにリスクを負いますからね。

 ただ、本馬は管囲21.3cmと骨太で、脚元の心配はそれほど大きくはなさそうですね。

 ダート前提なら悪くないと思います。

 

 厩舎は、まあ、良くはないですね。

 

 うーーん。D評価ほどは低くないんじゃないかなと思いますね。

 牝系活力は悪くないですし、3500万円なら買えなくはないと思いますけどね。

 

シ15 ルシルク 評価 E+

 

~総 評~

 母はシルクでは毎度おなじみの血統で、初期は本当にアベレージが高く、グランシルクという重賞馬も出してブイブイ言わせていました。しばらく未勝利、不受胎が続いた時期もありましたが、最近もコンスタントに2勝馬を出しており、優秀なお母さんです。

 しかし、そんな優秀な母も20歳、、、さすがに厳しくなってきたというのが正直な感想です。

 高齢出産でももちろん大物を出す母はいますが、確率はかなり下がります。

 

 馬格は、及第点で、管囲も標準。この点は問題なさそうです。

 高齢出産をあまり感じさせない体で、結構好きなお尻です。

 

 新規開業&非ノーザン生産でかなり減点されています。新規開業厩舎預託がマイナスなのは良いとして、提供はこれノーザンなんですかね?だとしたらこの育成評価は不当ということになりそうです。

 またAI評価はクラブ募集ということを認識していないので、そこがどれぐらい評価を上振れさせるのかは未知数で、他の馬よりも考慮できていない要素が多い馬な気がしています。

 

 ただの種牡馬なら、はい、買えませんで終わりでいいんですが、この馬の難しいところはアドマイヤマーズで2500万円という価格です。

 アドマイヤマーズは今買うべき種牡馬の1頭で、明らかに過少評価されている種牡馬です。

 高い勝上率にエンブロイダリーという大物を初年度から出すという目に見えた結果を残しながら、サートゥルナーリアの半額の種付料というのは、不当な評価です。

 セレクトセールでもそれほど高値で売れていませんでしたし、今買いたいんです、今。

 その世間的な評価を表すかのように本馬も2500万円。

 これは、安いです。

 確かに買えない要素もたくさんありますが、価格を考えれば許容できる内容です。

 AI評価は低いですが、個人的には全然買える馬だと思います。 

 

シ16 モルジアナ 評価 C+

 

~総 評~

 モルジアナが帰ってきた!!

 この筋肉!!このケツ!!

 俺たちのモルジアナが帰ってきたんだ!!!

 レベルの高い合格点を超えるモルジアナ オールウェイズ出してくれていた俺たちのモルジアナが帰ってきたぞ!!

 

  母モルジアナは、サマーハの初仔で短距離で4勝。最後は降級で3勝Cでフィニッシュしていますが、準OPを突破しているように能力は高いです。

 常に私が一人で開催しているケツオブザイヤー(別名モルジアナ賞)に毎年ノミネートされるレベルの高いケツを出してくれる母モルジアナでしたが、昨年は筋肉量が大きく落ちてしまい、俺たちのモルジアナはもう帰ってこないのかと思っていましたが、これがモルジアナです。

 なお、育成評価が低く出ていますが、AI評価が全体最適となるように開業2年以内の厩舎はすべて若手厩舎と判定されるためです。森厩舎なら流石にもっと育成評価は上げてよいはずで、最低Bはあげてもよいと思います。3500万円なら十分買える水準です。

 

 ただし、です。

 冷静に改めて繁殖成績を眺めてみると、決して良い成績とはいえません。

 詳しく見ていきましょう。

 モルジアナ教原理主義者として、モルジアナの項をさらっと終わらせる選択肢はありません。

 では、始まります。モルジアナ産駒の歴史(パチパチパチ)

 

モルジアナ産駒の歴史

 初仔はダイワメジャー産駒のコラリン

 初仔なだけあって、筋肉量はやや控えめですが、この頃からモルジアナのモルジアナたる所以が現れたケツです。胸前の筋肉も十分です。

 2戦目の芝1200mで勝ち上がると、3戦目でカンナS(OP)芝1200mを連勝。

 4戦目の京王杯2歳Sでは1番人気に推されるも4着、そこから成績は下降線で、クロッカスSでも勝ち切れず、葵Sでは13着。その後も2勝Cで二桁着順連発で準OPに上がる構想は見えていません。早熟だった、という評価になるでしょう。

 

