伝説のテーパー:マイク・ミラード(Mike Millard)のオリジナル・マスター・カセット発掘により,マイク・ミラードによる高音質オーディエンス録音を収録した商品が数多くリリースされ,巷を騒がせていますが,今回は,イエス(Yes)の 1979年の商品です.

 普段は購入していない 1975年以降の イエス(Yes)の商品ですが,マイク・ミラード(Mike Millard)のマスター・カセット収録と言えば購入しない手は無いかと(笑)

 1979年の イエス(Yes)の北米ツアーは,4月9日ミシガン州カラマズーはウィングス・スタジアム公演を皮切りに,5月8日ワシントン州シアトルはシアトル・センター・コロシアム公演までの 1st レグ.
 5月24日カリフォルニア州はフレズノのセランド・アリーナ公演を皮切りに,6月20日フロリダ州はペンブローク・パインズのハリウッド・スポーツ・アトリウム公演までの 2nd レグ.
 に大別されますが,今回の マイク・ミラード(Mike Millard)録音は,5月24日カリフォルニア州はフレズノのセランド・アリーナ公演を皮切りに行われた 2nd レグから 2nd レグ 2公演目:5月25日に当たり,2夜連続(5月25日,26日)で行われたカリフォルニア州はロングビーチのロングビーチ・アリーナ公演の初日のオーディエンス録音を収録した 『 Long Beach Arena 1979 1st Night : Mike Millard Master Tapes (Virtuoso 464/465) 』 です.

 既発では,同 Virtuosoレーベルより 『 Long Beach Boogie (Virtuoso 109/110) 』 がリリースされていますが,これは所有していません.

 流石のミラード音源ですね.
 音像は若干遠目に聴こえる部分もありますが,バランス良いオーディエンス録音と言えますし,特に歓声や拍手も遠目に聴こえます.どのような席位置なのでしょうか.車椅子使用と言う事で少し離れた場所からの収録なのでしょうか.

 メーカー情報では
 『「10周年ツアーの最高傑作」と呼ばれた超名録音がアップグレード。絶対名手のオリジナル・マスターによる究極ジェネ・サウンドを永久保存したプレス2CDで登場です。

【10周年ツアーの最高傑作と呼ばれた超名録音】
 その最高録音に吹き込まれているのは「1979年5月25日ロングビーチ公演」。
 録音史のカリスマ:マイク・ミラードによる超絶級オーディエンス録音です。この日付と会場からピンと来ている方もいらっしゃる事でしょう。このショウは以前からツアー最高峰となる超名録音が残された事でも知られており、当店でも『LONG BEACH BOOGIE 1979』が10年に渡る大定番として君臨してきました。
 実は、その名録音こそが名手ミラード混信の作だった。本作は、その伝統録音をミラードの大元マスターからデジタル化。究極鮮度でアップグレードされたライヴアルバムなのです。
 『LONG BEACH BOOGIE 1979』をご体験の方ならすでに心を決めていると思いますが、そうではない方のためにイチからご説明していきましょう。
 まずは『TORMATO』時代のスケジュールからショウのポジションを振り返ってみましょう。

 ●1978年;“TORMATO Tour”
 ・8月28日ー9月25日:北米#1a(26公演)
 《9月26日『TORMATO』発売》
 ・9月27日ー10月8日:北米#1b(11公演)
 ・10月24日ー28日:英国(6公演)
 ●1979年:“TEN TRUE SUMMERS Tour”
 ・4月9日ー5月8日:北米#2(27公演)
 ・5月24日ー6月30日:北米#3(32公演)←★ココ★

 これが1978年/1979年のYES。1978年編の“TORMATO Tour”19979年の“TEN TRUE SUMMERS Tour”に分かれているわけですが、本作のロングビーチ公演はその終盤。「北米#3」の2公演目にあたるコンサートでした。
 このツアーは公式映像『LIVE IN PHILADELPHIA』にも残されていますが、本作はその約1ヶ月前でもあります。

