1970年~1972年は,デープ・パープルとしても,精力的に活動しており,オフィシャル「In Concert」,「Made In Japan」(「Live In Japan」)を含め,ブートとしても色々な音源が存在しますが,本音源は1970年11月27日と,その4ヵ月半後の1971年4月10日,ドイツ・オッフェンバッハのシュタットハレ2公演分のオーディエンス音源をカップリングしたものです.収録時間は合計約200分で, Darker Than Blueレーベルからの発売です.
両公演の期間は 4ヶ月半空いてはいるものの,セットリストは非常に類似しています.ちなみに前者は完全収録ではないため不完全版となっています.
Disc1 は,全体を通して,曲間はフェイドアウトとカットイン(orフェイドイン)となっており,ギランの "OK! Sing Call Spped King. Here We Go ..." のMC後「Speed King」が始まります.
音質的には歪みがあり,且つ少し篭っていますが,40年以上前という録音時期を考えれば,良好なオーディエンス録音と言えるでしょう.
フェイドアウト後の「Into The Fire」ですが,セットリストの位置的に「Speed King」の直後であっているか私的には疑問が残りますが,このCDは曲順を演奏順に合わせているとの事なので,きっと合っているのでしょう.ギランが溜めをきかして "Into The Fire" と歌うところは何とも格好良いです.ギターソロ後に再度歌に戻る,3分07秒から一瞬音が遮断されたように音が遠くなりますが,5秒程度で戻るので,全体に影響している訳ではありません.
「Child In Time」は,演奏開始前のギランの MC でも "The Slowest Number We Do, And Also The Fastest Number We Do" と言ってるように,途中でテンポは変わる事を観客に伝えています.「Chiled In Time」では開始,2分37秒から3秒程度,テーパーがマイクを触るようなノイズがのりますが,然程気にはなりません.この曲は静と動の演奏が繰広げられ,リッチーのギターソロが炸裂します.
続く「Paint It Black」は,ハモンドとギターでメロディーを奏でるインストメンタル曲で,中間部にペイスのドラムソロを挟んでいます.6分34秒から47秒までテーパーがマイクをさわるノイズが入ります.マイクの位置を変更させたのか,若干音質が変わります.そしてドラムソロが終了して演奏に戻る直前の10分43秒にテープフリップと思われるカットがあります.
そして収録曲として最後の「Mandrake Root」では,3分29秒から30秒にドロップアウトがあるのと,ギターが凄過ぎるのですが,16分過ぎのカット後に,観客の拍手が一瞬入っている状況で非常に残念です.
この Disc1 収録の1970年11月27日の音源は,アンコールが未収録で,不完全に見えます.少なくともこの時期ならば「Black Night」「Wring That Neck」「Lucille」等が演奏されていたものと推測されます(後述するように,Disc3に入っている「Wring That Neck」が,この日に演奏された可能性があります).
Disc2&3 は「Intro.」を聴いただけで,かなり良い音質のオーディエンス録音である事が分かります.1分09秒に一瞬カットがあり,「Intro.」と「Yodel」間の曲の繋ぎもカットがある為,「Yodel」がカットインで始まります.ギランの "Sing Call Spped King... You know ?" の MC後,実質的な 1曲目である「Speed King」が開始されますが,バンドとしての演奏が本格的に開始され為,予想通りパープルの大音量に録音機材が耐えられず,かなり歪みます.また1分20秒程度でリッチーのギタープラグが抜けてしまい,1分28秒から32秒までのノイズと共に再度続されたのではないでしょうか.あるいは弦が切れてギター交換した可能性もあります.続く中間部のハモンドとギターの掛け合い部分は,非常に良好な音質で収録されています.
続いて1971年2月にシングルリリースされた「Strange Kind Of Woman」が演奏されます.ここでもソロ部分のギターは綺麗に収録されています.当然ギランとのユニゾンもあります.
「Child In Time」は,曲調が静かな部分ではバンド側の機器(おそらくアンプ?)ノイズがのっており耳障りですが, 2分40秒からはバンド全体の出力音量が上がるので,気にならなくなります.ここでのハモンドとギターの非常に掛け合いは素晴らしいのですが,14分35秒頃から,前述のノイズが目立つようになります.「Child In Time」は19分という熱の入った演奏を繰広げられます.
「Paint It Black」では,Disc1収録と同様に,中間部にドラムソロを含んだ演奏になりますが,3分12秒部分にテープフリップと思われるカット,8分11秒にもカットがあります.後者のカットはドラムソロの途中で,若干音質が変わる以外は然程気になりません.
