キャロット2022年度募集馬分析【1~10】 | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 遅くなりましたm(_ _)m

 流石に旅行中に書くというのは無謀でした笑

 本日帰宅しましたので、せっせと書きます。

 本日中に20まで、明日までには50まで公開できると思います。

 また、netkeibaも更新されたので、本日中にnetkeibaも考慮に入れた抽選予想も新しく更新したいと思います。

 

 相馬眼クイズ開催中です

 

  はじめに

 キャロットクラブの2022年募集馬の全頭診断です。
 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 【繁殖成績】は、2022/8/24時点のものです。-が空受、Xが未出走引退、数字が勝利数です。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 
 

  評価一覧(1~10)

キ01 ミリッサ 牡 期待値E
キ02 ジョプリン 牝 期待値E
キ03 ヒルダズパッション 牝 期待値D+
キ04 グリューネワルト 牝 期待値C
キ05 インクルードベティ 牡 期待値C+
キ06 サンブルエミューズ 牝 期待値C+
キ07 シャルール 牝 期待値B+
キ08 フィンレイズラッキーチャーム 牡 期待値C+
キ09 ザズー 牝 期待値E
キ10 ロスヴァイセ 牝 期待値C+

 

 全体のまとめはこちら

 

 

  個別評価(1~10)

キ01 ミリッサ 牡 期待値E

【価 格】5000万円(一口12.5万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父ダイワメジャー
【厩 舎】高橋文雅厩舎
【馬 格】3月1日生 387kg 予想馬体重420kg 管囲19.9cm(0)
【母能力】3勝C 賞金7342万円 芝マイル
【繁殖力】出産時7歳 第1仔 
【総 評】

母母シンハリーズは、3歳米国芝G1勝馬でと競争能力が高かったのはもちろん、シンハライト、リラバティ、アダムスピークと3頭の重賞馬を生み出した優秀な母でした。

そして、母は、重賞勝にこそ手が届かなかったものの、チューリップ賞4着、ローズステークス4着など重賞でも勝負になっており、競争能力は十分高い。

しかし、この一族の特徴としてとにかく馬格が足りない馬が多く、本馬も初仔ということもあって馬格は物足りません。

ロードカナロアの牡馬にこの牝系で5000万円は安いんですが、この馬格を考えるとリスク高めかなと思います。

 

 

キ02 ジョプリン 牝 期待値E

【価 格】4000万円(一口10万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父Soldier  Hollow
【厩 舎】木村哲也厩舎
【馬 格】1月15日生 454kg 予想馬体重440kg 管囲19.5cm(+0.22)
【母能力】伊独G1を4勝。
【繁殖力】出産時7歳 第1仔 
【総 評】

母父SoldierHollowは現役時はイタリアとドイツの芝G1を4勝種牡馬としては、ドイツの芝中長距離重賞を中心にG1馬4頭を輩出とそこそこ優秀な種牡馬成績を残しています。

日本には9頭が輸入されていますが、勝ち上がりはなし。母父としてはシュネルマイスターが結果を出しました。

正直、血統的には未知数な母父でどのような仔になるのかはよくわからないが、ロードカナロアで軽さを付与する組み合わせは悪くないように思う。

母は、リステッド1勝しているものの、特筆するような成績ではなく、牝系もお世辞にも活力があるとは言えず、強調材料に欠ける印象です。

 

 

キ03 ヒルダズパッション 牝 期待値D+

【価 格】6000万円(一口15万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父Canadian  Frontier
【厩 舎】手塚貴久厩舎
【馬 格】2月28日生 485kg 予想馬体重480kg 管囲21.3cm(+1.09)
【母能力】米国ダG1勝馬
【繁殖力】出産時14歳 第9仔 4X2120X未
【総 評】
母ヒルダズパッションは、競争能力が高かっただけでなく、ヨシダ、サンクテュエールと2頭の重賞馬を出し、クズも出さない優秀な母。
ロードカナロアとの組み合わせは意外にも初めてですが、馬格も文句なしで、素人目にもいい馬体をしているのがわかります。
出産時14歳なら許容範囲で、まだいい仔が出る期待値は追える範囲。
しかし、牝馬で6000万円というのは重たく、そこをどのように考えるか。
 
