久し振りに,ディープ・パープルの1971年,1972年の新音源が,パープル専門の Darker Than Blueレーベルから 『Dagenham Roundhouse 1972 (Darker Than Blue 215) 』のタイトルでリリース.

 と言っても,リリースは1月で,PCの不調等でブログ起こしが遅くなって今なので,悪しからず状態です.m(_ _)m

 1972年1月5日ドイツはハンブルグでのウォーム・アップ公演に続いて,1月13日~1月31日までの米国ツアー,続けて行われた欧州ツアーから,2月19日英国はダゲナムのラウンドハウス公演,および前年の10月4日英国はロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演を高音質なオーディエンス収録したものです.
 両日とも公演を全曲収録している訳では無いのは残念ではありますが,この年代の録音で,ここまでクリアにバランス良く収録されているのは,少し驚きです.しかも,新発掘と言うのは非常に嬉しい限り.

 第二期ディープ・パープル(:Mark II)の全盛期の演奏を収録している事もあり,"Strange Kind Of Woman" での,イアン・ギランとリッチー・ブラックモア掛け合いや,イアン・ペイスのドラムのリズムの刻みから入る "No No No" ,17分に及ぶ "Child In Time" 等,聴きどころ満載です.

 メーカー情報
 『なんと言うことでしょう……。
 まさか、2016年になってこれほどの録音が出てきてしてしまうとは。
 まさに現在、世界中の DEEP PURPLE マニアが驚きに震えている真っ最中の衝撃の大発掘音源が登場です。その衝撃の1本とは、「1972年2月19日ダゲナム公演」5曲と「1971年10月4日ロイヤル・アルバート・ホール公演」2曲のオーディエンス・マスター。
 どちらも完全収録ではありませんが、合計80分弱。その総てが今まで存在すら知られていなかった録音なのです。
 DEEP PURPLE ほど発掘・研究が進んでいるバンドでありながら、未だに新発掘されること自体が驚きですが、それだけでは世界中のマニアは震撼しない。
 本当に凄いのは、そのマスターに封じ込まれたライヴ、そしてサウンド・クオリティなのです。確かに70年代初頭のヴィンテージ感・空気感はあるものの、“当時にしては”の枕詞がいらないほどにクリア。楽音がズバッと耳に飛び込む直球感があり、激しい演奏に固唾を飲むように静まりかえった会場に轟く。そのわすかな残響は、ギターやハモンドの響きを豊かにはしても輪郭をボカすことはなく、透明に透き通った空気の中を切り立つ楽音が飛び交うのです。希代の大名盤「MACHINE HEAD」はホテルの廊下にモービル・ユニットを持ち込んで制作されたわけですが、そんな故事さえも思い起こさせる自然で豊かな、それでいてクリアな鳴り。どういう経緯で発見されたかは分かりませんが、初めて再生音を聴いた人間の驚きが目に浮かぶようです。

 そんな大発掘マスターだけに、プレス化に当たってもパーフェクトを期しました。実際、現在ネットで大反響となっているバージョンは、ピッチの狂いが激しい。1971年ロイヤル・アルバート・ホールは半音の1/4ほどですが、1972年ラウンドハウスは最大で半音もズレている。しかも、ズレ方がランダムに変わり、ちょっとやそっとの調整では直せないものでした。もちろん、そうした狂いを微に入り細に入って補正し、「Child In Time」中盤に発生していた周期ノイズも改善。さらに、多少モコモコしていたサウンドもタイトにすることで、原音のクリアがさらに際立つ仕上がりとなりました。もちろん、そうしたマスタリング作業の1つひとつに、“あくまで原音を活かす”のポリシーが貫かれ、派手なイコライジングで欠点を誤魔化すようなことは一切しておりません。録音の意味を熟知した上で、その魅力を最大限に引き出すことだけに注力したのです。
 そんなサウンドで描かれるライヴの素晴らしさ。それこそが、本作最大の魅力です。ロイヤル・アルバート・ホールの1971年10月と言えば、前月に「FIREBALL」が本国リリースされたばかりですし、ラウンドハウスの1972年2月は「MACHINE HEAD」のリリース直前。まさに上り坂真っ盛りの中の勢いに溢れつつ、各人のコミュニケーションやインプロにも“慣れ”や“ダレ”がない。「Highway Star」のソロにしても手垢まみれになったフレーズの繰り返しではなく、真の即興で描いていく新鮮さに溢れているのです。しかも、1970年辺りとは違って書き溜められてきた名曲群がセットリストを占め、演奏の迫力だけではなく楽曲の魅力もたっぷり。特に注目したいのは「FIREBALL」からの「No No No」でしょうか。1971年秋や1972年初頭で演奏されるも、すぐにセット落ち。その後も現在に至るまで復活しない幻の曲が、これほどのサウンドで聴ける日が来るなんて……。もちろん、他の曲も「MADE IN JAPAN」にさえ劣らぬ熱いインプロが盛りだくさんで、「Fireball」もタイトル通りの烈火の如き生演奏で駆け抜けるのです。

 40年以上の時を越え、突如、現代に現れた大録音。これはもう、2016年最大の発掘に間違いない。2016年が始まって3週間ほどだというのに、そう確信できる、いえ、“確信させられる”といった方が正確でしょう。それだけの説得力で引っぱたかれる録音なのです。その登場と共に世界中を震撼させ、始まったばかりの2016年にいきなりとどめを刺してしまった衝撃のマスター。そして、その録音を極限までリペアした、世界に1つしかないライヴアルバムです。ぜひ、あなたもご体験を!
 