「Into The Fire」も1分04秒,3分27秒に一瞬カットか劣化?と思われる微妙な部分あります.
31分に及ぶ「Mandrake Root」は,ノーカットで収録されており,中間部の15分49秒からはリッチーのバイオリン奏法を聴くことができます.また18分台からのソロ,特に19台のアームを多様したソロも含めて聴き応え充分で,全体的に意気のあった緊張感溢れる演奏が展開されます.
アンコールは「Black Night」.「Black Night」では6分台からのボーカルとギターの掛け合い,ユニゾンと「Strange Kind Of Woman」中間部を思わせる部分があり,その後,再びテーマに戻り終了しますが,間髪入れずにペイスのドラムがリズムを刻み「Lucille」へ流れ込みます.
「Wring That Neck」は,明らかに1971年4月10日の他の曲とは,音像,音質が異なり,逆に音像,音質的には1970年11月27日に近く,下記のメーカー情報にも記載されているのが,正しいものと思われます.
メーカー情報では
『どちらの音源も海外の録音者がオリジナル・マスター(現在は壊れてしまって再生不可)からリールテープへダイレクトにコピーした"1st Generation Reel"のデジタル・マスターを(ピッチ補正以外)一切の音質処理を行わずそのままプレスCD化したもので、その企画性はリリース当初よりマニアからも高い評価を受けました。
ディスク1に収録されているのは'70年11月27日のステージ。'70年当時のPURPLEが聴かせた、まるで火山が爆発するような演奏はオープニングの「Speed King」からいきなり本領発揮で、突進するパワーだけでなく、アドリブを織り交ぜて絶妙に緩急を効かせたバンド・アンサンブルは絶品。冒頭から40年前のオーディエンス録音としては充分以上にクリアな見通しで収録されており、濁りの気にならないサウンドは大変聴き易いです。音が密集する後半部分でも特に割れなどが起こらないまま、エネルギッシュな演奏を迫力満点の音像で堪能できます。太く音圧に満ちた音色の「Into The Fire」ではリッチーのソロもクリアに冴え渡ります(同曲は後半で一瞬音が引っ込みますが、直ぐに回復します)。ギランの長めなMCで導かれる「Child In Time」は、オープニングで聴けるのジョンのオルガン・イントロからまるでライン録音のような聴き応え(リミッターが掛けられていたのか、全体のアンサンブル後は冒頭ほどオンなサウンドでは無いのが残念!)。多少演奏にズレが見られたとしても、バンドの溢れんばかりのパッションと高いモチベーションは、ミスやズレすら旨みに変えてしまっています。ディスク1ラストは16分に及ぶ壮絶な「Mandrake Root」。ここでもオルガンソロがダイレクト感いっぱいの最高のサウンドで収録されています(この頃のジョンは本当に凄い!)。リッチーは13分台で登場してワイルドなソロを聴かせますが、テープ切れにより残念ながら途中で録音は終了しています。
ディスク2そして3には、ディスク1のおよそ半年後に当たる'71年4月10日の演奏を収録しています。この'71年オッフェンバッハ公演はアナログ時代から既発のタイトルがありましたが、本作でのテイクはディスク1同様に海外テーパー提供による"1st Generation Reel"音源です。過去の音源でも"サウンドボード音源"と言われるほど優れた素材でしたが、本作での明度・音の抜けは既発が比較にならないほど向上しており、本音源の登場もファンを驚愕させました。
'70年テイク以上に安定感を覚える音像で、そのクオリティは'70年代オーディエンス録音の鑑というべき見事なサウンドです(リールダイレクトのため微細なヒスノイズは存在しますが、演奏を聴く上で特に問題ないレベルでしょう)。ギランの「Yodel」がリラックスムードで幕を開け、間髪いれず「Speed King」で聴き手にK.O.パンチを見舞う立ち上がりに、初期バージョンの「Strange Kind Of Woman」は、'71年ライヴらしいムードをたっぷり味わえます。前年以上にまとまりが生まれて噴き出すエネルギーをコントロールするようになった「Child In Time」や「Mandrake Root」などは、ギターもオルガンも唯一無二の存在感を発揮し、聴き手に至福のひと時をもたらしてくれます。これらの曲で聴けるインプロヴィゼーションの妙はいよいよ"熟れ頃"で、聴き手の想像から数段上へ、ある時は斜め上へと飛躍するプレイは、ファンに"息もつかせぬ"という表現がピッタリです。最高の盛り上がりでライヴのクライマックスを彩る「Black Night」そして「Lucille」は壮絶の一言に尽き、この時代のPURPLEがいかに神懸りだったかを雄弁に物語っています(なお最後の「Wring That Neck」は、ファンの検証によって'70年11月27日テイクの可能性が指摘されています)。』
との事です.