 

キ04 グリューネワルト 牝 期待値C

【価 格】5000万円(一口12.5万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父スペシャルウィーク
【厩 舎】林徹厩舎
【馬 格】3月8日生 454kg 予想馬体重460kg 管囲19cm(-0.75)
【母能力】1勝C 賞金3040万円 芝短距離
【繁殖力】出産時14歳 第8仔 0163001
【総 評】
母は、新潟千直勝ちもあるように基本的には短距離快速馬で、これまでの仔も基本的には短距離に出ています。
ルーラーシップをつけても短距離に出るあたり(ディアンドル)、母の主張は相当強く、ましてやロードカナロアとの組み合わせなら文句なしで短距離馬でしょう。
母としては前述のディアンドルを出しており、もちろん優秀なのですが、0勝馬3頭とアベレージヒッターではないので、牝馬でまずマイルは持たなそうな芝馬に5000万円というところをどう捉えるかによって本馬を候補にするかどうかは決まりそうです。
 
 

キ05 インクルードベティ 牡 期待値C+

【価 格】7000万円(一口17.5万円)
【血 統】父ハーツクライ×母父Include
【厩 舎】堀宣行厩舎
【馬 格】1月23日生 482kg 予想馬体重480kg 管囲20.8cm(+0.54)
【母能力】米国ダートGⅠ勝馬
【繁殖力】出産時9歳 第3仔 01-
【総 評】
母は米国ダートG1を勝利しており、能力的には十分なのですが、繁殖成績はイマイチで、8月にようやく第2仔が勝ちあがりましたが、これ以上の活躍は難しそうです。
これまで、第1仔は450kg、第2仔は420kgと馬格が足りずに苦労していた印象です。
牡馬7000万円って本当ですか?この繁殖成績でずいぶんと強気に出たなという印象。堀厩舎に預けるということで相当自信があるんだとは思いますが、流石にこの価格は手が出ません。
 

キ06 サンブルエミューズ 牝 期待値C+

【価 格】7000万円(一口17.5万円)
【血 統】父エピファネイア×母父ダイワメジャー
【厩 舎】木村哲也厩舎
【馬 格】3月30日生 450kg 予想馬体重470kg 管囲20.1cm(+0.26)
【母能力】3勝C 賞金7183万円 芝短距離
【繁殖力】出産時11歳 第5仔 4X31
【総 評】
母は芝短距離を中心に活躍し、2勝クラスを突破しており、能力は十分。
母としては、第2仔こそ体質が弱くデビューが叶わなかったが、デビューした馬の活躍はご存じのとおり、ナミュールがチューリップ賞を制し、オークス3着と十分すぎる活躍で、20年産もすでにデビュー勝ちを決めており、仕上がりの早さも目立つ。
これにエピファネイアということであれば、牝馬で7000万円も納得の値段であり、むしろ少し安いなという印象。
今年は、全体的に価格が底上げされている一方、高額馬の値段はそれほど上がっていないので、このあたりの値段の馬が逆にお買い得に見える現象が起こっている気がします。
×2使用の候補筆頭。
 
 

