小説「ハイスクール・ボブ」 16-3 | なんとなく断髪・襟足好きのためのようなブログ

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ハイスクール・ボブ
~ある全寮制高校のカット事情~
 

16 夏仕様
(3)
 理奈「京って、毎回カットの予約をしてて、しっかりしてるね。」
京「元々、中学の時に行ってた美容室も予約制だったから、予約を入れることはそんなに面倒には思わないのよね。だいたい母と一緒に月1ぐらいのペースで予約して行ってたからね。それに予約してたら待たなくてもいいし。」
理奈「京ってお母さんと一緒に月1で美容室に行ってたんだ。」
京「うん、母もショートカットでカラーもしてたから。」
理奈「確かに予約してたら待たなくていいのは便利だよね。私は、中学の時は1年に2~3回しか美容室に行かなかったから、特に予約はしてなかったわ。いつも飛び込みで行ってた感じ。」
京「6月12日になれば次のカットの予約ができるから7月10日にカットの予約するつもりなの。」
理奈「本当、しっかりしてるね。私たちはまだ今回のカットもしていないのに。」
京「理奈たちはいつカットに行くの?」
有紀「私は、今度の土日のどっちかで行くことにしてるから。」
倫「私も土日に行くつもり。」
理奈「私も、土日ね。」
有紀「あっ、そろそろ夕食の時間ね。食堂へ行こう。」
倫、京、理奈「そうね、行こう。」
 こうして6月5日は過ぎていった。

翌日、6月6日火曜日 始業前
 理奈は、教室内に入って教室内を見渡した。
 1年2組では2カ月ごとに席替えがある。つい昨日、6月5日のホームルームで席替えがあったのだ。
 理奈の席は、窓際から横へ3列目で一番後ろの席になっていた。
 なので、理奈の座っている席からほとんどのクラスの女子の後ろ姿を見ることができる。
 1年2組の生徒のうち、2人の生徒がさっそくカットを済ませていた。
 襟足の刈り上げが少し伸びたイガイガ状態の中にサッパリと夏仕様の3ミリのバリカンで刈り上げられた襟足の後ろ姿がひときわ目立っている。

6月7日、水曜日 始業前
 理奈は、教室内に入って教室内を見渡すと、1年2組の生徒のうち、新たに3人の生徒がカットしていた。
これで合計5人がカットを済ませたことになる。
 理奈は、自分の席に座った。
 理奈の右斜め前の席には、小谷 麻衣が座っている。
 麻衣は、席替え前までは理奈のすぐ前に座っていた生徒だ。
理奈が自分の席に座り、教卓のある右斜め前の方向をみると麻衣の後ろ姿が視界に入る。
 昨日まで麻衣の伸びかけだった襟足の刈り上げが綺麗に夏仕様に刈り上げられてサッパリしている。
 また耳穴のラインでパツンと切り揃えられたサイドの髪から襟足の刈り上げのラインが理奈の見ている角度からはとても綺麗に見える。
 耳の後ろから襟足にかけての生え際のラインは綺麗にトリミングされていて、おくれ毛は処理されていて剃り跡が青白くなっている。
 理奈は、麻衣の斜め後ろから麻衣に話しかけた。
理奈「麻衣、昨日、カットしたんだ。」
麻衣「うん、週末にかけてだんだん部活が忙しくなるから昨日のうちにカットしたんだ。」
麻衣「夏仕様のカットって、刈り上げが短いから襟足がすっきりして気持ちいいわ。理奈も早くカットしたら。」
 麻衣は、襟足の刈り上げを手のひらで撫でながら言う。
理奈「わ、私は今週の週末にカットに行く予定だから。」
麻衣「じゃ、1時間目の準備をしなきゃ」
 麻衣は、前を向いて座り直した。

6月8日、木曜日 始業前
 理奈は、教室内に入って教室内を見渡すと、1年2組の生徒のうち、さらに2人の生徒がカットを済ませていた。
 これで1年2組39人中7人の生徒がカットをすませたことになる。
 理奈が自分の席から教室内を見渡して、女子生徒の後ろ姿を見ると、襟足の刈り上げが伸びたイガイガ状態の生徒たちの中に襟足をサッパリと夏仕様に綺麗に刈り上げられた状態の7人の女子生徒の後ろ姿が目立っている。

 その日の放課後、理奈はノートを買うために購買部のある食堂棟に向かっている。
 食堂棟の2階に購買部がある。2階には購買部の他に学園美容室がある。
 理奈は、食堂棟に入って階段を上がり、2階の購買部でノートを買った。
 理奈は、買い物が終わり、購買部から廊下に出た。
 購買部と廊下を挟んで反対側に学園美容室がある。
 学園美容室の廊下側の一部はガラス張りになっていて、廊下から学園美容室の中が見える状態になっている。
 理奈は、廊下で立ち止まり、美容室の中をチラッと見た。
 美容室内では2人の女子生徒がカット席に座っていてカット中だ。
 

つづく