1970年1月3日英国はポーツマスのギルド・ホールから,2月28日デンマークはコペンハーゲンの K.B.Hallen公演 まで行われた英国・北欧ツアーに続いて,3月7日スイスはジュネーヴのモントルー・カジノ公演を皮切りに,わずかの 6公演に終わった,1970年第一次欧州ツアー.

 本CDは,この第一次欧州ツアー 4公演目に当たる,ドイツはハンブルグのミュージックハレ公演を収録したものです.

 本公演は,既発で Immigrantレーベルから 『Hamburg 1970 (IM-024/025) 』 として,リリースされていましたが,今から10年,いやそれ以上前だと思います.
 そう言えば,ImmigrantレーベルのCDを収集していたなぁ.

 メーカー情報にあるように 1曲目,当時のオープニングで演奏された "We're Gonna Groove" の音質を聴いてしまうと....ではありますが,この時期は演奏が本当に素晴らしいだけに,個人的に音質は問題はありません.(笑)

 因みに,このツアーが終了すると,北米ツアーが開始されるのですが,その北米ツアー初日の 1970年3月21日,カナダはバンクーバーのパシフィック・コロシアム公演は,ツェッペリン最古のブートと言われる 『Pb』 として古くから有名です.

 メーカー情報では
 『RAHを中心としたイギリス・ツアーは短期のスケジュールだったもので、より本格的な70年のライブ・ツアー(これも短めなスケジュールでしたが)が2月末からのヨーロッパで行われています。その最初期に生み出された名演かつ名音源と言えば 3月7日のモントルー・カジノ。今聴いても驚異的なクリアネスと音圧を誇る音源として有名ですが、今回リリースされる10日のハンブルク公演を見過ごされているマニアの方が多いのではないでしょうか?
 さすがにモントルーのウルトラ・レコーディングの域までには及びませんが、アフター・モントルーで残されたオーディエンス録音の中にも、これほど聴きやすい音源が埋もれていたとは驚き。これは本当に「埋もれていた」という表現がぴったりと当てはまるもので、過去のリリース・タイトルの一つは、今回のRAHラジオ音源同じく IMMIGRNTが「HAMBURG 1970」でした。もしかしたら、今回のリリースは IMMIGRNTトリビュートなのでしょうか?笑 

 元々アイテムのリリース数が少なく、ここに挙げた IMMIGRNT盤を含めたいくつかのタイトルはジェネレーション落ちのカセットをマスターにして音質とピッチの両方に難がある、あるいはイコライズ感が前面に出た仕上がりのアイテムしか存在しなかったという点において、不遇の扱いを受けてきたものです。
 しかも音源ジェネレーションのインフォがはっきりした音源が出回るようになった現在では一切アイテムがリリースされなかったというのだからなおさらです。
 確かに、オープニングの「We're Gonna Groove」だけは入力オーバーによる録音失敗を犯しており、そこがこの音源のマイナス・ポイントとなっていたと同時に、それで嫌になって最後まで聴かれていなかったマニアが多いのかもしれません。ところがどうでしょう、実際には続く「I Can't Quit You Baby」から俄然ストレスなく聴けてしまう状態へと豹変するのだから驚き。そのクリアネスは見事なもので、70年ならではのプラントによるハイパー・シャウトを余すことなく捉えているのです。

 70年のZEPライブは春のフェニックスを除くと、プラントが毎公演で当たり前のようにスクリームしてみせていたものですが、それにしてもここでもプラントがまた凄まじい。彼の歌声を聴いているだけであっという間に二枚のディスクを聴き通してしまいそうなほど圧巻のスクリームが全開。これはRAHでも言えたことですが、フットワークの軽い、それでいて69年の性急な勢いから脱皮した余裕を感じさせる演奏がまた最高。収録というプレッシャーが少なからずあったであろう、今回同時リリースのRAHと比べても、その伸びやかな演奏は際立っています。
 この時期のライブ音源にありがちなカットが数か所で見られる点は汚点かもしれませんが、それを補ってあまりある、ZEPの伸びやかなパフォーマンスと驚きのクリアネス。過去のアイテムに何かしら問題があったせいもあって、ほとんどの方が今回のリリースでこの日の演奏と音質の素晴らしさを知ることになるのではないでしょうか?特にアフター・モントルーで充実した音源を持っていたい人には自信を持っておすすめする限定のプレスCDです。いやー、70年のZEPは本当に素晴らしいですね!』

Hamburg 1970 1st Night (No Label)
 
 Live At Musikhalle, Hamburg, Germany 10th March 1970

 Disc 1
  1. Intro
  2. We're Gonna Groove
  3. I Can't Quit You Baby
  4. Dazed And Confused
  5. Heartbreaker
  6. White Summer - Black Mountain Side
  7. Since I've Been Loving You
  8. Organ Solo
  9. Thank You
  TOTAL TIME (61:52)

 Disc 2
  1. What Is And What Should Never Be
  2. Moby Dick
  3. How Many More Times
  4. Whole Lotta Love
  TOTAL TIME (54:16)

 We're Gonna Groove
 
 Since I've Been Loving You
 
 Whole Lotta Love
 

 本商品の初回ナンバー入りステッカー付きに限って,1970年7月のドイツ・ツアーのドキュメントフィルムを収録した 『German July 1970 (Special Bonus DVDR)』が,ボーナス・ディスクとして付属しています.

 映像的には,オフィシャル・サイトでも公開されている内容なので,目新しくはありませんが,音源と一緒に同時期の映像が付属しているのは嬉しい限りです.

 メーカー情報では
 『1970年、3月と4月の北米ツアー、6月のバスフェスの後、3月に続いてバンドは7月16日から19日まで四日連続公演でのドイツ・ツアーを行います。
 ショウはケルン、エッセン、フランクフルト、ベルリンという日程で行われましたが、その際のステージとオフや移動の様子をバンド側が8ミリで記録した映像が本作です。
 公式サイトでも観れる映像で、3分26秒と短めの内容ですが、当時の様子を窺い知れる大変貴重なものです。ライヴは19日のベルリンのもので、画質も大変綺麗で、アングルも素晴らしく見応え満点。相変わらずの恰幅でメンバー以上のインパクトで観る者を圧倒するピーター・グラントの勇姿も各所で観ることができます。ツェッペリンの最良の時期を捉えた貴重映像をお楽しみ下さい。』

German July 1970 (Special Bonus DVDR)
 
 Tour Documentary Film from German Tour July 1970
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 3min.
 

 本映像は消すはめになると思いますが,一応.
 German July 1970
 


[参考]
 Hamburg 1970 (IM-024/025)
 

 1970 European Tour
  May 
   07 Montreux Casino, Geneva, SWITZERLAND
   08 Circus Krone, Munich, GERMANY
   09 Konzerthaus, Vienna, AUSTRIA
   10 Kongresshalle, Frankfurt, Germany [Cancelled]
   10 Musikhalle, Hamburg, GERMANY
   11 Musikhalle, Hamburg, GERMANY
   12 Rheinhalle, Dusseldorf, GERMANY

[関連記事]
Pb (No Label)