概要
お久しぶりです。
2021年度デビューの新種牡馬の通信簿をつけてみようの回。
・一口馬主目線
・種付け料は最新の募集価格の水準を知るために2019年当時ではなく、最新のものを使用
・実績とコスパの両面から評価
※イスラボニータ書き忘れていたので追記しました。
種牡馬成績(2歳)一覧
※一頭当たりの賞金は地方デビューも含めた額
※中央デビュー率は中央での登録がある馬のうち中央デビューした馬の数を表す(そのまま中央でデビューせず地方デビューする馬も母数に含まれている)
評価一覧
S シルバーステート
A ドレフォン
B キタサンブラック
B イスラボニータ
C サトノアラジン
D ディーマジェスティ
D ロゴタイプ
D アメリカンペイトリオット
D ビッグアーサー
E ラニ
E コパノリッキー
個別評価
S シルバーステート
CPI0.82と低い繁殖牝馬の質でこの成績は驚異的。
いきなりディープ後継一番手に躍り出た。
初年度120万円の種付料から600万円まで種付け料は上がり、繁殖の質が上がるのは間違いなく、今後さらに飛躍が期待される。
繁殖の質向上とともに成績が上向いていくなら、エピファネイアの対抗馬になれるかもしれない。
A ドレフォン
種牡馬自身はダート短距離馬で、産駒もダートの勝率18%、芝での勝率は8%と本質はダート向き。
今無理に芝に使われている産駒がダートで使われだしたらさらに勝馬率は上がりそう。
もちろん、ダート一辺倒ではなく、芝1800で重賞を買ったジオグリフを出し、種牡馬としての引き出しも感じさせる。
SSの血を薄める役割はこれまでハービンジャー、ヘニーヒューズは担ってきたが、これからはドレフォンが一番手か。
B キタサンブラック
仕上がりが遅く、初勝利が遅かったが、最近は盛り返してきて、初年度としては合格点に達した。
繁殖の質を考えるともう一押し欲しいところで、ホープフルSではイクイノックスに期待がかかる(イクイノックスが勝てばA評価)。
勝馬率も水準以上で、他のポストディープ候補であるロードカナロアやエピファネイアと違うところ。馬格を活かしてダートでのつぶしが効くところが大きく、現時点で、ダートでの複勝率は驚異の43.8%。
市場の評価は低いが、実力でそれを覆す、現役時代と同じ展開になればファンとしては胸熱。
B イスラボニータ
フジキセキ晩年の傑作。
キンシャサノキセキと同様マイル以下なら芝ダートどちらでもというタイプ。
キンシャサノキセキとかなり似たタイプで一発大物というよりかは下級条件の芝ダート短距離を堅実に走る馬を多数出すアベレージタイプか。
キンシャサノキセキの種付け料の上昇、高齢化により、同じポジションに収まれそう。
初年度としては上々の滑り出し。
C サトノアラジン
キズナと同じくダートでつぶしが効く。ディープ×ストームキャットの仔はダートでもつぶしが効くというのは今後も使えそうな法則。
可もなく不可もなくという成績で巷にあふれているディープ系種牡馬の中では比較的安めなので、隙間産業でなんとか生き残れるか。
その他
アメリカンペイトリオットはダーレーを中心に日高の良血繁殖につけられたが、現状期待外れ。まあいつもの日高種牡馬という感じ。
ロゴタイプはとにかくラブリイユアアイズ頼み。勝馬率は絶望。
ビッグアーサーは、テスコボーイから続く日本ナスルーラ系最後の希望だが現状スタートダッシュは失敗。1600ぐらいまでは距離が持ちそうで、芝ダート兼用なので隙間産業で生き残りつつ一発大物を出して血をつなげるか。
ディーマジェスティは可もなく不可もなくよりもやや不可より。ディープ系はあふれていて生き残り困難。
ラニ、コパノリッキーは地方でも勝てず。コパノリッキーは人気を集めていたようだがこの成績では…