1969年,当時バニラ・ファッジ(:Vanilla Fudge)で活動していた強力なリズム・セクション(ベース:ティム・ボガート(:Tim Bogert),ドラム:カーマイン・アピス(Carmine Appice))に衝撃を受けたジェフ・ベック(:Jeff Beck).
このリズム・セクションを入れたバンド結成を画策するもジェフ・ベックの交通事故等の関係で,バンド結成の企画は流れてしまいます.
怪我が完治したジェフ・ベック(:Jeff Beck)は,ボーカルにボブ・テンチ(:Bob Tench),キーボードにマックス・ミドルトン(:Max Middleton),ベースにクライヴ・チェイマン(:Clive Chaman),ドラムにコージー・パウエル(:Cozy Powell)を迎えて第二期ジェフ・ベック・グループを結成し,1971年10月25日に 『 Rough And Ready (ラフ・アンド・レディ) 』 をリリース,その半年後の翌1972年5月1日には 『 Jeff Beck Group (ジェフ・ベック・グループ) 』(通称:オレンジ・アルバム)をリリースします.
そんな 第二期ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)の音源が 7月末に集中してリリースされていますが,本音源は オレンジ・アルバムとも言われている 2nd アルバム 『 Jeff Beck Group (ジェフ・ベック・グループ) 』 をリリースした 直後の 1972年5月18日米国マサチューセッツ州はボストンのはオルフェルム・シアター公演のオーディエンス録音を収録したギフト・アイテム 『 Boston 1972 (Gift CDR) 』 です.
充分聴くに堪える音質であり,ジェフ・ベックも弾きまくっている感もありますし,楽しめるアイテムです.流石にプレスCDは厳しいと思いますが,CDRとしての商品リリースでも行けるのでは無いでしょうか(笑)
そもそも,この時期はそんなに音源が無いので貴重です.
メーカー情報では
『ブラック・ミュージックへの憧憬を深めた名盤『オレンジ・アルバム』を製作し、いよいよ本領を発揮した1972年春の第2期JEFF BECK GROUP。
ロードに戻ったばかりの熱演を記録した貴重なライヴアルバムがギフト・リリース決定です。
そんな本作に収められているのは「1972年5月18日ボストン公演」。その傑作オーディエンス録音です。以前から知られている録音ではあるのですが、以前は“5月1日”と言われ「オレンジ・アルバムの発売日録音」として知られてきました。しかし、現在ではリサーチが進み、「実は5月18日」との説が有力となっています。
1971年8月に公に姿を現した第2期JBGでしたが、11月までの短い欧州/北米ツアーをこなしただけですぐにスタジオ入り。年明けの1972年2月まで『オレンジ・アルバム』の製作に没頭します。そんな彼らが再びツアーを開始したのは新作が発売された5月。本作のボストン公演は、その序盤にあたるコンサートだったわけです。
そんなショウを記録した本作は、貴重なだけでなく素晴らしいサウンドでも知られる名録音。実のところ、ところどころハウリングを起こしてしまうために頂点級の名作ではないのですが、基本のクオリティはプレス級。何よりも素晴らしいのはクリアな空気感とオンな芯。透き通った空間を力強い芯がバシバシ手元へ飛び込み、その透明度のおかげでディテールも鮮やか。距離感もほとんど感じさせずパワフルで芳醇なアンサンブルをたっぷりと浴びせかけてくれるのです。
しかも、本作はそんな名録音の最高峰盤。さすがにハウリングを無かったことにはできませんが、細心マスタリングで原音が持つ可能性を最大限に引き出した。ピッチは1%未満の乱れまで正確に補正し、大幅にズレていた位相もジャストに修正。左右のステレオ・バランスもセンターに直し、音楽作品として格段に完成度を高めました。
そのサウンドで描かれるのは、まさに第2期JBGの本領。ボブ・テンチの豊かな歌声は滋味深さと力強さに溢れ、ジェフのギターはすべてを掌握しながらも勝手気ままに遊びまくる(「Tonight I'll Be Staying Here With You」の叫び声のような音が凄い)。そして、コージー・パウエルのドラミング! 後のRAINBOWで「ドラム缶をひっ叩くような」と形容された堅くてパワフルな音が全開で、ツーバス連打のド迫力はまさに重戦車。それでいてパワー一辺倒なRAINBOW以降とはまったく違う多彩なフレーズが素晴らしい。ジェフの気紛れにも機敏に反応しては歌心溢れるオカズを挟み込み、まるでジェフと会話しているかのよう。もちろん、マックス・ミドルトンやクライヴ・チャーマンも凄いのですが、ジェフと対等なのはやはりコージー。彼こそが第2期JBGの要だった事がクリア・サウンドでまざまざと見せつけられるのです。
そして、セットも見逃せない。今週は第2期JBGの大名盤プレスCD『BBC IN CONCERT(Wardour-361)』『DEFINITIVE ROUNDHOUSE(Wardour-362)』も登場しますが、そこでは聴けない「Glad All Over」「Situation」も極上クリア・サウンドで楽しめるのです。
ロッド・スチュワートとの再共演も迫ってきたジェフ・ベック。しかし、「ジェフの歌物と言ったら第2期!」という方も多いのではないでしょうか。第1期のブルースロックともBB&Aのハードロックとも異なり、ブラックミュージックへの素直な憧れと芳醇な音世界を描いていた第2期JBG。その本領が発揮された1972年春を現場体験させてくれる貴重な名録音です。完全無欠ではないけれど、美味しすぎる1枚。どうぞ、この機会に心ゆくまで味わい尽くしてください。
