久し振りにエマーソン・レイク・アンド・パーマーの音源が,ダイカンプラザ 9F某店より発売されました.
 音源的には,オフィシャル『King Biscuit Flower Hour:Greatest Hits Live (キング・ビスケット・ライヴ)』や『Time & A Place Live,Box set(タイム・アンド・ア・プレイス)』にも一部収録されているように,昔からの定番音源ですが,今回は,一公演全部を収録しているのと,プレスCDでのリリースでもあった関係から,即購入.

 内容的には,1977年3月『Works Volume 1 (四部作)』,および1977年11月『Works Volume 2 (作品第2番)』リリースに伴い,1977年3月から1978年3月まで北米中心に行われたワークス・ツアーから,11月18日ウェストバージニア州ホイーリングのホイーリング・シビック・センター公演,11月20日テネシー州メンフィスのミッド・サウス・コロシアム公演を収録したものです.
 なお,このツアーは,当初は65人編成のオーケストラと帯同した大規模なツアーが企画され,かなり大規模な開場が選定されたものの,途中で「予算が無くなったので、途中からオーケストラが使えなくなってしまった」とキース・エマーソンが語っているように,途中から バンド 3人だけのコンサートに切り替わっており,本音源もオーケストラ帯同なしのものです.

 本音源は SBD(:Soundboard)収録の為,初心者の方でも楽しむ事ができます.
 セットリスト等もあまり変動がなく,演奏も変わり映えしないので,ブート・ファンやコアなエマーソン・レイク・アンド・パーマーのファンで無ければ,購入する必要は無いかも知れませんが,ジャジーな "Nut Rocker" や,少し早いテンポの "Rondo" を含んだ "Fanfare For The Common Man" 等,聴き所は充分あります.また一公演全てを曲順の編集無しで聴く事ができる点は,オフィシャルとのアドヴァンテージでしょう.

 メーカー情報では
 『1977年「四部作」に伴うELPのUSツアーより、11月18日ウィーリング公演と20日のメンフィス公演をどちらもオフィシャル級のステレオ・サウンドボード録音で完全収録した4枚組が待望のプレスCDで登場です。
 数年前にネットを介して登場し、その圧倒的な内容からプレスCD化が望まれていた2公演の超高音質ステレオ・ライン録音がリマスターを経て最良のサウンドの4枚組でリリース決定です。

 ディスク1&2に収録されたウィーリング公演は放送音源として使用され、97年に同公演をベースにしたオフィシャルライブ盤が発売されましたが、その際、10曲のみが収録され、あとは74年タルサ公演を追加収録するという変則的な内容になっていました。本盤では史上初めてウィーリング公演が、正しい曲順で完全収録されており、ゆえにオフィシャル盤未収のHoedown、Tarkus、Take A Pebble、Lucky Man、Pictures At An Exhibition、 Karn Evil 9、Show Me The Way To Go Homeが全て収録されているという決定的な内容になっています。
 ウィーリング公演は2種類の音源で構成されおり、FMで放送された楽曲はオーディエンスノイズがミックスされていますが、新たに発掘された7曲はミックスされていません。どちらも最上級のサウンドボードゆえ、どのレベルのファンにも安心してお薦めできます。

 ディスク3&4に収録されたメンフィス公演、こちらも最高音質ステレオ・ライン録音で収録されています。既発盤よりもずっとナチュラルなサウンドで収録されており、ファンは必聴のテイクになっています。Peter Gunn / Hoedown と続く必殺のオープニング・メドレー、GX1 大活躍の Tarkus、ピアノ協奏曲と Maple Leaf Rag が挿入された Take A Pebble、モダンなサウンド色彩感に溢れた Pictures At An Exhibition、中盤に配された Karn Evil 9、カール大活躍の Tank / Drum Solo/ Enemy God メドレー、メロウなピアノの序章と中間のジャズピアノプレイが強烈な Nut Rocker、そして大団円の大曲 Pirates / Fanfare / Rondo と聴き応え満点の4時間20分!!最高音質サウンドボードでこの時期のレア・ライブをたっぷりと堪能できる至福の4枚組』