 ★間違いなく今年一番のベスト・ハード・ロック・タイトルです。』

Dagenham Roundhouse 1972 (Darker Than Blue 215)
 
 Live At Roundhouse,Dagenham,UK 19th February 1972
     & Royal Albert Hall,London,UK 04th October 1971

 [Roundhouse]
  1. Intro
  2. Highway Star
  3. Strange Kind Of Woman
  4. No No No
  5. Child In Time
  6. The Mule

 [Royal Albert Hall]
  7. Lazy
  8. Fireball
  TOTAL TIME (79:19)

 Ian Gillan:Vocal
 Ritchie Blackmore:Guitar
 Roger Glover:Bass
 Jon Lord:Keyboards
 Ian Paice:Drums

 Highway Star
 
 Strange Kind Of Woman
 

 本商品には,初回限定ナンバー入りステッカー付きに限って,過去商品として販売されていた(今でも販売されている?) Danker Than Blueレーベルの 『Mandrake Rock:Birmingham 1971 (Danker Than Blue 073)』が付属しています.
 これはお得感がありますよね.

 因みにプレスCDの在庫(:80枚)終了後は、同内容の CDR に切り替わる模様.

 メーカー情報では
 『“1972年2月&1971年10月”の大発掘となった、衝撃の話題作「DAGENHAM ROUNDHOUSE 1972」。その誕生を記念するボーナスには、同じく衝撃の発掘作だった「MANDRAKE ROCK: BIRMINGHAM 1971」をお贈りします。
 このライヴが記録されたのは「1971年2月12日バーミンガム公演」。
 以前から質の悪い既発もあった録音ですが、それとはまったく違う次元のマスター・クオリティ発掘で話題となった名盤。
 残念ながらオープニングの「Speed King」が未収録なのは既発と同様ですが、そのサウンドはリアリティとヴィンテージ感を併せ持った素晴らしいもの。なんと言っても凄いのが楽音自体のダイレクト感と迫力。ググッと突きつけられるような楽音のパワーが全面に出ていて、客席録音だということを忘れるほどに演奏・歌唱だけが総てを支配する。過剰入力気味になるポイントもないわけではありませんが、それもまたド迫力を演出しているかのよう。言わば、スタジオ盤「IN ROCK」のようなニュアンスなのです。
 そんなド迫力クリアなサウンドで叩きつけてくるのが、“1971年型”のパフォーマンス。1971年2月というのは「FIREBALL」の制作期間にあたり、冒頭の「Strage Kind Of Woman」では「2週間前に録音したばかりのシングルだ」と語る MC も聴けます。そんなタイミングの“1971年型”は、まさに1970年と1972年の中間。第2期 DEEP PURPLE 最大の魅力と言えば、豊かでスリリングなインプロの応酬にあるわけですが、その魅力は年を重ねるごとに減少してしまった(1972年の「MADE IN JAPAN」が大名演たり得たのは、初めての日本という異国の緊張感があってこそのものなのでしょう)。ところが、この“1971年型”は互いのコミュニケーションが深まりつつも、まだまだ1970年のスリルを維持している。しかも、新曲「Strage Kind Of Woman」に見られるように、新たなロックアンセムを生み出しつつある創造力が溢れ出さんばかりの演奏なのです。第2期というとオフィシャルの「LIVE IN STOCKHOLM 1970」と「MADE IN JAPAN」が2大頂点として君臨していますが、深く掘り下げるほどに“その間”にハマっていく。本作には、その魅力がたっぷりと詰まっている1枚なのです。

 今回発掘された「DAGENHAM ROUNDHOUSE 1972」も、「1971年秋」と「1972年初頭」という“その間”のパフォーマンス2種が封じ込められていました。本作は、さらにその2種の間でもある。DEEP PURPLEの歴史上でも1日1日で深まっていく進化著しい貴重な時期。その歩みを確かなクリアサウンドで味わえる貴重な名録音です。本作だけでも名作でありながら、「DAGENHAM ROUNDHOUSE 1972」をより一層深く感じさせてもくれるライヴアルバム。黄金の第2期の真実に、一歩でも二歩でも近づきたいあなたへ、この大傑作を贈ります。』
 
Mandrake Rock:Birmingham 1971 (Danker Than Blue 073)
 
 Live At Town Hall,Birmingham,UK 12th Feburuary 1971 

  1. Strange Kind Of Woman
  2. Child In Time
  3. Paint It Black - Drum Solo
  4. Mandrake Root
  5. Black Night 6. Lucille

  Ian Gillan:Vocal
  Ritchie Blackmore:Guitar
  Roger Glover:Bass
  Jon Lord:Keyboards
  Ian Paice:Drums

 Strange Kind Of Woman
 
 Paint It Black - Drum Solo
 

[参考]

Fireball



Machine Head




[関連記事]
Special Set Glasgow 1971 & Made In Florida (Gift CDR)
 
The Bronx (Darker than Blue 091/092)
 Deep Purple The Bronx
Danish Yodel:Reel To Reel Master
 
Live In Germany (Darker Than Blue 067/069/070)
 $cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Live In Germany
Oldenburg 1971 (Darker Than Blue 055)
 Deep Purple - Oldenburg 1971 (DTB 055)
Pop Deux (Gift DVD-R)
 $cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Deep Purple POP DEUX
Euro-Pop 70 (Bonus CDR)
 $cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Euro-Pop 70