ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)的な曲作りと良く似たブルージーなギター・サウンドから ジミ・ヘンドリックスの再来とも比喩される ロビン・トロワー(Robin Trower)は,プロコル・ハルム(Procol Harum)のギタリストとしてキャリア(1967年7月-1971年7月)を積み,その後自身のバンドを始動させます.
1973年3月に 『 Twicr Removed From Yesterday (ロビン・トロワー / 過去よりの再起) 』,1974年4月に 『 Bridge Of Sighs (魂のギター) 』,以降,1980年4月リリースの 『 Victims Of The Fury (地獄脱出) 』 までは粗毎年アルバム・リリースをし続けていきます.
本CDは,自身ソロ名義 3枚目となり,1975年2月リリースの『 For Earth Below (遥かなる大地) 』 のプロモーションを兼ねて 1975年1月29日英国ロンドンはロンドン・ヒポドローム公演を皮切りに,北欧,英国,北米と行われた 「 For Earth Below Tour 」 から,ツアー序盤となる 1975年2月9日スコットランドはエディンバラのケイリー・シネマ公演のサウンドボード録音を収録し Uxbridgeレーベルからリリースされた 『 Edinburgh 1975 Soundboard (Uxbridge 1308) 』 です.
1975年リリースの定番オフィシャル・ライヴ・アルバム 『 Robin Trower Live! (ロビン・トロワー・ライヴ!) 』 が 2月3日スウェーデンはストックホルムのコンセルサセット公演,1995年1月リリースの 『 BBC Radio 1 Live In Concert (BBC Radio One Live) 』 が 1月29日英国はロンドンのヒポドローム公演という事で,ほぼ同時期のライヴ.
セット・リスト的には 1月29日と粗同様ですが,この時期演奏が悪い訳がありませんし,それをサウンドボードにて聴く事ができるのは,有難いです.唯一 6 Track目の ”Lady Love” の 0分23~24秒前後に,元マスターに起因すると思われる音飛びというかドロップアウト的な事象が見受けられるのが残念です.
メーカー情報では
『『BRIDGE OF SIGHS』『FOR EARTH BELOW』を2作連続で全米トップ10に送り込み、全盛を極めていた1975年のロビン・トロワー。
その現場を伝えるサウンドボード・アルバムが登場です。
そんな本作に収められているのは「1975年2月9日エディンバラ公演」。そのサウンドボード録音です。1975年と言えば、伝統盤『ROBIN TROWER LIVE』の他、『BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT』など公式ライヴ作でも知られる時期。
まずは、当時のスケジュールを振り返り、それぞれの位置関係を確認してみましょう。
・1月24日+29日:英国#1(2公演)←※公式『BBC RADIO 1』
《2月『FOR EARTH BELOW』発売》
・2月3日+4日:北欧(2公演)←※公式『ROBIN TROWER LIVE』
・2月7日-22日:英国#2(15公演)←★ココ★
・3月5日-5月31日:北米#1(23公演)
・8月3日:DAY ON THE GREEN出演
・8月24日:READING FESTIVAL出演
・11月14日+16日:北米#2(2公演)
これが1975年のロビン。
『FOR EARTH BELOW』の発売と前後してツアーを開始したわけですが、そのスタート地は英国と北欧。2つの公式作『BBC RADIO 1』『ROBIN TROWER LIVE』は、そんな序盤のステージでした。
そして、本作のエディンバラ公演はそんな公式作の直後。「英国#2」の3公演目にあたるコンサートでした。
まさに公式2作に続くステージだったわけですが、それを伝えるサウンドもまた、準公式とも言えるもの。ヴォーカルよりもギターが前に出て、大歓声がやけに遠い直結系のミックスは公式2作ほど整ってはいないものの、主役が誰かを考えれば悪かろうハズもない。
むしろ、そのラフな荒削り感とトリオのシンプルなアンサンブルを鮮やかにえぐり出し、シンクロ感と相まってギターの鳴りが脳内に響き渡る。それほどまでに鮮烈なギター・アルバムなのです。
そんなダイレクト・サウンドで描かれるのは『ROBIN TROWER LIVE』と『BBC RADIO 1』の中間とも言えるショウ。
ここでは伝統盤『ROBIN TROWER LIVE』を基準に整理してみましょう。
●TWICE REMOVED FROM YESTERDAY(2曲)
・Daydream/I Can't Wait Much Longer
●BRIDGE OF SIGHS(5曲)
・Day of the Eagle(★)/Bridge of Sighs(★)/Lady Love/Too Rolling Stoned/Little Bit of Sympathy
●FOR EARTH BELOW(3曲)
・Gonna Be More Suspicious(★)/Fine Day(★)/Alethea
※注:「★」印は公式盤『ROBIN TROWER LIVE』で聴けない曲。
……と、このようになっています。
『ROBIN TROWER LIVE』で聴けないレパートリーは4曲に及ぶわけですが、逆に『BBC RADIO 1』にはない「Too Rolling Stoned」「I Can't Wait Much Longer」も楽しめる。そして、そんなセットを綴る演奏は灼熱そのもの。何しろ、オフィシャル2作はツアーが始まったばかりでしたが、本作はすでに7公演目。
一般にロック・バンドは5公演目辺りから曲やショウ構成に馴染んで本領を発揮すると言われており、本作はちょうど全力運転が始まったタイミング。その熱量がそっくりフレーズの熱さになってスピーカから吹き出すライヴアルバムなのです。
公式作『ROBIN TROWER LIVE』『BBC RADIO 1』と並び、全盛1975年の三部作と言っても良いサウンドボード・アルバムの大傑作です。
公式作にも負けない熱いライヴを、オフィシャル以上にワイルドな直結感で楽しめる1枚。
どうぞ、じっくりとご堪能ください。』
Edinburgh 1975 Soundboard (Uxbridge 1308)
