【7月デビュー】シルク2023年度募集馬答え合わせ② | バッタの一口馬主データ分析室

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  7月デビューのシルク馬

 

 

  マックスキュー(イストワールファムの22) 460kg 5着

募集時評価

シ35 イストワールファム 牡 期待値A+

【価 格】4500万円(一口9万円)
【血 統】父サートゥルナーリア×母父ローエングリン
【厩 舎】鹿戸雄一厩舎
【馬 格】3月17日生 419kg 予想馬体重470kg 管囲20.6cm(+0.57)
【母能力】3勝C 賞金7054万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力0pt 出産時8歳 第2仔 未

~総 評~

 母は、初仔の牝馬ながら芝中距離を3勝し、準OPでも3着の実績があり、競争能力は上々です。

 

 牝系はベガ牝系で、少し遠いですが母母の兄弟にハープスターがいます。

 4代母ベガの繁殖成績はすさまじかったのですが、そこから思ったよりも活躍馬が出ず、イストワールファムのラインからは活躍馬があまりおらず、4代母ベガというのがどこまで押し材料になるのかは微妙なところです。

 

 とはいえ、母の競争能力は十分で、そこに種牡馬として期待大のサートゥルナーリアがついて、走る産駒が出やすい第2仔となれば、期待は当然大きくなります。

 サートゥルナーリアの種牡馬としての可能性については別記事を上げていますのでそちらをご覧ください。

 

 馬格を見るに、3月中旬生まれで420kgはほぼ理想的な馬体で、管囲も問題ありません。

 

 牝系の活力は若干不安ですが、母の競争能力は十分で、父は期待大のサートゥルナーリア、第2仔、牡馬、馬格ほぼ理想とここまで条件が揃って4500万円。

 文句なしの抽優候補です。

 

ツアーレポート

シルク35 イストワールファム
牡 3月17日生
【ツアー時馬体重】 419kg ⇒ 440kg (+21kg)
【デビュー時想定馬体重】 450~460kg
【デビュー時期】遅くはないが、急ぐ必要はないと思う
【適性】芝中長距離
【性格】馬に対してはかなり気が強い。ただ、人に対しては従順で、現状は特に問題がない。
【その他】
 オラオラ系でこれが行き過ぎると馬にかみつきにいってしまうような仔になってしまうので、その点はよくケアして進めていきたい。
 セールスポイントはフレームがすらっと長めで長距離に対応できる体型に、胸が深くて心肺機能の高さを感じさせる馬格。サイズ的にも長距離にちょうどいいサイズだと思う。

 

 

  グレインワーク(エスメラルディーナの22) 492kg 5着

募集時評価

シ48 エスメラルディーナ 牡 期待値C

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父オルフェーヴル×母父Harlan's Holiday
【厩 舎】池添学厩舎
【馬 格】2月10日生 447kg 予想馬体重480kg 管囲21.5cm(+1.24)
【母能力】OP 賞金3900万円 ダート中距離
【繁殖力】牝系活力68pt 出産時11歳 第4仔 X5-1-

~総 評~

 母は、ダートを中心に走った関東オークス勝馬で、能力は上位です。

 第2仔にアリーヴォを出し、第3仔もなんとか勝ち上がりを決めました。繁殖成績はいまのところ素晴らしいものがあり、今後にも期待が持てます。

 

 この母に父オルフェーヴルであれば、想定されるのはダートで、牡馬に出たのはいいですね。

 そして、馬格も現時点で447kgと十分で、管囲も非常に太く、今後500kg近くは行ってくれるのではないかと思います。

 トモの肉付きも素晴らしく、今からでも走れそうです。

 

 問題はやっぱり価格ですねー。

 父オルフェーヴルの牡馬、ダート想定に5000万円出せるのかという問題です。

 近年はダート路線が整備されていますし、一流馬になればドバイ、サウジという選択肢を父オルフェ産駒が切り開いてくれましたから、そこまで期待するのであれば出せるお金なんでしょうが、日本国内だけだとどうでしょう。

 

 

