何時ものように,ギフト・アイテムとして,久々にエマーソーン・レイク&パーマーのワークス・ツアーのアイテムの登場です.

 ちなみにかなり前に配布されていたものなので,現在は多分取り扱っていません.ブログ・アップが遅くてすみません.(苦笑)

 1977年3月『 Works Volume 1 (四部作) 』,および1977年11月『 Works Volume 2 (作品第2番) 』リリースに伴い,1977年3月から1978年3月まで北米中心に行われたワークス・ツアーから,7月14日ロードアイランド州はプロヴィデンスのシビック・センター公演と,その約 1ヶ月後の 8月13日カリフォルニア州はサンバーナーディーノのスウィング・オーディトリゥム公演を収録したものです.

 前者は,あの有名なテーパー ダン・ランピンスキー氏 録音の音源で,既発では Amityレーベルから『 Fanfare For Providence (Amity156) 』 としてもリリースされていました.
 ちなみに ダン・ランピンスキー氏 は,この翌年の1978年2月4日にも,マサチューセッツ州はボストンのボストン・ガーデン公演を収録しており,その音源は Virtuosoレーベルから『 Legacy (Virtuoso 099/100) 』 としてリリースされ,脅威の高音質であるが故,かなり売れていました.エマーソン・レイク&パーマーで,ランピンスキー氏と言うと,こちらの 『 Legacy (Virtuoso 099/100) 』 の音質を期待してしまうかも知れませんが,流石に本ギフト・アイテムではそこまでは及びませんが,高音質であるのに変わりはありません.

 後者も,既発で Windmillレーベルより 『 Evil Works (Windmill-076) 』 としてリリースされており,こちらの方も高音質のオーディエンス録音です.

 なお,このツアーは,当初は65人編成のオーケストラと帯同した大規模なツアーが企画され,かなり大規模な開場が選定されたものの,途中で「 予算が無くなったので,オーケストラが使えなくなってしまった 」とキース・エマーソンが語っているように,バンド 3人だけのコンサートに切り替わる事もおり,本音源も両日ともオーケストラ帯同なしのものです.

 メーカー情報では
 『1977年「Works」リリースに伴う夏の北米ツアーより、選りすぐりの高音質オーディエンス録音で収録された2公演を豪華4枚組に収録。ツアー前半、そしてニューヨークMSG3公演等で大規模なオーケストラとの共演ツアーを行い、センセーショナルな話題を呼びましたが、本セットに収録されている2公演は、どちらもオーケストラ抜きの3人による演奏です。既にオケ無しのライブは相当数をこなしており、オーケストラに頼らずとも、壮大なスケールで聴き手を圧倒する、ソリッドで研ぎ澄まされたようなトリオ演奏でのパフォーマンスをそれぞれのライヴで、超高品質で堪能することができます。

 ディスク1&2に収録されているのは7月14日のプロビデンス公演。過去にAmityより「FANFARE FOR PROVIDENCE」というタイトルでリリースされていた、あのダン・ランピンスキーによる極上音源を収録。2009年当時、数多くの名音源をネットを介して登場させ、世界中のファンの度肝を抜いたランピンスキー・コレクションからの ELP音源。
 当時の録音テクニックからは考えられない程のクオリティでショウの全編を収録しています。普通に聴いていれば、放送音源と聴き間違えるような、信じ難いレベルのウルトラ・クリアーなサウンドで収録されており、70年代前半期の暴力的な演奏からクリーンにスケールアップした端正で高度なコントロールの効いた素晴らしいパフォーマンスを楽しむことができます。当時の最先鋭機ヤマハGX-1を駆使した独特の音色を駆使し、高品質なキーボード演奏を聴かせるエマーソンのプレイはどの曲も聴き応え満点。Hoedown、Tarkus、ピアノ協奏曲を組み込んだ Take A Pebble、スリリングなTank、壮絶な盛り上がりを最高音質で体感できるラスト Pirates と Fanfare と、全ての楽曲で深い音楽的満足感をたっぷりと味わえる名演の数々を堪能できます。テープチェンジのカットはKnife Edgeのエンディングとそれに続くPromenadeの冒頭、Pirates の 9:06、Fanfare の冒頭の3箇所にあり、Pirates はスピーディに盛り上がる部分でここのパートの未収は残念です。演奏自体はノリにのっており、これと Rondo を後半に組み込んだ Fanfare は本当に圧巻の演奏が楽しめます。初期とは違ったもうひとつの音楽的ピークを感じさせる Works ツアーの最高音質版。