Live At Caley Cinema,Edinburgh,Scotland 09th February 1975
[Soundboard Recording]
1. Intro
2. Day Of The Eagle
3. Bridge Of Sighs
4. Gonna Be More Suspicious
5. Fine Day
6. Lady Love
7. Daydream
8. Too Rolling Stoned
9. I Can't Wait Much Longer
10. Alethea (incl. Drum Solo)
11. Little Bit Of Sympathy
TOTAL TIME (55:55)
Robin Trower : Guitar
James Dewar : Bass, Vocal
Bill Lordan : Drums
Day Of The Eagle
Daydream
Too Rolling Stoned
[参考]
1975 For Earth Below Tour Dates
January
24 The Old Grey Whistle Test,BBC Television Theatre,London,UK
29 London Hippodrome, London,UK
⇒ [BBC Radio 1 Live In Concert]
Feburary
03 Konserthuset,Stockholm,SWEDEN
⇒ [Robin Trower Live!]
04 Tivolis Koncertsal,Copenhagen,DENMARK
07 Lancaster University,Lancaster,UK
08 Liverpool Stadium,Liverpool,UK
09 Caley Cinema,Edinburgh,UK
10 Free Trade Hall,Manchester,UK
11 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
13 The Dome, Brighton,UK
14 University Of Bath,Bath,UK
15 The Refectory,University Of Leeds,Leeds,UK
16 Hemel Hempstead Pavilion,Hemel Hempstead,UK
17 Birmingham Town Hall,Birmingham,UK
18 Colston Hall,Bristol,UK
19 University Of Southampton Students' Union,Southampton,UK
20 Lyceum Ballroom,London,UK
21 Lyceum Ballroom,London,UK
22 University Of Hull,Kingston upon Hull,UK
March
05 Selland Arena,Fresno,CA,USA
13 Robertson Gymnasium,Isla Vista,CA,USA
14 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
15 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
16 Shrine Auditorium And Expo Hall,Los Angeles,CA,USA
19 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
20 Travis Street Electric Co.,Dallas,TX,USA
21 Municipal Auditorium,San Antonio,TX,USA
22 Tulsa Fairgrounds Pavilion,Tulsa,OK,USA
April
17 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
18 Academy Of Music,New York City,NY,USA
19 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
20 The Music Hall,Boston,MA,USA
23 Milwaukee Auditorium,Milwaukee,WI,USA
26 Louisville Gardens,Louisville,KY,USA
May
02 Memorial Hall,Kansas City,KS,USA
18 Curtis Hixon Convention Hall,Tampa,FL,USA
20 Houston Music Hall,Houston,TX,USA
21 The Warehouse,New Orleans,LA,USA
22 Independence Hall,Baton Rouge,LA,USA
25 Charleston Civic Center,Charleston,WV,USA
30 Convention Hall,Asbury Park,NJ,USA
31 Baltimore Civic Center,Baltimore,MD,USA
August
03 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
⇒ [Day On the Green 1975]
24 Little John's Farm,Reading,UK
⇒ [Reading Festival 1975]
November
14 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
16 Hara Arena,Dayton,OH,USA
[関連記事]
「Misty Night : Tokyo 1977 (Wardour-090)」
「2nd Night In Toktyo (Bonus CDR)」
「Atlanta 1973 : Pre-Broadcast Master Reel (Uxbridge 1020)」
#2020-07-14
1973年3月に 『 Twicr Removed From Yesterday (ロビン・トロワー / 過去よりの再起) 』,1974年4月に 『 Bridge Of Sighs (魂のギター) 』,以降,1980年4月リリースの 『 Victims Of The Fury (地獄脱出) 』 までは粗毎年アルバム・リリースをし続けていきます.