ツアーレポート

シルク48 エスメラルディーナ
牡 2月10日生
【ツアー時馬体重】 447kg ⇒ 455kg (+8kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】成長は普通。秋口ぐらい
【適性】ダート中距離、芝でもやれるとは思うが、血統や体型的にはダート
【性格】メリハリがある性格で、気合が入ったら変わる。
【その他】
 群れのリーダー的存在で、自分から集団を動かすタイプ。
 人に対しては大人しく、環境の変化にも強いようで、初日から大人しかった。ただ、今日(3日目)になると、慣れすぎて逆にうるさいところが出てきた。
 性格はお父さんに似ていて、よくも悪くもメリハリのある性格で、スイッチが入るときはあるが、基本的に人の指示は聞いてくれる。

 

 

  アローオブライト(アドマイヤアローの22) 468kg 5着

募集時評価

シ63 アドマイヤアロー 牡 期待値SS

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父ヘニーヒューズ×母父ワークフォース
【厩 舎】渡辺薫彦厩舎
【馬 格】2月23日生 416kg 予想馬体重460kg 管囲21.4cm(+1.65)
【母能力】2勝C 賞金1380万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力34pt 出産時8歳 第3仔 0未

~総 評~

 本年の字面での最高評価の馬ですが、後述のとおり、私自身の評価はめちゃくちゃ高いというわけではありません。

 

 母は、ワークフォース産駒らしく、芝の中長距離を主戦場に2勝しましたが、故障で早期引退となり、競争能力的にはそこそこといったところでしょうか。

 牝系はかなり発展しており、叔父に重賞2勝馬アドマイヤデウス、叔母からの派生で重賞1勝馬サンレイポケット、3代母からの別の派生でも重賞馬が複数出ています。牝系のサポートはそれなりに期待できるでしょう。

 

 父ヘニーヒューズ産駒は、極めて高い勝上率を誇り、AEIの値も相応に高い優秀な種牡馬で、種付料こそ上がっていますが、馬代金はそこまで上がっていない、期待値的には最高の種牡馬です。

 しかし、ヘニーヒューズは、どちらかというと堅い捌きの馬を組み合わせてコッテコテのダート馬を出すという手法での成功例が圧倒的に多く、母父ワークフォースがマッチするとは思えません。

 これまでこの組み合わせ例は、母の初仔であるスウィフトアローの1頭で、4戦して2桁着順3回とかなり厳しい結果になっています。

 組み合わせが悪すぎます。

 

 馬格もヘニーヒューズ産駒なら最低480kg、高望みするなら500kg欲しくて、予測460kgという馬体重は不満ですし、前駆の肉付きももっと欲しいです。

 

 3000万円でヘニーヒューズ牡馬というのは大きな魅力ではあるのですが、ヘニーヒューズ産駒の必勝パターンと大きく離れているため、機械的な評価では拾えないところの減点が大きいです。

 出資候補にはしますが、ツアーでいい話が聞けないことにはといった感じ。

 

ツアーレポート

シルク63 アドマイヤアロー
牡 2月23日生
【ツアー時馬体重】 416kg ⇒ 447kg (+31kg)
【デビュー時想定馬体重】480kg前後、使いつつ500kg
【デビュー時期】普通。秋口ぐらいには
【適性】ダートのマイル~中距離。走ると軽やかさもあるので、もしかしたら芝でも面白いかもしてないが、基本はダート
【性格】馬に対する当たりは弱くはない。やられたらやり返す。普段は温厚だが、ときどきキリっとなることがあるのでそこは気をつけなければいけない。メンタルは強い。
【その他】
 夏前に関節炎でしばらく放牧ができない時期があり、それで筋肉がかなりしぼんでしまった。カタログの写真は、関節炎で筋肉がしぼみ、ようやく放牧を再開できるようになった直後に撮影したものであり、筋肉がしぼんだ状態だったので見映えの悪いものになってしまった。最近は問題なく夜間放牧が出来ており、筋肉量も大分戻ってきた。これが本来の姿。
 現在、同じ厩舎の仔がおらず、1歳にはかなり堪える状況だと思うが、それでも普段と同じような感じで堂々としており、鳴いて友達を呼ぶこともしていない。初日からこんな感じで全く状況の変化に動じておらず、このメンタルの強さは今後育成を進めていろいろ新しい状況に直面することが増えていく中で、かなり武器になると思われる。
 筋肉量についてはまだこれからという部分があるにしても、他の馬と見劣るようなことはない。