40年前の録音であり,凄い音源が残存していた事に驚きです.特に後者の71年の録音は粗完全収録であり,演奏も含めて必聴の価値ありです.
Live in Germany (Darker than Blue 068/069/070)
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Live In Germany](https://stat.ameba.jp/user_images/20120503/14/x-cinnamon/4e/3c/j/t02200187_0392033411950825032.jpg?caw=800)
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 27th November 1970
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 10th April 1971
Disc 1
1. Speed King
2. Into The Fire
3. Child In Time
4. Paint It Black (Incl. Drum Solo)
5. Mandrake Root
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 27th November 1970
Disc 2
1. Intro.
2. Yodel
3. Speed King
4. Strange Kind Of Woman
5. Child In Time
6. Paint It Black (Incl. Drum Solo)
7. Into The Fire
Disc 3
1. Mandrake Root
2. Black Night
3. Lucille
4. Wring That Neck
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 10th April 1971
Ian Gillan - Vocal
Ritchie Blackmore - Guitar
Roger Glover - Bass
Jon Lord - Keyboards
Ian Paice - Drums
Speed King (Disc 1)
Into The Fire (Disc 1)
Yodel (Disc 2)
Speed King (Disc 2)
Strange Kind Of Woman (Disc 2)
[参考]
「In Concert」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP IN Concert](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/be/31/j/t02200220_0500050011954649353.jpg?caw=800)
「Live In Japan」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Live In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/82/ab/j/t02200220_0400040011954635324.jpg?caw=800)
「Made In Japan」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Dp Maid In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/28/0b/j/t02200220_0300030011954635807.jpg?caw=800)
「Live In Japan Box Set」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Live In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/45/f0/j/t02200186_0800067811954641671.jpg?caw=800)
[関連記事]
「Deep Purple - Pop Deux (Gift DVD-R)」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Deep Purple POP DEUX](https://stat.ameba.jp/user_images/20120428/23/x-cinnamon/47/d3/j/t02200217_0773076411941718125.jpg?caw=800)
両公演の期間は 4ヶ月半空いてはいるものの,セットリストは非常に類似しています.ちなみに前者は完全収録ではないため不完全版となっています.
Disc1 は,全体を通して,曲間はフェイドアウトとカットイン(orフェイドイン)となっており,ギランの "OK! Sing Call Spped King. Here We Go ..." のMC後「Speed King」が始まります.
音質的には歪みがあり,且つ少し篭っていますが,40年以上前という録音時期を考えれば,良好なオーディエンス録音と言えるでしょう.
フェイドアウト後の「Into The Fire」ですが,セットリストの位置的に「Speed King」の直後であっているか私的には疑問が残りますが,このCDは曲順を演奏順に合わせているとの事なので,きっと合っているのでしょう.ギランが溜めをきかして "Into The Fire" と歌うところは何とも格好良いです.ギターソロ後に再度歌に戻る,3分07秒から一瞬音が遮断されたように音が遠くなりますが,5秒程度で戻るので,全体に影響している訳ではありません.
「Child In Time」は,演奏開始前のギランの MC でも "The Slowest Number We Do, And Also The Fastest Number We Do" と言ってるように,途中でテンポは変わる事を観客に伝えています.「Chiled In Time」では開始,2分37秒から3秒程度,テーパーがマイクを触るようなノイズがのりますが,然程気にはなりません.この曲は静と動の演奏が繰広げられ,リッチーのギターソロが炸裂します.
続く「Paint It Black」は,ハモンドとギターでメロディーを奏でるインストメンタル曲で,中間部にペイスのドラムソロを挟んでいます.6分34秒から47秒までテーパーがマイクをさわるノイズが入ります.マイクの位置を変更させたのか,若干音質が変わります.そしてドラムソロが終了して演奏に戻る直前の10分43秒にテープフリップと思われるカットがあります.
そして収録曲として最後の「Mandrake Root」では,3分29秒から30秒にドロップアウトがあるのと,ギターが凄過ぎるのですが,16分過ぎのカット後に,観客の拍手が一瞬入っている状況で非常に残念です.