本CDは,自身ソロ名義 3枚目となり,1975年2月リリースの『 For Earth Below (遥かなる大地) 』 のプロモーションを兼ねて 1975年1月29日英国ロンドンはロンドン・ヒポドローム公演を皮切りに,北欧,英国,北米と行われた 「 For Earth Below Tour 」 から,ツアー序盤となる 1975年2月9日スコットランドはエディンバラのケイリー・シネマ公演のサウンドボード録音を収録し Uxbridgeレーベルからリリースされた 『 Edinburgh 1975 Soundboard (Uxbridge 1308) 』 です.
1975年リリースの定番オフィシャル・ライヴ・アルバム 『 Robin Trower Live! (ロビン・トロワー・ライヴ!) 』 が 2月3日スウェーデンはストックホルムのコンセルサセット公演,1995年1月リリースの 『 BBC Radio 1 Live In Concert (BBC Radio One Live) 』 が 1月29日英国はロンドンのヒポドローム公演という事で,ほぼ同時期のライヴ.
セット・リスト的には 1月29日と粗同様ですが,この時期演奏が悪い訳がありませんし,それをサウンドボードにて聴く事ができるのは,有難いです.唯一 6 Track目の ”Lady Love” の 0分23~24秒前後に,元マスターに起因すると思われる音飛びというかドロップアウト的な事象が見受けられるのが残念です.
メーカー情報では
『『BRIDGE OF SIGHS』『FOR EARTH BELOW』を2作連続で全米トップ10に送り込み、全盛を極めていた1975年のロビン・トロワー。
その現場を伝えるサウンドボード・アルバムが登場です。
そんな本作に収められているのは「1975年2月9日エディンバラ公演」。そのサウンドボード録音です。1975年と言えば、伝統盤『ROBIN TROWER LIVE』の他、『BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT』など公式ライヴ作でも知られる時期。
まずは、当時のスケジュールを振り返り、それぞれの位置関係を確認してみましょう。
・1月24日+29日:英国#1(2公演)←※公式『BBC RADIO 1』
《2月『FOR EARTH BELOW』発売》
・2月3日+4日:北欧(2公演)←※公式『ROBIN TROWER LIVE』
・2月7日-22日:英国#2(15公演)←★ココ★
・3月5日-5月31日:北米#1(23公演)
・8月3日:DAY ON THE GREEN出演
・8月24日:READING FESTIVAL出演
・11月14日+16日:北米#2(2公演)
これが1975年のロビン。
『FOR EARTH BELOW』の発売と前後してツアーを開始したわけですが、そのスタート地は英国と北欧。2つの公式作『BBC RADIO 1』『ROBIN TROWER LIVE』は、そんな序盤のステージでした。
そして、本作のエディンバラ公演はそんな公式作の直後。「英国#2」の3公演目にあたるコンサートでした。
まさに公式2作に続くステージだったわけですが、それを伝えるサウンドもまた、準公式とも言えるもの。ヴォーカルよりもギターが前に出て、大歓声がやけに遠い直結系のミックスは公式2作ほど整ってはいないものの、主役が誰かを考えれば悪かろうハズもない。
むしろ、そのラフな荒削り感とトリオのシンプルなアンサンブルを鮮やかにえぐり出し、シンクロ感と相まってギターの鳴りが脳内に響き渡る。それほどまでに鮮烈なギター・アルバムなのです。
そんなダイレクト・サウンドで描かれるのは『ROBIN TROWER LIVE』と『BBC RADIO 1』の中間とも言えるショウ。
ここでは伝統盤『ROBIN TROWER LIVE』を基準に整理してみましょう。
●TWICE REMOVED FROM YESTERDAY(2曲)
・Daydream/I Can't Wait Much Longer
●BRIDGE OF SIGHS(5曲)
・Day of the Eagle(★)/Bridge of Sighs(★)/Lady Love/Too Rolling Stoned/Little Bit of Sympathy
●FOR EARTH BELOW(3曲)
・Gonna Be More Suspicious(★)/Fine Day(★)/Alethea
※注:「★」印は公式盤『ROBIN TROWER LIVE』で聴けない曲。
……と、このようになっています。
『ROBIN TROWER LIVE』で聴けないレパートリーは4曲に及ぶわけですが、逆に『BBC RADIO 1』にはない「Too Rolling Stoned」「I Can't Wait Much Longer」も楽しめる。そして、そんなセットを綴る演奏は灼熱そのもの。何しろ、オフィシャル2作はツアーが始まったばかりでしたが、本作はすでに7公演目。
一般にロック・バンドは5公演目辺りから曲やショウ構成に馴染んで本領を発揮すると言われており、本作はちょうど全力運転が始まったタイミング。その熱量がそっくりフレーズの熱さになってスピーカから吹き出すライヴアルバムなのです。
公式作『ROBIN TROWER LIVE』『BBC RADIO 1』と並び、全盛1975年の三部作と言っても良いサウンドボード・アルバムの大傑作です。
公式作にも負けない熱いライヴを、オフィシャル以上にワイルドな直結感で楽しめる1枚。
どうぞ、じっくりとご堪能ください。』
Edinburgh 1975 Soundboard (Uxbridge 1308)
Live At Caley Cinema,Edinburgh,Scotland 09th February 1975
[Soundboard Recording]
1. Intro
2. Day Of The Eagle
3. Bridge Of Sighs