 第2仔はスクリーンヒーロー産駒のマローディープ

 相変わらず良いケツである。しかし、改めてみると、他のモルジアナ産駒よりも胴が長く、「俺、中距離でもやれるモルジアナです」って顔してる。

 新馬戦は芝1400mで14着と惨敗。

 スクリーンヒーローなら中距離やろ、ということで、ダート1700、1800を走るも3.7秒差、4.2秒差で惨敗。誰だよ、「俺、中距離でもやれるモルジアナです」って言ったの!!(誰も言ってない)

 いつもの距離、ダート1200に戻るとようやく目覚めて2着、3着と勝ち上がりにむけて視界良好かと思われたが、そこでガス欠。そこから7着、7着で地方へ。

 地方でもなかなか勝ち切れず、現在は盛岡でC2クラス。未勝利戦で2着、3着があったことを考えると、本馬も早熟という評価は免れないでしょう。

 

 第3仔はミッキーアイル産駒のマーシャルテイル

 覚えてますよ、この仔のケツは。

 募集時とんでもないケツでかなり話題になった。

 この年の最優秀モルジアナ賞(ケツオブザイヤー)は間違いなくこいつだった。

 この馬で完全にモルジアナはいつも「モルジアナ」だねという評価が定着したように思う。

 ミッキーアイルとの組み合わせもこのときには好意的にとらえられていたと思う。

 母の良さをより加速させると、、、そうだね、加速はしたよね、加速は。


 初戦は当然1200m、この仔は芝で下ろされることになりました。

 初戦で2着に入り、お、やれるのか?と思わせてからの

 7着、10着、12着、5着、11着、5着、7着で中央終戦。

 悪い意味でいつものモルジアナじゃないか、、、

 函館ダート1000mでスタミナ切れ起こしたときは絶望したね。

 

 第4仔はサートゥルナーリア産駒のコーラルクラウン

 あれ?いつもよりも抑えめですか?いや、それでも標準からすれば筋肉がついている方なんですけど。でも、今度こそ、「俺、中距離でもやれるモルジアナです」って顔してる気がする!!モルジアナ基準だったら胴が長めで筋肉量抑えめ!!今度こそ1300m以上走れる気がする!!

 デビュー戦 芝1200m 8着

 やっぱり短距離じゃねーか!!!!!

 しかし、その後、いつもの距離、ダート1200mで勝ち上がり、日々邁進中である。

 

 

 第5仔はアルアイン産駒のガラベイヤ

 嘘だよな、、モルジアナ、、、

 嘘だって言ってくれよ、、、

 どうしちゃったんだよ、、、

 いや、筋肉がないわけじゃないよ?

 でもモルジアナではないじゃん。。。栗毛でもないし、、、

 走るかどうかじゃないんだよ、モルジアナかどうかなんだよ(過激派)。

 現在、非常に順調に育成は進み、新潟開催でデビュー予定である。

 ツアーでも引手の方が言ってました。

 「逆にこっちの方がいいんじゃないか」

 って。

 いや、良いとか悪いとかじゃないんよ。

 モルジアナか、モルジアナじゃないかなんよ(超過激派)。

 

 

そして、モルジアナの24へ

 さて、これまで見てもらったように、アルアイン産駒は我々モルジアナ信者としては筋肉量が物足りませんでした。正直、サートゥルナーリア産駒も、モルジアナだ、モルジアナだと言い聞かせていな面は否めません。典型的「モルジアナ」とはいえませんでした。

 つまり、われわれは丸々3年、モルジアナ成分を断たれた状況だったわけです。

 「モルジアナ」不足

 これはシルク民にとって(主語がでかくなった)、深刻な問題です。

 モルジアナ信者の一部には、クインアマランサスの23がモルジアナだと言い出す者も出てくる始末(今見ると全然似てない)。

 そんな中、シルクの25年度募集馬リストが発表された。

 

 そのリストには

 

サリオス(牛) × モルジアナ(牛)

 

 

 我々は思った。

 

「これ、絶対モルジアナだよな」

 

 

 そこに出てきたのがこれである。

 

 

 

おかえり、モルジアナ。

 

 

 

 

だが待ってほしい

 いや、だが待ってほしい。当ブログはモルジアナ信者ブログではない(え?)

 当ブログは一口馬主“データ分析室”である

 今一度、勝ち上がった馬を思い出してみよう。

 

 コラリン 2勝 初仔のため、典型的な「モルジアナ」ではない

 コーラルクラウン 1勝 サートゥルナーリア産駒で筋肉量は「モルジアナ」の中では控え目

 そして、「モルジアナ」ではないガラベイヤは今のところ非常に順調そうである。

 

 あれ?「モルジアナ」って走らないのか????

