1970年,ジミー・ペイジの誕生日である,1月9日英国はロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演を皮切りに,2月17日エジンバラのアッシャーホール公演まで行われた英国内ツアーに続き,2月23日フィンランドはヘルシンキのクルチッキー公演を皮切りに,2月28日デンマークはコペンハーゲンの K. B.ハレン公演まで行われた北欧ツアー.

 メーカー情報に記載されているように,デンマーク公演の最中に,ツェッペリン飛行船の開発者であるフェルディナント・アドルフ・ハインリヒ・アウグスト・フォン・ツェッペリン伯爵(:Ferdinand Adolf Heinrich August Graf Von Zeppelin)の子孫である,エヴァ・フォン・ツェッペリン(:Eva Von Zeppelin)に 「栄誉ある家名を無断使用された」 と,ファミリー・ネームの無断使用で訴えられ,一時 THE NOBS(:ザ・ノブス)と名乗っていたことは有名な話で,ファンの方ならばご存知でしょう.

 本音源は,この北欧ツアーから,ツアー最終日に当たる 2月28日コペンハーゲンの K. B.ハレン公演をオーディエンス収録した 『 Copenhagen 1970 Master (Gift CDR) 』 で,商品を 2組購入すると貰えるギフト・アイテムとなります.

 古くから有名な音源ではありますが,既初では,Taranturaレーベルから1994年に 『 THE NOBS! (T70CD-1,2) 』 がリリース,1996年には Baby Faceレーベルから 『 Dancing With The Snow Queen (Baby Face 9602) 』 他があるものの,余りリリースはされていません.

 この日は,北欧ツアーの最終日に当たる関係もあるのか,観客の熱狂ぶりは凄まじい状況で,それに応えるべく,1月9日の英国内ツアー初日のロイヤル・アルバート・ホール公演同様に,アンコールではレアな曲が演奏され,且つアンコール自体が長めとなっています.

 エコー・チェンバー を使用している "Heartbreaker" 前の導入部が恰好良いですねぇ.
 また "Thank You" 前の "Organ Solo" 導入部はバロック風のメロディーが奏でられ,この後の公演辺りから,長めのソロになっていきますが,この日は 1分程度と短めのソロとなっています.
 そして,何といっても,圧巻は,22分超の "How Many More Times" で,終盤での観客とのコール&レスポンス等を含めて,メドレー部分は,聴き所満載.

 音像的には遠いですが,各楽器がバランス良く,爆音で演奏される部分は,歪むか,歪む直前で音は団子状態なのですが,静か目の曲では,かなりクリアに聴こえます.

 "Black Mountain Side" でのオーディエンス・ノイズは,少し気になりますね.(笑)

 メーカー情報では
 『1970年初頭のUKツアーに続いて、2月23日より行われたヨーロッパツアー、その4公演目の 2月28日、コペンハーゲンのライヴを高音質オーディエンス録音で2時間6分、安定したマスターサウンドで収録したファン必聴の2枚組が登場です。
 ネットにアップされたMASTER>DATと記された音源をピッチ補正し収録(テーパーはMichael Moller)。
 全体を通して半音の約10~50%低いピッチを修正。特にDisc1 4曲目迄がランダムに大きく狂っていたのを史上初めて正確に補正したベスト・ヴァージョン。本音源が全編を通して、正しいピッチでリリースされるのは初となります。 (内容的にも最長の収録)元のテープから冒頭2曲 We're Gonna Groove, I Can't Quit You Babyが欠損しているのが残念ですが、イントロ部からカットインでスタートする実質3曲のDazed and Confusedから、延々と演奏されるアンコールのカバーまで、非常に安定したクリアーな音で収録されており、これをこのままプレスCD化しても、何の問題もない優れた内容です。
 冒頭欠損以外、大きな録音上のトラブルが殆どないのがこの音源の特徴でもあり、この時期のステージをこれほど安定したサウンドで、2時間以上に渡ってじっくりたっぷりと楽しむことができます。不要なイコライズ処理とは無縁の、マスターそのものの音色と正しいピッチ、そして適切な音圧で楽しめる70年コペンハーゲン音源の新たなる決定版。

 ★コンサートの内容は下記の「ライヴ・ファイル」抜粋をチェック下さい。
 ツェッペリン号の発明者であるフェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵の子孫の訴えにより、ツェッペリンの名を使えずに、ザ・ノブスというバンド名にて行われたことで有名なコペンハーゲン公演。
 「Dazed and Confused」におけるジョン・ボーナムの躍動感溢れるドラミングを聴くだけで、この日のテンションの高さは窺えるし、その勢いのまま「Heartbreaker」がファンキーなジャムから始まるところは圧巻だ。
 「Thank You」で曲紹介が入るのは珍しいことだ。
 「How Many More Times Medley」も凄いテンションで貫かれているが、どういうわけかインクルードされている曲が少なすぎる。その反動がアンコールで出てしまったようで、ロイヤル・アルバート・ホール公演と同様に非常に長いものとなっている。
 このアンコールで特に素晴らしいのは「Bring It On Home」で、ここで展開されているようなリズムの繰り返しから成るインプロヴィゼーションこそが、ツェッペリン後期の音楽性のルーツとなるわけだ。』

Copenhagen 1970 Master (Gift CDR)
 
 Livbe At K. B. Hallen,Copenhagen,DENMARK 28th February 1970
 Billed As "The Nobs"

 Disc 1
  1. Dazed and Confused
  2. Heartbreaker
  3. White Summer - Black Mountain Side
  4. Since I've Been Loving You
  5. Organ Solo - Thank You
  6. Moby Dick
  TOTAL TIME (69:09)

 Disc 2
  1. How Many More Times
      (medley incl. Boogie Chillen',
      Move On Down the Line,
      Cocaine Blues,
      Bottle Up 'n Go,
      Bye Bye Baby)
  2. Whole Lotta Love
  3. Communication Breakdown
  4. C'mon Everybody
  5. Something Else
  6. Bring It On Home
  7. Long Tall Sally
  TOTAL TIME (57:10)

 Heartbreaker 
 
 Since I've Been Loving You 
 
 Bring It On Home 
 
 Long Tall Sally 
 

[参考]
 

1970 Tour Dates
January
 07 Town Hall,Birmingham,UK
 08 Colston Hall,Bristol,UK
 09 Royal Albert Hall,London,UK
 13 The Guildhall,Portsmouth,UK
 15 City Hall,Newcastle,UK
 16 City Hall,Sheffield,UK
 24 Leeds University,Leeds,UK

February
 17 Usher Hall,Edinburgh,Scotland,UK
 23 Kulttuuritalo,Helsinki,FINLAND
 25 Konserthuset,Goteborg,SWEDEN
 26 Konserthuset,Stockholm,SWEDEN
 28 K. B. Hallen,Copenhagen,DENMARK

March
 07 Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND
 08 Circus Krone Bau,Munich,,GERMANY
 09 Konzerthaus,Vienna,AUSTRIA
 10 Musikhalle,Hamburg,,GERMANY
 11 Musikhalle,Hamburg,,GERMANY
 12 Rheinhalle,Dusseldorf,GERMANY

 The Nobs! (T70CD-1,2)
 
 Dancing With The Snow Queen (Baby Face 9602)
 

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