★5月1日のBOSTON公演として流通するライブですが、海外文献によると5月18日ボストン公演が正解のようです。
★0.5%~1.5%高かったのでピッチ修正。位相が大幅にずれていたのでそれをびたっと修正。センター定位で格段に聞きやすくなっております。高域が歪みますが、演奏もそこそこ近くクリアで十分聞けます。』
Boston 1972 (Gift CDR)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/07/x-cinnamon/0b/5e/j/o0342033914556596314.jpg?caw=800)
Live At Orpheum Theater, Boston,MA,USA 18th May 1972
1. Ice Cream Cakes
2. Morning Dew
3. Piano Solo / Going Down
4. Tonight I'll Be Staying Here With You
5. Glad All Over
6. Definitely Maybe
7. Jeff's Boogie
8. Situation
9. New Ways / Plynth / Train Train
10. Let Me Love You
11. Got The Feeling
TOTAL TIME (73:30)
Jeff Beck : Guitar
Bob Tench : Vocal
Clive Chaman : Bass
Cozy Powell : Drums
Max Middleton : Keyboards
Tonight I'll Be Staying Here With You
Situation
Got The Feeling
[参考]
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
[関連記事]
「Boston 1971 (Gift CDR)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/10/x-cinnamon/65/c9/j/o0342033914553460907.jpg?caw=800)
「Definitive Roundhouse (Wardour-362)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190825/12/x-cinnamon/30/fe/j/o0342033914550584659.jpg?caw=800)
「Chicago August 1972 (Gift CDR)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190825/10/x-cinnamon/f3/26/j/o0342033914550443223.jpg?caw=800)
「BBC In Concert (Wardour-361)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/09/x-cinnamon/49/2f/j/o0342033914548987173.jpg?caw=800)
「Change Of Phase (Uxbridge 350)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180322/19/x-cinnamon/ab/8a/j/o0475047714154783125.jpg?caw=800)
#2019-07-30
このリズム・セクションを入れたバンド結成を画策するもジェフ・ベックの交通事故等の関係で,バンド結成の企画は流れてしまいます.
怪我が完治したジェフ・ベック(:Jeff Beck)は,ボーカルにボブ・テンチ(:Bob Tench),キーボードにマックス・ミドルトン(:Max Middleton),ベースにクライヴ・チェイマン(:Clive Chaman),ドラムにコージー・パウエル(:Cozy Powell)を迎えて第二期ジェフ・ベック・グループを結成し,1971年10月25日に 『 Rough And Ready (ラフ・アンド・レディ) 』 をリリース,その半年後の翌1972年5月1日には 『 Jeff Beck Group (ジェフ・ベック・グループ) 』(通称:オレンジ・アルバム)をリリースします.
そんな 第二期ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)の音源が 7月末に集中してリリースされていますが,本音源は オレンジ・アルバムとも言われている 2nd アルバム 『 Jeff Beck Group (ジェフ・ベック・グループ) 』 をリリースした 直後の 1972年5月18日米国マサチューセッツ州はボストンのはオルフェルム・シアター公演のオーディエンス録音を収録したギフト・アイテム 『 Boston 1972 (Gift CDR) 』 です.
充分聴くに堪える音質であり,ジェフ・ベックも弾きまくっている感もありますし,楽しめるアイテムです.流石にプレスCDは厳しいと思いますが,CDRとしての商品リリースでも行けるのでは無いでしょうか(笑)
そもそも,この時期はそんなに音源が無いので貴重です.