 

 

  セレーネアステール(ルナステラの22) 406kg 3着

募集時評価

シ57 ルナステラ 牝 期待値D

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父ルーラーシップ×母父ディープインパクト
【厩 舎】武幸四郎厩舎
【馬 格】2月8日生 392kg 予想馬体重420kg 管囲19.1cm(+0.33)
【母能力】3勝C 賞金4910万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力58pt 出産時7歳 第1仔 

~総 評~

 母ルナステラは、名繁殖ピラミマの仔で、勝ち上がりには時間を要しましたが、芝中距離で3勝を挙げました。競争能力は上位です。

 兄弟に大阪杯、JCを制したスワーヴリチャードがおり、牝系活力は高く、母の能力も相まって繁殖としてはかなり期待できます。

 

 母が初勝利まで時間を要した原因はやはり馬格にあり、母はデビュー時436kgと小柄な馬でした。本馬はそんな母の初仔で、牝馬392kg、予測420kg。

 初仔の牝馬の怖いところが出てしまっている感があります。

 

 条件的に手が出ませんが、本馬がある程度の結果を出すようなら、ルナステラの今後の産駒には大いに期待ができます。

 

ツアーレポート

シルク57 ルナステラ
牝 2月8日生
【ツアー時馬体重】 392kg ⇒ 412kg (+20kg)
【デビュー時想定馬体重】 430kg、使いつつ450kg
【デビュー時期】ゆっくりめ。秋ぐらい
【適性】芝1600m~2000m
【性格】大人しく、人にも馬にもガツガツ行く感じではない。
【その他】
 初仔ということもあり、馬格は小柄だが、中身は詰まっている。
 課題はスタミナで、息の上がりが早いのが気になるところ。これからの調教で体力をつけていってほしい。

 

 

  グリスタン(エイシンシルダリアの22) 452kg 6着

募集時評価

シ29 エイシンシルダリア 牡 期待値C

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父アドマイヤマーズ×母父キングカメハメハ
【厩 舎】高橋文雅厩舎
【馬 格】4月9日生 391kg 予想馬体重460kg 管囲20.8cm(+1.1)
【母能力】未勝利 賞金60万円
【繁殖力】牝系活力15pt 出産時9歳 第4仔 0X0

~総 評~

 母は中央未勝利で地方移籍後もC1から上がれず。競争能力的には厳しいです。

 では、牝系はというと、3代母エイシンレマーズが阪神JF2着に入っていますが、3代母からの派生で、重賞馬どころか、OPですら3着以内に入った馬は出ていません。

 ではでは、母の産駒の成績はというと、いまだ中央未勝利です。

 ではではでは、種牡馬はというと、未知数のアドマイヤマーズで強調点にはしずらい。

 さすがに条件が悪く、字面からは推しづらいです。

 

ツアーレポート

 なし

 

 

  カルミアクラウン(ライラプスの22) 444kg 4着

募集時評価

なし

 

ツアーレポート

なし

 

 

  バレドラパン(クードラパンの22) 440kg 14着

募集時評価

シ09 クードラパン 牝 期待値B+

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父モーリス×母父ダイワメジャー
【厩 舎】奥村武厩舎
【馬 格】3月1日生 437kg 予想馬体重460kg 管囲19.6cm(-0.19)
【母能力】3勝C 賞金6400万円 芝短距離
【繁殖力】牝系活力20pt 出産時9歳 第3仔 1未

~総 評~

 3代母が米芝重賞馬で、そこからブレイクランアウト、母母ルシルクからグランシルクが出ており、ルシルクの繁殖馬としての優秀さは今更説明不要でしょう。牝系の活力は十分です。

 