 

 さて、サリオス×モルジアナの「モルジアナ」は走るのか。

 

 答えは、聞いてみてください。

 あなたの内なる「モルジアナ」に(宗教)

 

シ17 ギルデッドミラー 評価 A-

 

~総 評~

 母ギルデッドミラーは、長らく芝短距離~芝マイルで使われてアーリントンC2着に入ってOP入りすると、NHKマイルで3着、京都牝馬2着、ターコイズS3着と重賞戦線で活躍を続けました。

 しかし、次第に衰えて入着が難しくなると、オルフェ産駒がダート適性を示していたことや母父がTiznowだったこともあり、ダートを使ってみることに。

 NST賞(ダート1200m)で勝利すると、武蔵野Sでも牝馬ながら勝ち切り、ダート適性を示しました。明らかに落ち目になってからダートに挑戦しており、全盛期にダート走っていればもっとやれたはずです。

 母の能力は疑いようがありません。

 そして母母はシルクでもお馴染みのタイタンクイーン。母の兄姉に重賞馬が3頭おり、牝系活力は抜群です。

 

 初仔がどうかという点は気になりますが、馬格は予測491kgとダート主戦場ということを踏まえても十分な馬格です。管囲はダート馬としてはやや物足りませんが、許容範囲内でしょう。

 

 父クリソベリルは、いまだに中央で勝利がなく、そもそもノーザン産が全然走り出しません。明らかに向いていない芝を走っている産駒もおり、現時点では評価ができません。AI評価が高すぎるとも低すぎるともいえません。そもそも、AI評価は、まだ産駒が走っていない種牡馬の評価軸は実質的には種付料しか評価軸を用意してあげられなかったので、非常に苦手としている可能性があります。補正したいんですが、補正しようにも前述のとおり現時点では評価が難しいところです。

 

 以上踏まえた結論ですが、馬自体の字面評価は十分高いです。

 しかし、ダート馬に7000万円は高すぎます。

 ダートはもちろんサウジC、DWCの一発があるものの、日本国内でのダート重賞数は芝重賞に大きく劣り、賞金期待値は低くなります。

 それにもかかわらず7000万円というのは、芝だとざっくり1億5000万円ぐらいの感覚です。

 初仔、未知数の種牡馬という不確定要素も踏まえると、さすがに出せません。

 

シ18 ロッテンマイヤー 評価 C+

 

~総 評~

 流石にこの値付けは舐めてる。

 いくらエンブロイダリーを出したからと言って、ダート牝馬という最悪の条件に6000万円は話にならない。

 母評価は今回の募集馬の中で最高です。

 でも高すぎます。

 以上!!!

 

シ19 シャクンタラー 評価 E+

 

~総 評~

 母は芝中距離で2勝。2勝Cでは3着1回があるも、なかなか勝負に参加できずに引退となりました。競争能力はそこそこという感じでしょうか。近親に活躍馬もおらず、シルク募集馬の中では寂しい牝系です。

 繁殖成績も4頭走って現状中央で未勝利とかなり厳しい成績です。

 

 4月生まれで475kgとかなり大きくなりそうです。

 ここまで繁殖成績が悪いと、姉たちと違うポイントを探したいですが、まず牡馬というところと、シャクンタラーといえば細い管囲でしたが、今回は標準で調教はつめそうだというところでしょうか。

 うーーん、それだけで買いだとなるかは微妙なところです。

 534kgは大きすぎる感もあり、少し手が出にくい。

 

シ20 スナッチマインド 評価 D-

 

~総 評~

  牝馬ですが、こちらの方が見どころがあります。

 母スナッチマインドは、全20戦のうち15戦で芝1400m。そしてキャリアの集大成として、京都芝1400mで行われた京都牝馬Sで3着。勝てなかったものの力を示してクラブ規約により引退となりました。母の能力は高いです。

 近親に活躍馬が多いわけではありませんが、姉にフェアリーS2着馬がいたり、母母の派生からNHKマイル勝馬ラウダシオンなどが出ており、一族の勝上率も高いです。

 繁殖成績もここまで1402と優秀です。

 

 馬格はもう一歩というところですが、4月末生まれということもあり、440kgまでは育ちそうで、馬格を理由に切る馬ではないと思います。管囲は少し細いですけどね。

 

 父リオンディーズはなんか、最近力入れている気がしますね。23年産のシルク募集馬も質が高かったですし、本馬もD-という馬ではない気がしますね。

 AIは育成場を考慮していないので白老生産のノーザン育成の馬は、標準的な白老生産馬よりも評価を高くすべきで、C-ぐらいはあげてもいいんじゃないかなと思っていますが。

 

 これからの成長という不確定要素に頼る形にはなりますが、母の繁殖成績を考えれば3000万円は悪くないと思いますね。

 うーん、これはAI評価に納得できないです。

 私はコスパ込みではありますが、良い馬だと思います。