メーカー情報では
『ブラック・ミュージックへの憧憬を深めた名盤『オレンジ・アルバム』を製作し、いよいよ本領を発揮した1972年春の第2期JEFF BECK GROUP。
ロードに戻ったばかりの熱演を記録した貴重なライヴアルバムがギフト・リリース決定です。
そんな本作に収められているのは「1972年5月18日ボストン公演」。その傑作オーディエンス録音です。以前から知られている録音ではあるのですが、以前は“5月1日”と言われ「オレンジ・アルバムの発売日録音」として知られてきました。しかし、現在ではリサーチが進み、「実は5月18日」との説が有力となっています。
1971年8月に公に姿を現した第2期JBGでしたが、11月までの短い欧州/北米ツアーをこなしただけですぐにスタジオ入り。年明けの1972年2月まで『オレンジ・アルバム』の製作に没頭します。そんな彼らが再びツアーを開始したのは新作が発売された5月。本作のボストン公演は、その序盤にあたるコンサートだったわけです。
そんなショウを記録した本作は、貴重なだけでなく素晴らしいサウンドでも知られる名録音。実のところ、ところどころハウリングを起こしてしまうために頂点級の名作ではないのですが、基本のクオリティはプレス級。何よりも素晴らしいのはクリアな空気感とオンな芯。透き通った空間を力強い芯がバシバシ手元へ飛び込み、その透明度のおかげでディテールも鮮やか。距離感もほとんど感じさせずパワフルで芳醇なアンサンブルをたっぷりと浴びせかけてくれるのです。
しかも、本作はそんな名録音の最高峰盤。さすがにハウリングを無かったことにはできませんが、細心マスタリングで原音が持つ可能性を最大限に引き出した。ピッチは1%未満の乱れまで正確に補正し、大幅にズレていた位相もジャストに修正。左右のステレオ・バランスもセンターに直し、音楽作品として格段に完成度を高めました。
そのサウンドで描かれるのは、まさに第2期JBGの本領。ボブ・テンチの豊かな歌声は滋味深さと力強さに溢れ、ジェフのギターはすべてを掌握しながらも勝手気ままに遊びまくる(「Tonight I'll Be Staying Here With You」の叫び声のような音が凄い)。そして、コージー・パウエルのドラミング! 後のRAINBOWで「ドラム缶をひっ叩くような」と形容された堅くてパワフルな音が全開で、ツーバス連打のド迫力はまさに重戦車。それでいてパワー一辺倒なRAINBOW以降とはまったく違う多彩なフレーズが素晴らしい。ジェフの気紛れにも機敏に反応しては歌心溢れるオカズを挟み込み、まるでジェフと会話しているかのよう。もちろん、マックス・ミドルトンやクライヴ・チャーマンも凄いのですが、ジェフと対等なのはやはりコージー。彼こそが第2期JBGの要だった事がクリア・サウンドでまざまざと見せつけられるのです。
そして、セットも見逃せない。今週は第2期JBGの大名盤プレスCD『BBC IN CONCERT(Wardour-361)』『DEFINITIVE ROUNDHOUSE(Wardour-362)』も登場しますが、そこでは聴けない「Glad All Over」「Situation」も極上クリア・サウンドで楽しめるのです。
ロッド・スチュワートとの再共演も迫ってきたジェフ・ベック。しかし、「ジェフの歌物と言ったら第2期!」という方も多いのではないでしょうか。第1期のブルースロックともBB&Aのハードロックとも異なり、ブラックミュージックへの素直な憧れと芳醇な音世界を描いていた第2期JBG。その本領が発揮された1972年春を現場体験させてくれる貴重な名録音です。完全無欠ではないけれど、美味しすぎる1枚。どうぞ、この機会に心ゆくまで味わい尽くしてください。
★5月1日のBOSTON公演として流通するライブですが、海外文献によると5月18日ボストン公演が正解のようです。
★0.5%~1.5%高かったのでピッチ修正。位相が大幅にずれていたのでそれをびたっと修正。センター定位で格段に聞きやすくなっております。高域が歪みますが、演奏もそこそこ近くクリアで十分聞けます。』
Boston 1972 (Gift CDR)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/07/x-cinnamon/0b/5e/j/o0342033914556596314.jpg?caw=800)
Live At Orpheum Theater, Boston,MA,USA 18th May 1972
1. Ice Cream Cakes
2. Morning Dew
3. Piano Solo / Going Down
4. Tonight I'll Be Staying Here With You
5. Glad All Over
6. Definitely Maybe
7. Jeff's Boogie
8. Situation
9. New Ways / Plynth / Train Train
10. Let Me Love You
11. Got The Feeling
TOTAL TIME (73:30)
Jeff Beck : Guitar
Bob Tench : Vocal
Clive Chaman : Bass
Cozy Powell : Drums
Max Middleton : Keyboards
Tonight I'll Be Staying Here With You
Situation
Got The Feeling
[参考]
![]() |
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
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![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
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![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=2BHBKV+64AELU+249K+BWGDT)
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[関連記事]
「Boston 1971 (Gift CDR)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/10/x-cinnamon/65/c9/j/o0342033914553460907.jpg?caw=800)
「Definitive Roundhouse (Wardour-362)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190825/12/x-cinnamon/30/fe/j/o0342033914550584659.jpg?caw=800)
「Chicago August 1972 (Gift CDR)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190825/10/x-cinnamon/f3/26/j/o0342033914550443223.jpg?caw=800)
「BBC In Concert (Wardour-361)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/09/x-cinnamon/49/2f/j/o0342033914548987173.jpg?caw=800)
「Change Of Phase (Uxbridge 350)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180322/19/x-cinnamon/ab/8a/j/o0475047714154783125.jpg?caw=800)
#2019-07-30