Definitive Works Live 1977 (Virtuoso 191-194)
 
 Live At Wheeling Civic Center,Wheeling,WV,USA 18th November 1977
 Live At Mid South Coliseum,Memphis,TN,USA 20th November 1977

[ Wheeling Civic Center,Wheeling,WV,USA 18th November 1977 ]
 Disc 1
  1. Peter Gunn Theme
  2. Hoedown
  3. Tarkus
  4. Take A Pebble
  5. Piano Concerto No 1
  6. Maple Leaf Rag
  7. Take A Pebble (Reprise)
  8. C'est La Vie
  9. Lucky Man
  10. Pictures At An Exhibition
  TOTAL TIME (62:20)

 Disc 2
  1. Karn Evil 9
  2. Tiger In The Spotlight
  3. Watching Over You
  4. Tank
  5. Drums Solo
  6. Enemy God
  7. Nut Rocker
  8. Pirates
  9. Fanfare For The Common Man
  10. Rondo
  11. Show Me The Way To Go Home
  12. Outro.
  TOTAL TIME (68:13)

[ Mid South Coliseum,Memphis,TN,USA 20th November 1977 ]
 Disc 3
  1. Peter Gunn Theme
  2. Hoedown
  3. Tarkus
  4. Take A Pebble
  5. Piano Concerto No 1
  6. Maple Leaf Rag
  7. Take A Pebble(Reprise)
  8. C'est La Vie
  9. Lucky Man
  10. Pictures At An Exhibition
  TOTAL TIME (61:47)

 Disc 4
  1. Karn Evil 9
  2. Tiger In The Spotlight
  3. Watching Over You
  4. Tank
  5. Drums Solo
  6. Enemy God
  7. Nut Rocker
  8. Pirates
  9. Fanfare For The Common Man
  10. Rondo
  11. Show Me The Way To Go Home
  12. Outro.
  TOTAL TIME (65:53)

 Keith Emerson:Keyboards
 Greg Lake:Vocals, Bass, Guitars
 Carl Palmer:Drums, Percussion

 Pictures At An Exhibition (Disc 1,Trk 10) 
 
 Nut Rocker (Disc 4,Trk 7) 
 
 Rondo (Disc 4,Trk 10) 
 


 本商品の初回プレス分には二つの特典がついています.

 一点目は 1978年1月7日に,国内ラジオ放送されたエマーソン・レイク・アンド・パーマー特集番組をエアチェック高音質収録した「Young Jockry Presents:On Tour With Emerson, Lake & Palmer (Bonus CDR)」がボーナスとして付属しています.
 丁度,北米で行われているワークス・ツアーの時期のラジオ放送であり,こちらも非常に興味深く聴く事ができます.