 代わってディスク3&4に収録されているのは1977年8月13日のカリフォルニア州のサン・バーナディーノ公演。こちらは今は亡きプログレ専門レーベル「Windmill」から「EVIL WORKS」と言うタイトルでリリースされていた極上音質盤。
 「いくら良くても、ランピンスキー音源とのカップリングは荷が重くない?」と思われるかも知れませんが、なんと音の近さ・ダイレクト感はそれ以上のパーフェクトサウンドで録音されており、聴き手の度肝を抜くことでしょう。この当時のカセット録音でのオーディエンス音源としては、トップレベルのサウンドで収録されており、プロビデンスのランピン音源同様に、これもまた、このままプレスCDリリースしても全くと言って良い程問題のないクオリティです。この音源の唯一の欠点である Fanfare For The Common Man の前半のトラブルは別音源と差し替えることでストレス無く一気に聴けるようにほぼ完璧に補正してあります。とにかくこの時期の ELP のライヴにおける音の完成度は頂点に達しており、両公演ともに最初から最後まで、緊張感が持続した、見事なまでの高品質なパフォーマンスを、ツアー屈指のハイグレード・サウンドで楽しむことができます。ギフトタイトルながら、一生かけて愛聴すること間違いなしの一大傑作4枚組タイトル!!』

Fanfare For The U.S.A. (Gift 4CDR)
 
 Live At Civic Center,Providence,RI,USA 14th July 1977
 Live At Swing Auditorium,San Bernardino,CA,USA 13th August 1977

 [Civic Center,Providence,RI,USA 14th July 1977]
 Disc 1
  1. Karn Evil 9 1st Impression (Part 2)
  2. Hoedown
  3. Tarkus
  4. Take a Pebble
  5. Piano Concerto No.1 1st Movement
  6. Still... You Turn Me On
  7. Knife Edge
  8. Pictures At An Exhibition
  9. C'est La Vie
  TOTAL TIME (65:51)

 Disc 2
  1. Lucky Man
  2. Tank
  3. Drum Solo
  4. Nutrocker
  5. Pirates
  6. Fanfare For The Common Man
  7. Rondo
  8. Fanfare For The Common Man (Reprise)
  9. Finale
  TOTAL TIME (43:38)

 [Swing Auditorium,San Bernardino,CA,USA 13th August 1977]
 Disc 3
  1. Karn Evil 9 1st Impression (Part 2)
  2. Hoedown
  3. Tarkus
  4. C'est La Vie
  5. Lucky Man
  6. Take A Pebble
  7. Piano Concerto No 1 1st Movement
  8. Take A Pebble (Reprise)
  9. Knife Edge
  10. Tank (incl. Drum Solo)
  TOTAL TIME (59:25)

 Disc 4
  1. Pictures At An Exhibition
  2. Still... You Turn Me On
  3. Pirates
  4. Nutrocker
  5. Fanfare For The Common Man
  6. Rondo
  7. Fanfare For The Common Man (Reprise)
  8. Finale
  TOTAL TIME (51:23)

 Karn Evil 9 1st Impression (Part 2) [Disc 1,Track 1]
 
 Tarkus [Disc 1,Track 3]
 
 Pictures At An Exhibition [Disc 1,Track 8]
 

 Take A Pebble [Disc 3,Track 6]
 
 Take A Pebble [Disc 4,Track 3]
 
 Rondo [Disc 4,Track 6]
 

[参考]
 Fanfare For Providence (Amity156)
 
 Legacy (Virtuoso 099/100)
 

[関連記事]
Detroit 1977 (Virtuoso 239/240)
 
Definitive Works Live 1977 (Virtuoso 191-194)