この Disc1 収録の1970年11月27日の音源は,アンコールが未収録で,不完全に見えます.少なくともこの時期ならば「Black Night」「Wring That Neck」「Lucille」等が演奏されていたものと推測されます(後述するように,Disc3に入っている「Wring That Neck」が,この日に演奏された可能性があります).
Disc2&3 は「Intro.」を聴いただけで,かなり良い音質のオーディエンス録音である事が分かります.1分09秒に一瞬カットがあり,「Intro.」と「Yodel」間の曲の繋ぎもカットがある為,「Yodel」がカットインで始まります.ギランの "Sing Call Spped King... You know ?" の MC後,実質的な 1曲目である「Speed King」が開始されますが,バンドとしての演奏が本格的に開始され為,予想通りパープルの大音量に録音機材が耐えられず,かなり歪みます.また1分20秒程度でリッチーのギタープラグが抜けてしまい,1分28秒から32秒までのノイズと共に再度続されたのではないでしょうか.あるいは弦が切れてギター交換した可能性もあります.続く中間部のハモンドとギターの掛け合い部分は,非常に良好な音質で収録されています.
続いて1971年2月にシングルリリースされた「Strange Kind Of Woman」が演奏されます.ここでもソロ部分のギターは綺麗に収録されています.当然ギランとのユニゾンもあります.
「Child In Time」は,曲調が静かな部分ではバンド側の機器(おそらくアンプ?)ノイズがのっており耳障りですが, 2分40秒からはバンド全体の出力音量が上がるので,気にならなくなります.ここでのハモンドとギターの非常に掛け合いは素晴らしいのですが,14分35秒頃から,前述のノイズが目立つようになります.「Child In Time」は19分という熱の入った演奏を繰広げられます.
「Paint It Black」では,Disc1収録と同様に,中間部にドラムソロを含んだ演奏になりますが,3分12秒部分にテープフリップと思われるカット,8分11秒にもカットがあります.後者のカットはドラムソロの途中で,若干音質が変わる以外は然程気になりません.
「Into The Fire」も1分04秒,3分27秒に一瞬カットか劣化?と思われる微妙な部分あります.
31分に及ぶ「Mandrake Root」は,ノーカットで収録されており,中間部の15分49秒からはリッチーのバイオリン奏法を聴くことができます.また18分台からのソロ,特に19台のアームを多様したソロも含めて聴き応え充分で,全体的に意気のあった緊張感溢れる演奏が展開されます.
アンコールは「Black Night」.「Black Night」では6分台からのボーカルとギターの掛け合い,ユニゾンと「Strange Kind Of Woman」中間部を思わせる部分があり,その後,再びテーマに戻り終了しますが,間髪入れずにペイスのドラムがリズムを刻み「Lucille」へ流れ込みます.
「Wring That Neck」は,明らかに1971年4月10日の他の曲とは,音像,音質が異なり,逆に音像,音質的には1970年11月27日に近く,下記のメーカー情報にも記載されているのが,正しいものと思われます.
メーカー情報では
『どちらの音源も海外の録音者がオリジナル・マスター(現在は壊れてしまって再生不可)からリールテープへダイレクトにコピーした"1st Generation Reel"のデジタル・マスターを(ピッチ補正以外)一切の音質処理を行わずそのままプレスCD化したもので、その企画性はリリース当初よりマニアからも高い評価を受けました。
ディスク1に収録されているのは'70年11月27日のステージ。'70年当時のPURPLEが聴かせた、まるで火山が爆発するような演奏はオープニングの「Speed King」からいきなり本領発揮で、突進するパワーだけでなく、アドリブを織り交ぜて絶妙に緩急を効かせたバンド・アンサンブルは絶品。冒頭から40年前のオーディエンス録音としては充分以上にクリアな見通しで収録されており、濁りの気にならないサウンドは大変聴き易いです。音が密集する後半部分でも特に割れなどが起こらないまま、エネルギッシュな演奏を迫力満点の音像で堪能できます。太く音圧に満ちた音色の「Into The Fire」ではリッチーのソロもクリアに冴え渡ります(同曲は後半で一瞬音が引っ込みますが、直ぐに回復します)。ギランの長めなMCで導かれる「Child In Time」は、オープニングで聴けるのジョンのオルガン・イントロからまるでライン録音のような聴き応え(リミッターが掛けられていたのか、全体のアンサンブル後は冒頭ほどオンなサウンドでは無いのが残念!)。多少演奏にズレが見られたとしても、バンドの溢れんばかりのパッションと高いモチベーションは、ミスやズレすら旨みに変えてしまっています。ディスク1ラストは16分に及ぶ壮絶な「Mandrake Root」。ここでもオルガンソロがダイレクト感いっぱいの最高のサウンドで収録されています(この頃のジョンは本当に凄い!)。リッチーは13分台で登場してワイルドなソロを聴かせますが、テープ切れにより残念ながら途中で録音は終了しています。
ディスク2そして3には、ディスク1のおよそ半年後に当たる'71年4月10日の演奏を収録しています。この'71年オッフェンバッハ公演はアナログ時代から既発のタイトルがありましたが、本作でのテイクはディスク1同様に海外テーパー提供による"1st Generation Reel"音源です。過去の音源でも"サウンドボード音源"と言われるほど優れた素材でしたが、本作での明度・音の抜けは既発が比較にならないほど向上しており、本音源の登場もファンを驚愕させました。
