最近,リリースが相次いでいる,ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の初期音源です.
私的には,ミック・テイラー(Mick Taylor)在籍時の初期音源程度しか聴かないのですが,今回,1970年の音源がリリースされたので購入.
本商品は,1970年8月30日スウェーデンはマルメのバルチスカ・ハレン公演を皮切りに,10月9日オランダはアムステルダムのRAI公演まで行われた欧州ツアーから,ツアー中盤に当たる 9月20日ドイツはシュトゥットガルトのキレスベルクホール公演のオーディエンス録音を収録した 『 Stuttgart 1970 Revisited (No Label) 』 で,マスタリングには定評のある Graf Zeppelinレーベルがが手掛け,2016年にリリースされた 『 Stuttgart 1970 (No Label) 』 のアップグレード盤となるのでしょうが,既発を所有していないので比較はできません.
音像的に距離感は然程感じませんが,若干籠りや歪みのあるヴィンテージ感溢れるオーディエンス録音です.録音された年代を考えれば,高音質のオーディエンス録音と言えるのでは無いでしょうか.
メーカー情報では
『ラジオ放送の『PARIS 1970 2ND NIGHT SOUNDBOARD』から始まってオーディエンスの『FRANKFURT 1970』と『MALMO 1970』とストーンズ1970年ヨーロッパツアーの素晴らしいリリースが続いた中で今から5年以上前にリリースされた名盤を思い起こされたマニアも少なくないのではないでしょうか。それが2016年リリースの『STUTTGART 1970』。
いかにもこのツアーらしいビンテージ・オーディエンスな音源でありながら、それまで出回っていた同日の音源を凌駕するアッパー感が話題を呼んであっという間にSold Outとなってしまった名盤です。
シュツットガルトはそれまでVGPやDACがそれぞれに音源を発掘してくれていたのですが、前者は音質厳しめな『EUROPEA TOUR STUTTGART 1970』、後者はそれより聞きやすいながらも「Let It Rock」未収録につき同曲だけVGPソースから補填された『GERMANY 1970』というタイトル。トータルでは後者が圧勝ということでシュツットガルト70に関してはDAC盤が決定的な存在となっていたのでした。
ところが2016年になって突如ネット上に姿を現したのはDACソースの1st Genバージョン。ナチュラル感を増した音質だけでなく、なによりDAC盤に未収録だった「Let It Rock」が実はしっかり収録されていたという事実が判明して世界中のマニアを驚かせる結果となったのです。そんな文句なしのアッパー版を速攻リリースしてくれたのが『STUTTGART 1970』でした。
そんな名盤ではありましたが速攻リリースゆえに攻め切れていない部分もあり、音飛びやCD-R焼き時に混入してしまったと思われるノイズなどが散見されたのです。今となっては改善の余地が多く残されたアイテムでもあった。そこで待ち望まれたシュツットガルト再リリースに当たってはオーバーホールを「GRAF ZEPPELIN」に依頼。音源を一から洗い直すほどの徹底的なレストアを敢行してくれたのです。
まず2016年リリース時にも各方面で指摘されていた「Sympathy For The Devil」の6:02のところでボコッと空いてしまった穴のように生じていた音飛びを解消。さらに「Love In Vain」の4:46辺りに生じていたCD-R焼きエラーノイズのようなパチパチ音も今回は払拭。特に前者の音飛びに関してはせっかく好評を呼んだ2016年のリリース時における大きな汚点でしたので、そんな欠損もなく今回は安心して聞き込めることを保証します。
それだけではありません、今回も「GRAF ZEPPELIN」が得意とするビンテージ・オーディエンス特有のワウフラ状態や突然のピッチ下降も徹底的にアジャスト。中でも「Midnight Rambler」でピッチが低くなってしまっていた問題もきっちりとレストア。そして何と言っても音源流通時からの大きな問題であった、全体を通して音像が左へ極端に偏った状態も今回は正常なモノラルへと修復。こうした念入りなレストアによって、既発盤との違いは一聴して解るほどのレベルの安定感。
このどっしりとした安定のモノラルで聞くと、改めてこの日のミックのキレまくりパフォーマンスに圧倒されます。何度聞いてもカッコいい「Roll Over Beethoven」70年バージョンはこの日も素晴らしい出来栄えですが、それ以上に「Sympathy For The Devil」の中盤でミックが覚醒。凄まじいシャウトでバンドを煽るとテイラーが見事に応える場面はこの日のキレッキレな演奏ぶりを象徴しているかのよう。
