ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)的な曲作りと良く似たブルージーなギター・サウンドから ジミ・ヘンドリックスの再来とも比喩される ロビン・トロワー(Robin Trower)は,プロコル・ハルム(Procol Harum)のギタリストとしてキャリア(1967年7月-1971年7月)を積み,その後自身のバンドを始動させます.
 因みに プロコル・ハルムの 5th アルバム 『 Broken Barricades (ブロークン・バリケーズ) 』 収録の ”Song For A Dreamer”(”ソング・フォー・ア・ドリーマー”)は,ジミ・ヘンドリックスの死後に 「 ジミに捧げる歌 」 として作られたもの.

 1973年3月に 『 Twicr Removed From Yesterday (ロビン・トロワー / 過去よりの再起) 』,1974年4月に 『 Bridge Of Sighs (魂のギター) 』,以降,1980年4月リリースの 『 Victims Of The Fury (地獄脱出) 』 までは粗毎年アルバム・リリースをし続けていきます.

 今回,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したのは,英国の BBC放送にて,1978年9月22日から 1981年3月19日まで全45回放映されていた人気プログラム 『 Rock Goes To College (RGTC) 』 に,ロビン・トロワー(Robin Trower)が出演した時のもので,1980年2月25日英国はロンドンのロンドン大学内でのパフォーマンスを,BBC放送前マスターから収録した 『 Rock Goes To College : London 1980 (Gift DVDR) 』 です.

 プログラム 『 Rock Goes To College (RGTC) 』 は,数千人程度を収容できる大学や工科大学の小さなホールにて行われた 40-50分程度のライヴを収録・放映しており,チケットは学生組合等に無料で配布される場合が殆どだったようです.正直無料で観られたのが羨ましいですね.
 
 そして BBCが放送した 『 Rock Goes To College (RGTC) 』 シリーズは,幾つかがハーフ・オフィシャル的にリリースされており,ロビン・トロワー(Robin Trower)に関しても,そのままのタイトル 『 Rock Goes To College 』 でリリースされています.

 メーカー情報では
 『伝説的な名プロショットがギフト・リリース決定です。本作に収められているのは「1980年2月25日ロンドン公演」。人期音楽番組“ROCK GOES TO COLLEGE”に出演した際の模様です。古くから知られるライヴですが、本作はBBC流出によるプレ放送マスターからダイレクトにDVD化された最高峰版です。
 このマスターが世に出たのは2004年になりますが、再生すればプレ放送なのは一目瞭然。何しろ、冒頭から放送業務用の肉声カウント入りのタイム・カウンター画面が飛び出す。番組が始まってからも、画面左上に(小さく)タイムが表示されるのです。しかし、それはあくまでも証拠に過ぎない。決定的なのはクオリティでして、ビビッドな発色も細やかなディテールもエアチェックではあり得ない鮮やかさ。時代柄、プレ放送とは言ってもビデオ・マスターにはなるわけですが、その映像美は現在もなお超えるもののない一大決定版なのです。
 そのクオリティで描かれるショウがまた、決定的。当時は英国ハードロック回帰作『VICTIMS OF THE FURY』時代であり、その熱いロックが鮮烈。新曲「The Ring」「The Shout」「Victims Of The Fury」も貴重ですが、『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』『BRIDGE OF SIGHS』の大代表曲も凄まじい。“ジミ・ヘンドリックスの再来”と言われ、さらにハードに独自進化したギター、名シンガーの代名詞ポール・ロジャースばりのディープ・ヴォイスで歌い込むジミー・デュワーのヴォーカル、大名盤『LIVE』での芸術的なドラムさえ霞みそうなビル・ローダン……。黄金のトリオが“本来の姿”に立ち戻った圧倒的なパフォーマンスなのです。
 長くロックを愛してきた方ならピンと来ると思いますが、「原点回帰」というのは実に美味しい。数々のバンド/アーティストが黄金期を迎えると、さらなる飛躍を求めて実験を繰り返す。そこで低迷してしまえば打開策を模索するし、成功しても何かがズレていく。当人達は黄金期を作り上げたのと同じ試行錯誤の延長なのかも知れませんが、何かが違ってくる。そんな末に「俺たちの音楽はコレだ!」を再確認し、原点に還るのです。そこで奏でられるのは、黄金期と同じようでありながらちょっと違う。若く無邪気だった黄金期とは違い、“あの音”の一点に狙いを定めた集中力、魅力を自己分析したからこその確信、「やはりコレだ」という得心がある。例えば、ZEPの『PERSENCE』、URIAH HEEPの『RETURN TO FANTASY』、JUDAS PRIESTの『PAINKILLER』、QUEENの『INNUENDO』等々など。人によっては、全盛期よりも“原点回帰期”にこだわる方もいるほどですが、本作に詰まっている熱いロックは、そんな情熱。その塊なのです。

 “ジミヘンの後継者”と呼ばれ、熱いブルースロックで一世を風靡したロビン・トロワー。一時はポップス/フュージョンへ寄り道し、その後はレジェンド:ジャック・ブルースとの共演へと向かう彼ですが、その合間にギラリと光った“原点回帰”の瞬間があった。その刹那な輝きをBBC秘蔵の流出マスターで綴った極上マルチカメラ・プロショットです。全盛期よりも確信に満ちたブリティッシュ・ロックの極み。どうぞ、この機会に存分に味わってください。』

Rock Goes To College : London 1980 (Gift DVDR)
 
 Live At University Of London Union,London,UK 25th February 1980
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.40min.
 

   01. Time Counter
   02. Introduction
   03. Day Of The Eagle
   04. The Ring
   05. Bridge Of Sighs
   06. Too Rolling Stoned
   07. The Shout
   08. Hannah
   09. Daydream
   10. Victims Of The Fury
   11. Little Bit Of Sympathy

 Robin Trower : Guitar
 Jimmy Dewar : Bass & Vocal
 Bill Lordan : Drums

 収録されている映像の一部
 

[参考]































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#2022-04-26 #再登場