キ07 シャルール 牝 期待値B+

【価 格】4000万円(一口10万円)
【血 統】父エピファネイア×母父ゼンノロブロイ
【厩 舎】菊沢隆徳厩舎
【馬 格】5月5日生 440kg 予想馬体重470kg 管囲19.4cm(-0.58)
【母能力】OP 賞金9310万円 芝中距離
【繁殖力】出産時9歳 第2仔 1-
【総 評】
母は芝中距離を中心に4勝し、牝馬限定重賞でも2回の2着があるなど実績十分で、競争能力は上位。
第1仔は1勝をあげ、上々の滑り出し。
遅生まれながら440kgと馬格は及第点で、これからの成長も加味すれば、悪くない。
母のタイプや遅生まれという要素からしても、早い時期からの活躍はあまり期待できなそうで、本番は古馬になってからだろう。
母父ゼンノロブロイは決してポジティヴな要素とは言えないが、重たい産駒が多い父に軽さを加えるエピファネイアの組み合わせ自体は悪くない。
牝系に大物こそいないものの、母母グレイトフィーヴァーはコンスタントに複数勝馬を出す優秀なお母さんだった。こういう牝系はそれほど価格が上がらない割にはよく走り、期待値的には買いたい牝系。
早期の活躍は期待薄だが、最も重賞が充実している芝マイル~芝中距離での活躍が期待でき、価格的にも許容範囲内に収まっているエピファネイア産駒の中ではおすすめの1頭。
 
 

キ08 フィンレイズラッキーチャーム 牡 期待値C+

【価 格】5000万円(一口12.5万円)
【血 統】父キズナ×母父Twirling  Candy
【厩 舎】国枝栄厩舎
【馬 格】4月17日生 429kg 予想馬体重470kg 管囲20.8cm(+0.82)
【母能力】米国G1の1勝を含むダート重賞5勝
【繁殖力】出産時8歳 第2仔 
【総 評】
母は米国ダートG1勝馬でダート重賞を5勝と実力は十分。
4代母は多数のブラックタイプを出し、そこから多少の断絶がありつつも母の代で再度花開き活力を取り戻した形。
牝系の活力に大きな期待はできないが、母が十分に優秀なだけにそれほど気にする必要はない。
キズナに米国ダート血統という組み合わせだと、ダートに出る懸念はあるが、そこは走らせてみないと何がでるのかわからないのがキズナ産駒の怖さでもあり魅力でもある。
日本での適性が不明な母の第2仔に5000万円はリスクの方が目立つ気がします。
 

キ09 ザズー 牝 期待値E

【価 格】3600万円(一口9万円)
【血 統】父キズナ×母父Tapit
【厩 舎】池上昌和厩舎
【馬 格】2月3日生 410kg 予想馬体重410kg 管囲19.2cm(+0.62)
【母能力】米国ダート中距離G1を2勝
【繁殖力】出産時13歳 第8仔 06401X0
【総 評】
母は米国ダートGⅠ2勝馬で実績は十分。母母も複数のブラックタイプを出すなど牝系の活力も十分。
母としてもリステッド勝馬や4勝馬を出すなど十分な繁殖成績。
と、ここまでは買い要素が揃っているのだが、ここ最近の繁殖成績は01X0と下降気味で本馬も馬体重がかなり厳しい。
馬体も腰高が解消されつつあり、ここからぐんと成長する感じはあまりないので、420kg前後の馬体重で推移しそう。
3600万円と安めではありますが、馬格的にも最近の繁殖成績的にも手が出しづらい感じがします。
 

キ10 ロスヴァイセ 牝 期待値C+

【価 格】3200万円(一口8万円)
【血 統】父キズナ×母父シンボリクリスエス
【厩 舎】栗田徹厩舎
【馬 格】3月3日生 421kg 予想馬体重430kg 管囲19.9cm(+0.85)
【母能力】2勝C 賞金4155万円 ダート短距離
【繁殖力】出産時10歳 第4仔 X1未
【総 評】
母はダート1400mで3勝を挙げ、能力は十分。
牝系はソニンク牝系で、3代母ソニンクからノットアローン、ソングライン、ロジユニヴァース、ディアドラと多数の重賞馬を輩出しています。ただし、母母ヴァイスハイトからはリステッド2着のヴァイトブリックが出たぐらいで、活力が高いとは言えない。
ザズーとロスヴァイセはなんでこんなに安いのだろうと思っていましたが、両方馬格に不安を抱えていましたね。
正直、この血統ならダートに寄りそうなので、せめて牡馬か馬格のどちらかは欲しかったところですが、両方ないとなると少し手は出しづらく見えます。
母の競争成績や牝系の充実度、父キズナという買い要素は揃っているのですが、馬格がいかんともし難く。。。