【公式レベルの美学が宿ったマスター・サウンド】
 そんなショウで記録された本作は、まさに最高傑作。
 残念ながら「Awaken」の音切れは従来と同じ(別録音で補填してあります)ですが、エンディングが40秒ほど長く明らかに大元。
 しかし、それはあくまで大元の証拠に過ぎず、圧倒的なのはサウンドで、とにかく極太な芯と異様に鮮やかなディテールがゼロ距離感覚で耳に飛び込んでくる。従来マスターでも「サウンドボード録音にしか聴こえないウルトラ・クリアなサウンド」「ギターがライン録音のように収録されており、まるでモニターミックス」と絶賛されていたわけですが、ミラードの大元マスターはさらに強烈。わずかに感じられたエッジの丸みもスッキリと消え去り、アタック音もシャープなら伸びの透明感も圧倒的に向上。さらに無音部の闇も深くなり、引き立てられた演奏音がキラキラと輝いているのです。
 しかも、ナチュラル。従来盤はダビングによって落ちた鮮度をイコライジングでアップした感じでしたが、大元マスターの本作には最初からその必要がない。もちろん、ネット原音では微妙に狂っていたピッチは正確に整えましたが、サウンドそのものはノータッチでも従来盤を大きく凌駕。そして、無加工だからこその自然な鳴りや、微細部の解像度が圧倒的なのです。このアップグレード感は、言わばオフィシャル感覚。例えば、歴史的名盤は様々なメディアや新技術で究極サウンドが追い求められるものですが、本作のサウンドもその域。
 事実としては「客席から空間録音」には違いないものの、精緻を凝らした録音技術と大元マスターだからこその鮮度は「モービル・フィディリティ」「ニンバス・スーパーカット」のようなオフィシャル世界の頂上品と変わらぬ美の世界なのです。
 ツアー最高峰のサウンドで描かれるのは、ツアー最高峰の大名演。前述のように公式映像『LIVE IN PHILADELPHIA』とも近い時期ですので、比較しながらセットを整理してみましょう。

 ・時間と言葉:Time And A Word
 ・サード・アルバム:Perpetual Change/The Clap/Starship Trooper(*)/I’ve Seen All Good People(*)
 ・こわれもの:Heart Of The Sunrise/Long Distance Runaround/The Fish/Roundabout(*)
 ・危機:Siberian Khatru(*)/And You And I
 ・リレイヤー:The Gates Of Delirium/Soon
 ・究極:Awaken
 ・トーマト:Future Times/Rejoice/Circus Of Heaven(*)
 ・その他:Tour Song
 ※注:「*」印は公式映像『LIVE IN PHILADELPHIA』でも観られた曲。

 ……と、このようになっています。
 抜粋作『LIVE IN PHILADELPHIA』では聴けない名曲もたっぷりのフル収録なわけですが、それ以上なのが演奏。
 このロングビーチ公演は以前からショウの素晴らしさでも有名で、1人ひとりに注目すればエネルギッシュでパワフルですし、アンサンブル全体でもビシッとタイト。リック・ウェイクマンの「ヘンリー八世」も、続く「Awaken」もスタジオ作品かと思うほどに完璧な演奏ぶりで、スティーヴ・ハウの切れの良いギターとトリプルネックのクリス・スクワイアのベースが唸りを上げているのが手に取るように分かる。マニア間で「公式レコーディングされていたら、歴史に残るライヴ盤になった」と言われるほどの名演なのです。
 サウンド面でも演奏面でも「ツアー最高傑作」の名を欲しいままにしてきた超名録音が、大元マスターによってアップグレードした究極盤です。YESは、絶対名手ミラードが生涯をかけて愛し、記録し続けた特別なバンドですが、本作はそのコレクションでも特上の銘品です。マスター・サウンドの輝きを永久に失わないプレス2CD。ぜひ全霊で正対していただきたい、歴史的な名作です。

 ★「1979年5月25日ロングビーチ公演」の超絶級オーディエンス録音。絶対名手マイク・ミラードの大元マスターから起こされた銘品中の銘品で、とにかく極太な芯と異様に鮮やかなディテールがゼロ距離感覚で耳に飛び込んでくる。従来マスターでも「サウンドボード録音にしか聴こえない」と絶賛されていたわけですが、大元マスターはさらに強烈。
 わずかに感じられたエッジの丸みもスッキリと消え去り、アタック音もシャープなら伸びの透明感も圧倒的に向上。演奏音がキラキラと輝いている。マニア筋から「公式レコーディングされていたら、歴史に残るライヴ盤になった」と言われるほどの名演を超極上体験できる新名盤です。』

Long Beach Arena 1979 1st Night : Mike Millard Master Tapes (Virtuoso 464/465)
 
 Live At Long Beach Arena,Long Beach,CA,USA 25th May 1979
 [UPGRADE]

  Disc 1
   01. Young Person's Guide To The Orchestra
   02. Opening S.E.
   03. Siberian Khatru
   04. Heart Of The Sunrise
   05. Future Times
   06. Rejoice
   07. Circus Of Heaven
   08. Time And A Word
   09. Long Distance Runaround
   10. The Fish
   11. Perpetual Change
   12. The Gates Of Delirium
   13. Soon
   14. The Clap
   TOTAL TIME (72:35)