 母クードラパンはシルク馬で芝マイル以下で4勝を挙げ、グランシルクに次ぐ母母ルシルクの代表産駒の一頭です。準OPでは通用しませんでしたが、能力は上々です。

 本馬もモーリス×ダイワメジャーで、母の成績からしても短距離でしょう。

 

 第1仔は勝ちあがっており、繁殖としてダメだということはなさそうで、本馬は第3仔と走り頃。

 第2仔は馬格に問題があったので、本馬はどうかと思っていたのですが、父モーリスの助けも借りてそこそこの馬格にはなりそうですね。

 管囲は及第点なのですが、右前肢のコンフォメーションは少し気になります。

 

 牝馬で3000万円は最近の価格上昇を考えるとまあ許せる範囲で、厩舎以外は条件的にかなり好みなので、実績で拾う枠として考えている一頭です。

 

ツアーレポート

シルク09 クードラパン
牝 3月1日生
【ツアー時馬体重】 437kg ⇒ 450kg (+13kg)
【デビュー時想定馬体重】460kg前後
【デビュー時期】仕上がり早そう。夏頃
【適性】芝短距離
【性格】放牧地では群れをリードする立場。好奇心旺盛で前進気勢がある。
【その他】今のところ順調で、心配なところはない(心配な点について質問したところ、右前肢については言及なし)。飼い葉食いはよく、すぐに完食する。

 

 

  ロパシック(ツルマルワンピースの22) 430kg 2着

募集時評価

シ03 ツルマルワンピース 牝 期待値D+

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父エピファネイア×母父キングカメハメハ
【厩 舎】大竹正博厩舎
【馬 格】3月21日生 424kg 予想馬体重460kg 管囲20cm(+0.25)
【母能力】2勝C 賞金3400万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力72pt 出産時14歳 第7仔 713-01未

~総 評~
 母は2勝クラスで頭うちの平凡な成績ながら、その産駒からアーモンドアイと同期のグランプリホースであるブラストワンピース、フローラS2着のホウオウピースフルが出ており、非常に優秀なお母さんです。

 

 兄がハービンジャーで7000万円、モーリスで6000万円だったので、父エピファネイアの牝馬で5000万円は安く見えます。(感覚麻痺)

 

 母の仔は、募集されるといつも体の大きさが話題になり、父モーリスの21年産オールライズは600キロを超えています。ただでさえでかくなりがちなモーリスをつければそりゃそうなるわという感じではありますが。その点、本馬は標準よりも少しだけ小さめの馬格でこれまでの兄弟とはタイプが異なります。

 セオリーから言えば、兄弟に活躍馬がいる場合は基本的にその兄弟に似たほうが走る確率は高いと思います。(流石に兄貴はやりすぎですが)

 

 エピファネイアの中ならこの仔かなとは思いますが、つなぎが立ち気味なのも気になりますし、パスする予定です。

 

ツアーレポート

シルク03 ツルマルワンピース
牝 3月21日生
【ツアー時馬体重】 424kg ⇒ 447kg (+23kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg。ゆくゆくは500kg
【デビュー時期】夏頃
【適性】芝2000m前後
【性格】ツアー初日は神経質な面が出て、立ちあがったりすることもあったが、初日のうちに落ち着いた。学習能力は高いと思う。牝馬の中では体が大きいこともあり、自分が自分がという性格。しかし、人に対しては従順で、少し神経質面はあるが、普段通りの環境であれば手はかからない。
【その他】
 大柄で兄たちとはタイプが全くタイプが違う。大竹師も本馬を見に来て、「こういうツルマルの仔はどうなるだろうね」とコメントしていた。
 これまでハービンジャー、モーリスといった大柄に出やすい種牡馬をつけていたので、大きく出ていたが、今回はエピファネイアということもあり、ちょうどいい大きさになったと思う。兄たちとは似ていないが、むしろこれまでが大きすぎて、これが適正な大きさだったという可能性もあると思っている。
 骨格はお母さんの血が出て、しっかりしている。ホウオウピースフルぐらいの馬体になるのではないか。
 成長はやや早めだと思うし、兄弟も洋芝は得意なので、夏の札幌あたりを目指したい。

 

 

  過去記事