'70年テイク以上に安定感を覚える音像で、そのクオリティは'70年代オーディエンス録音の鑑というべき見事なサウンドです(リールダイレクトのため微細なヒスノイズは存在しますが、演奏を聴く上で特に問題ないレベルでしょう)。ギランの「Yodel」がリラックスムードで幕を開け、間髪いれず「Speed King」で聴き手にK.O.パンチを見舞う立ち上がりに、初期バージョンの「Strange Kind Of Woman」は、'71年ライヴらしいムードをたっぷり味わえます。前年以上にまとまりが生まれて噴き出すエネルギーをコントロールするようになった「Child In Time」や「Mandrake Root」などは、ギターもオルガンも唯一無二の存在感を発揮し、聴き手に至福のひと時をもたらしてくれます。これらの曲で聴けるインプロヴィゼーションの妙はいよいよ"熟れ頃"で、聴き手の想像から数段上へ、ある時は斜め上へと飛躍するプレイは、ファンに"息もつかせぬ"という表現がピッタリです。最高の盛り上がりでライヴのクライマックスを彩る「Black Night」そして「Lucille」は壮絶の一言に尽き、この時代のPURPLEがいかに神懸りだったかを雄弁に物語っています(なお最後の「Wring That Neck」は、ファンの検証によって'70年11月27日テイクの可能性が指摘されています)。』
との事です.
40年前の録音であり,凄い音源が残存していた事に驚きです.特に後者の71年の録音は粗完全収録であり,演奏も含めて必聴の価値ありです.
Live in Germany (Darker than Blue 068/069/070)
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Live In Germany](https://stat.ameba.jp/user_images/20120503/14/x-cinnamon/4e/3c/j/t02200187_0392033411950825032.jpg?caw=800)
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 27th November 1970
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 10th April 1971
Disc 1
1. Speed King
2. Into The Fire
3. Child In Time
4. Paint It Black (Incl. Drum Solo)
5. Mandrake Root
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 27th November 1970
Disc 2
1. Intro.
2. Yodel
3. Speed King
4. Strange Kind Of Woman
5. Child In Time
6. Paint It Black (Incl. Drum Solo)
7. Into The Fire
Disc 3
1. Mandrake Root
2. Black Night
3. Lucille
4. Wring That Neck
Live At Stadthalle,Offenbach,Germany 10th April 1971
Ian Gillan - Vocal
Ritchie Blackmore - Guitar
Roger Glover - Bass
Jon Lord - Keyboards
Ian Paice - Drums
Speed King (Disc 1)
Into The Fire (Disc 1)
Yodel (Disc 2)
Speed King (Disc 2)
Strange Kind Of Woman (Disc 2)
[参考]
「In Concert」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP IN Concert](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/be/31/j/t02200220_0500050011954649353.jpg?caw=800)
「Live In Japan」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Live In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/82/ab/j/t02200220_0400040011954635324.jpg?caw=800)
「Made In Japan」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Dp Maid In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/28/0b/j/t02200220_0300030011954635807.jpg?caw=800)
「Live In Japan Box Set」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-DP Live In Japan](https://stat.ameba.jp/user_images/20120505/07/x-cinnamon/45/f0/j/t02200186_0800067811954641671.jpg?caw=800)
[関連記事]
「Deep Purple - Pop Deux (Gift DVD-R)」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Deep Purple POP DEUX](https://stat.ameba.jp/user_images/20120428/23/x-cinnamon/47/d3/j/t02200217_0773076411941718125.jpg?caw=800)