【一口馬主】データから考えるポストディープ時代の種牡馬選択 | バッタの一口馬主データ分析室

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概要

 直近3世代の産駒成績と最新の種付料から次世代のリーディングサイアーを探るとともに、コスパの高い種牡馬を探っていきます。

 

種牡馬成績

 

ポストディープはどの馬か

 大物という観点からはエピファネイアが独走状態だが、リーディングサイアーとしては勝上率が不満。

 高い勝ち上がり率を誇るキズナがAEI、勝上率のどちらでも一歩上をいっている。

 エピファネイア、キズナ共に繁殖の質が上がるのはこれからで、この2頭が頭一つ抜けている感がある。

 この2頭を追うのはシルバーステートで、低い質の繁殖牝馬で驚異的な成績をあげ、繁殖の質と共に産駒の質が上がるのであれば、上位2頭の争いに割って入ることが出来る可能性は十分ある。

 キタサンブラックは序盤で出遅れて夏の市場の評価は低かったが、そこから巻き返して及第点の初年度成績に。イクイノックスというクラシック候補も輩出し、とりあえずは一安心といったところ。もっとも、現状の成績はCPI3超えというノーザンの猛プッシュによるところも大きく、繁殖の質が下がった20産、21産が正念場。伸びしろという点でシルバーステートに劣る。

 モーリス、ロードカナロアはマイルの壁を突破できる産駒が限られており、芝中長距離重視の日本の競馬体系では不利。エピファネイア、キズナを逆転するのは困難か。

 

 未デビューの有力どころとしては

22デビュー サトノダイヤモンド、リアルスティール

23デビュー レイデオロ、ブリックスアンドモルタル、カリフォルニアクローム

24デビュー サートゥルナーリア、ナダル、フィエールマン

25デビュー コントレイル、ポエティックフレア

 SS牝馬の交配相手確保のため社台が有力外国種牡馬を買いあさっており、世界の名馬がずらり。

 とはいえ、SS以前ならいざ知らず、日本競馬のレベルの上がった現状、日本の馬場で外国産馬がリーディングサイアーを取るとは考えにくい。社台も次のSSを探しているというよりはSS系牝馬を活かす血を求めているといった印象。

 となると未デビューでリーディング争いが期待できる馬は、ディープ一番星のコントレイル、SSの入っていないレイデオロ、SSの遠いサートゥルナーリアか。

 

まとめ

S エピファネイア、キズナ

A シルバーステート、(レイデオロ)、(コントレイル)

B キタサンブラック、(サートゥルナーリア)

C モーリス、ロードカナロア

 

コスパのいい種牡馬はどの馬か

 上位から見ていくとまず目につくのはミッキーアイルの優秀さ。

 距離に制限はあるが、芝ダート兼用で、マイル以下なら重賞でも勝負になるのに種付け料250万円とかなり低い。募集価格も低く、見たら買えレベルの種牡馬。走っても走っても評価がなかなか上がらなかった初期のダイワメジャーを彷彿とさせる。

 上位種牡馬は、これまでキズナ、エピファネイア、シルバーステートが狙い目だったが、今回の価格改定で適正価格になった感がある。

 ロードカナロア、ドゥラメンテは適正価格を大きく超えており、かなり買いづらい。

 モーリスもやや割高に感じる。

 マイナー寄りだが、マクフィ、イスラボニータ、カレンブラックヒル、エスポワールシチーはコスパがいい。見たら買えというほどではないが、プラス評価を挙げていい種牡馬。

 ゴールドシップは2歳馬が振るわず。買いたい種牡馬からそこそこレベルに評価を下方修正。

 

まとめ

S ミッキーアイル

A カレンブラックヒル、エスポワールシチー

B マクフィ、イスラボニータ

C その他多数

D モーリス、ハービンジャー、スクリーンヒーロー、ジャスタウェイ

E ロードカナロア、ドゥラメンテ、オルフェーヴル、コパノリッキー