 メーカー情報では
 『1978年1月7日に、日本でラジオ放送されたEL&P特集番組を収録。ディープなコレクターが大切に保管していたエア・チェック・テープをダイレクトに使用しており、音質は完璧です。
 内容はお馴染みヤング・ジョッキー1978年第1回目の放送である、1月7日のテイク。
 番組名は「EL&P、大いに語る」というタイトルが付けられています。この回は特別45分枠ということで(DJは「新年縮小版」と言ってます)、前半にELP、後半は元10ccのゴドレー&クレームの特集になっています。
 ELPは、当時のラジオ・ショウ・ディスク「スーパースター・ラジオ・ネットワーク」の「On Tour With Emerson, Lake & Palmer」を軸にインタビューの対訳、そしてアナログ盤に収録されていた当時の未発表曲2曲、ロンドン・フィル・ハーモニック・オーケストラで演奏された Abbadon's Bolero、そして、翌年「Works Volume 2」冒頭に収録されることになる Tiger In A Spotlight がオンエアされています。インタビューはオーケストラを帯同しての大規模なツアーをスタートしたカナダ、モントリオールで収録されたものです。DJが「ワークス」ではなく「ウォークス」と発音しているのが面白いと思いますが、インタビュー(もちろん、日本語通訳付き)では、メンバーが「ツアーは非常に損ばかりしている。毎晩やると凄く費用がかさむ。」は有名なエピソードですが、グレッグは「僕らは今まで、引退した状態で、田舎に引っ込んで、野菜作りやなんかをしていたんで、僕らは人気回復のためには、なんでもやらなくちゃいけないんだ。今回のツアーも仕方が無いからやるんだ」等凄い発言をしています。
 インタビューアー(ソニー・フォックス)は「また破産するまでにどれくらい続ければよいの?」等、これまた凄い質問をしていますが、メンバーも「レコード会社の援助が無ければ直ぐに破産だ。まぁ続けてやってれば良い事もあるだろう」等とペシミストなのかオプティミストなのか良く分からない発言をしています。カールは笑って冗談ばかり言ってますし、グレッグはダブルネックのベースを特注で造ったが、重くて使えなかったとか、キースはリボン・コントローラーが爆発して指が裂けちゃったけど、僕は英国人で勇敢だからコンサートを続けたんだ、とか、そんな発言ばかりで、彼ららしい発言が続きます。
 ただ、まだまだ日本では絶大な人気を誇っていたELPの特集はファンには興味津々だったでしょうし、何と言っても、人気曲 Tiger In A Spotlight を日本人のファンはこの番組で初めて聴いたであろう事を考えると、聴いてきて興味深いものがあります。後半は、ゴドレー&クレームの「ギズモ・ファンタジア-」(Consequences)の特集で、今回はELPがメインなので解説ははしょりますが、このアルバムが20分強とはいえ、日本でちょっとした特集が組まれたのは結構凄いことではないのでしょうか。あの「四部作」がリリースされた時代に浸れる貴重な一枚。』

Young Jockry Presents:On Tour With Emerson, Lake & Palmer (Bonus CDR)
 
 Broadcast Date:07th January 1978
 FM Broadcast Recording

  1. Intro.
  2. Interviews (Part 1)
  3. Abbadon's Bolero (with London Philharmonic Orchestra)
  4. DJ Talk
  5. Interviews (Part 2)
  6. Tiger In A Spotlight
  
  Godley & Creme "Consequences"
  7. DJ Talk
  8. Honolulu Lulu
  9. The Flood
  10. DJ Talk
  11. Dialogue
  12. When Things Go Wrong
  13. DJ Talk
  14. Lost Weekend

 二点目 は,ナンバー入りステッカー付きに限って付属しているものですが 1977年にドイツの音楽テレビ番組「Pop Rock」に出演した際のスタジオ・ライヴ演奏を 3曲収録した「Pop Rock 1977 (Bonus DVDR)」が特別に付属致します.
 
 メーカー情報では
 『1977年「Works」リリース期にドイツのテレビ音楽番組「POP ROCK」に出演した際の映像を高画質収録。曲はFanfare For The Common Man、Tiger In A Spotlight、Show Me The Way To Go Homeの3曲で、アルバム曲を流してのマイム演奏ですが、この時期の貴重なスタジオライヴパフォーマンスは見応えがあります。Fanfare For The Common Manは誰もいないステージにファンファーレが鳴り響き、その中でメンバーが登場すると言う粋な演出。GX-1を操るキースのこの頃の演奏ぶりも非常にカッコよく見応え満点です。面白いのはTiger In A Spotlightで、タイトルに合わせて本物の虎をスタジオの置いてるのですが、それがだんだんグレッグに寄っていくのが面白い!(グレッグも最後に気にしているようです。)マイムですので中間のドラムレスのところでカールがお得意のアクションを付けて遊んでいます。メロウなShow Me The Way To Go Homeも素晴らしい映像です。』

Pop Rock 1977 (Bonus DVDR)
 
 Broadcast on German TV "Pop Rock" in 1977
 Pro-Shot Colour NTSC Approx. 9min.

 

 1. Fanfare For The Common Man 
 2. Tiger In A Spotlight
 3. Show Me The Way To Go Home

 収録されている映像の一部