4. Gonna Be More Suspicious
5. Fine Day
6. Lady Love
7. Daydream
8. Too Rolling Stoned
9. I Can't Wait Much Longer
10. Alethea (incl. Drum Solo)
11. Little Bit Of Sympathy
TOTAL TIME (55:55)
Robin Trower : Guitar
James Dewar : Bass, Vocal
Bill Lordan : Drums
Day Of The Eagle
Daydream
Too Rolling Stoned
[参考]
1975 For Earth Below Tour Dates
January
24 The Old Grey Whistle Test,BBC Television Theatre,London,UK
29 London Hippodrome, London,UK
⇒ [BBC Radio 1 Live In Concert]
Feburary
03 Konserthuset,Stockholm,SWEDEN
⇒ [Robin Trower Live!]
04 Tivolis Koncertsal,Copenhagen,DENMARK
07 Lancaster University,Lancaster,UK
08 Liverpool Stadium,Liverpool,UK
09 Caley Cinema,Edinburgh,UK
10 Free Trade Hall,Manchester,UK
11 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
13 The Dome, Brighton,UK
14 University Of Bath,Bath,UK
15 The Refectory,University Of Leeds,Leeds,UK
16 Hemel Hempstead Pavilion,Hemel Hempstead,UK
17 Birmingham Town Hall,Birmingham,UK
18 Colston Hall,Bristol,UK
19 University Of Southampton Students' Union,Southampton,UK
20 Lyceum Ballroom,London,UK
21 Lyceum Ballroom,London,UK
22 University Of Hull,Kingston upon Hull,UK
March
05 Selland Arena,Fresno,CA,USA
13 Robertson Gymnasium,Isla Vista,CA,USA
14 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
15 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
16 Shrine Auditorium And Expo Hall,Los Angeles,CA,USA
19 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
20 Travis Street Electric Co.,Dallas,TX,USA
21 Municipal Auditorium,San Antonio,TX,USA
22 Tulsa Fairgrounds Pavilion,Tulsa,OK,USA
April
17 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
18 Academy Of Music,New York City,NY,USA
19 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
20 The Music Hall,Boston,MA,USA
23 Milwaukee Auditorium,Milwaukee,WI,USA
26 Louisville Gardens,Louisville,KY,USA
May
02 Memorial Hall,Kansas City,KS,USA
18 Curtis Hixon Convention Hall,Tampa,FL,USA
20 Houston Music Hall,Houston,TX,USA
21 The Warehouse,New Orleans,LA,USA
22 Independence Hall,Baton Rouge,LA,USA
25 Charleston Civic Center,Charleston,WV,USA
30 Convention Hall,Asbury Park,NJ,USA
31 Baltimore Civic Center,Baltimore,MD,USA
August
03 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
⇒ [Day On the Green 1975]
24 Little John's Farm,Reading,UK
⇒ [Reading Festival 1975]
November
14 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
16 Hara Arena,Dayton,OH,USA
[関連記事]
「Misty Night : Tokyo 1977 (Wardour-090)」
「2nd Night In Toktyo (Bonus CDR)」
「Atlanta 1973 : Pre-Broadcast Master Reel (Uxbridge 1020)」
#2020-07-14