  Disc 2
   01. And You And I
   02. Starship Trooper
   03. Rick Wakeman Solo
   04. Awaken
   05. Tour Song (Long Beach)
   06. I've Seen All Good People
   07. Roundabout
   TOTAL TIME (65:40)

 Jon Anderson : Vocals
 Steve Howe : Guitar
 Chris Squire : Bass
 Rick Wakeman : Keyboards
 Alan White : Drums

 Siberian Khatru
 
 Circus Of Heaven
 
 Awaken
 
 Roundabout
 

[参考]
 詳細情報(メーカー情報より)
  Disc 1
   ⇒ ★0:00 - 3:38(冒頭SE部分) 既発「LONG BEACH BOOGIE」より補填
   01. Young Person's Guide To The Orchestra
       :::: 
   14. The Clap

  Disc 2
   01. And You And I
       :::: 
   05. Tour Song (Long Beach)
   06. I've Seen All Good People
       ⇒ ★7:45 - 8:00 既発より補填
   07. Roundabout
       ⇒ ★エンディングが既発より40秒長い。

 Long Beach Boogie (Virtuoso 109/110)
 

1979 Tour Dates
  April
  [North American Tour]
  09 Wings Stadium,Kalamazoo,MI,USA
  10 Indiana University Assembly Hall,Bloomington,IN,USA
  11 Civic Arena,Pittsburgh,PA,USA
  12 University of Dayton Arena,Dayton,OH,USA
  13 Yes at Freedom Hall Civic Center,Johnson City,TN,USA
  14 Huntington Civic Center,Huntington,WV,USA
  16 Ottawa Civic Centre,Ottawa,ON,CANADA
  17 Forum de Montréal,Montreal,QC,CANADA
  18 Colisée de Québec,Quebec City,QC,CANADA
  20 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,CANADA
  21 Olympia Stadium,Detroit,MI,USA
  22 Mackey Arena,West Lafayette,IN,USA
  23 Assembly Hall,Champaign,IL,USA
  24 Omaha Civic Auditorium,Omaha,NE,USA
  25 Seasons Center,Cedar Rapids,IA,USA
  26 MECCA Arena,Milwaukee,WI,USA
  27 Dane County Coliseum,Madison,WI,USA
  28 Metropolitan Sports Center,Bloomington,MN,USA
  29 Duluth Arena Auditorium,Duluth,MN,USA
  30 Winnipeg Arena,Winnipeg,MB,Canada
 
 May
  01 Agridome,Regina,SK,CANADA
  02 Northlands Coliseum,Edmonton,AB,Canada
  03 The Stampede Corral,Calgary,AB,Canada
  05 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,Canada
  06 Spokane Coliseum,Spokane,WA,USA
  07 Portland Memorial Coliseum,Portland,OR,USA
  08 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA,USA
  24 Selland Arena,Fresno,CA,USA
  25 Long Beach Arena,Long Beach,CA,USA
  26 Long Beach Arena,Long Beach, CA,USA
  27 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
  29 McNichols Sports Arena,Denver,CO,USA
  30 Amarillo Civic Center,Amarillo,TX,USA
  31 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
 
 June
  01 Special Events Center,Austin,TX,USA
  03 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
  04 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
  05 Myriad Convention Center,Oklahoma City,OK,USA
  07 Checkerdome,St. Louis,MO,USA
  08 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
  09 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
  10 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
  12 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,NY,USA
  13 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  14 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  15 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  16 New Haven Veterans Memorial Coliseum,New Haven,CT,USA
  17 New Haven Veterans Memorial Coliseum,New Haven,CT,USA
  18 Springfield Civic Center,Springfield,MA,USA
  19 Boston Garden,Boston,MA,USA
  20 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
  21 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
  22 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
  23 Rupp Arena,Lexington,KY,USA
  24 Birmingham-Jefferson Civic Center Coliseum,Birmingham,AL,USA
  25 The Omni,Atlanta,GA,USA
  27 Riverside Centroplex,Baton Rouge,LA,USA
  29 Lakeland Civic Center,Lakeland,FL,USA
  30 Hollywood Sportatorium,Pembroke Pines,FL,USA





































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L.A. Forum 1974 : Mike Millard Master Tapes (Virtuoso 439/440)
 
Los Angeles 1989 : Mike Millard First Generation Tapes (Amity 636)
 



#2021-08-26