以降はゆったりとした「Love In Vain」ですらいつもにないような叫び声をあげるなど、この日のミックが振り切れているのは疑いようもない。ただでさえ連日でハイパーな歌いっぷりをやすやすとキメていた70年のミックではありますが、この日はその中でも飛び抜けた壮絶さが際立ちます。
70年ツアー・レパートリーもう一つの目玉であったキースのギターイントロから始まる「Live With Me」がまたハイテンションな演奏で、バンドとミックの拮抗した激しすぎる演奏が素晴らしい。挙句の果てにミックは「Honky Tonk Women」を歌い終えてインディアンの雄叫びを上げる始末。あまりにもハイテンションな彼を中心とした70年ヨーロッパならではの魅力を捉え切ったビンテージ・オーディエンスの1st Genバージョンが「GRAF ZEPPELIN」の徹底したレストアによって生まれ変わりました!
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REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN
(リマスター・メモ)
★使用マスターは既発と同じですが、位相修正、と回転ムラ補正がなされ俄然聞きやすくなりました。
前回盤では大きく左側に偏っていたので、この差は大きいと思います
★スピード調整もさらに緻密に行っています(*前回盤ではMidnight Ramblerなどでピッチが低かった)
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Stuttgart 1970 Revisited (No Label)
Live At Killesberg, Stuttgart, Germany
20th September 1970
[UPGRADE]
01. Introduction
02. Jumping Jack Flash
03. Roll Over Beethoven
04. Sympathy For The Devil
05. Stray Cat Blues
06. Love In Vain
07. Dead Flowers
08. Midnight Rambler
09. Live With Me
10. Let It Rock
11. Little Queenie
12. Brown Sugar
13. Honky Tonk Women
14. Street Fighting Man
TOTAL TIME (62:10)
Jumping Jack Flash
Dead Flowers
Brown Sugar
[参考]
Stuttgart 1970 (No Label)
1970 European Tour Dates
August
30 Baltiska Hallen,Malmö,SWEDEN
September
02 Olympiastadion,Helsinki,FINLAND
04 Råsunda Stadion,Stockholm,SWEDEN
06 Liseberg, Gothenburg,SWEDEN
09 Vejlby-Risskov Hallen,Risskov,DENMARK
11 Forum København,Copenhagen,DENMARK
12 Forum København,Copenhagen,DENMARK
14 Ernst-Merck-Halle,Hamburg,GERMANY
16 Deutschlandhalle,Berlin,GERMANY
18 Sporthalle,Cologne,GERMANY
19 Palazzo dello Sport,Rome,ITALY
20 Killesberghalle,Stuttgart,GERMANY
22 Palais des Sports,Paris,FRANCE
23 Palais des Sports,Paris,FRANCE
24 Palais des Sports,Paris,FRANCE
26 Wiener Stadthalle - Halle D,Vienna,AUSTRIA
29 Palazzo dello Sport,Rome,ITALY
October
01 PalaLido Palazzo Dello Sport,Milan,ITALY
⇒ [Two Shows]
03 Palais des Sports,Lyon,FRANCE
05 Festhalle,Frankfurt,GERMANY
06 Festhalle,Frankfurt,GERMANY
07 Grugahalle,Essen,GERMANY
09 RAI,Amsterdam,NETHERLANDS
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#2023-11-01