「怖い、怖い」という思いはどこから来るの? | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

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アメリカに戻ってきました。とりあえず、質問コーナーです。(^_^;)
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質問コーナー
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一色先生へ

いつもブログ拝読しています。
Q&Aコーナーが大変わかりやすく、とても勉強になります。
ありがとうございます。

質問が2点あります。

1)初級前期のテキストP34修正の基本的な考え方で、
過去に大きな出来事が生じている場合、修正の前に感情を癒す必要があると記載されています。
例文にその時の悔しさや、悲しさを癒やすとありますが、具体的な癒やし方を教えて下さい。
私は、被害者意識がかなり大きかったため、大きな出来事をたくさん作り出しました。
この癒やしをやりたいと思います。


2)先日、子育て後初めて、数十年ぶりにスキーに挑戦しました。
出てくる言葉、感情は怖い、怖い、恐怖の連続でした。
(滑るスピード感、リフトで高所恐怖症、自分でコントロール出来ない、周りの人にぶつかりそうに対して)
自分で「人のせいにしない。自分でコントロールできるよ。」
と唱えていくうちに、徐々に体の力が抜けて滑れるようになり
自分で恐怖を作り出していたことに気づきました

この恐怖を作り出す仕組みと修正について詳しく教えていただけないでしょうか。

以上、よろしくお願い致します。

アクエリアス・ナビでマスターTAW、ファミリーTAW再受講修了、
ビューティーTAW、メディカルTAW、お妃学講座修了
M.A

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1)
初級の「癒し」は、まず、思い出しても腹が立つ、怖い、悲しい、というような感情を先に癒します。

授業のときには、あまりこのようなかたはいらっしゃいませんが、個人セッションですと、ときどきいらっいゃいますね。

そういうときには、まず、感情をそのまま出させることです。自分でやるときは、座布団やクッションを思い切りたたきながら、怒りを出します。悲しみも実は元の感情は怒りです。
恐いときには、「怖い怖い」と叫ぶのもいいですよ。

それをしばらくやると、感情が出しきれて、落ち着きます。そのときに、大人の自分が声をかけます。
「大丈夫だよ」と何度もね。慰めるとき、決して、母親や誰かに慰めてもらわないこと。大人の自分が自分を慰めます。

もし、このときに自分で自分を癒せない方は、まだ大人の部分が少ないのです。
このようなかたは、TAWを知るにはまだ早い方ですので、ほとんどTAWにはいらっしゃいません(^_^;)

逆に言うと、自分で自分を慰め、癒せる人は、それだけ大人になったということです。

こうして、感情の部分を癒したあとに、TAW的に修正してください。つまり、勘違いを取る、ということですね。自分でやるときは、初級のCDでやってみましょう。


2)
言葉というのは、それを自分の聞かせることでパワーがあり、まるで、牛の反芻のように、自分の言葉に自分がまた取り込まれます。

つまり、怖いときに「怖い、怖い」ということで、自分に自己暗示をかけているのです。
無駄ですね。

ではなぜ、このように「怖い!」を連発するようになったかというと、

「お母さんに守ってもらえない、外の世界は怖い、なんでこんなことさせるの?」という、2歳ころの気持ちが原因です。

母親において行かれた(誰にでもあるありふれたシーンですが)と感じて、
泣いていたら、母親が戻ってきて抱っこしてくれた、というシーンをイメージしましょう。

そして、幼児は泣きはらした目で、母親の肩で指しゃぶりを始めて、「よくも怖いことをさせたな! もしまた同じ目に遭ったら、自分がどんなに恐いかを思い知らせてやる!」

と幼児は思っているわけです。復讐ですね(^_^;)

そのために、「怖い、怖い」を必要以上に連発するようになりました。

つまり、「保護のない世界に押し出された恨み」があるので、なんでも「怖い、怖い」と思ってしまう癖がつきました。

そして、人に思い知らせるつもりが、自分が「怖い」の暗示にかかり、動けなくなったというわけです。

「保護のない世界に押し出される」は、そもそも「誕生すること」と相似形です。

つまり、身体が動かせないので、外側の世界が動かせない、と思うようになったのです。

ですから、本来は、身体を訓練することでこの状態から抜け出せます。

大人になっても、まだこの心理から抜け出せず、
「ここがあぶないじゃない! あそこも危険じゃない!」と行政に文句を言うタイプがいます。「危険だ」と言いながら、実は怖がっているのではなく、とても怒っているのです。
こういう人は、身体を動かすことが苦手です。


M.Aさんは、この状態から自分で気づいて抜け出せたんですね。よかったですね!

正しい修正は、次のようにします。

誕生したばかりの自分をイメージします。
そして、次のように言います。

「あなたは、この世界がおそろしいところだと思ったんだね。

そして、この世界はコントロールできないと思ったんだね。
それで、怖い怖いって思ったんだね。
 長い間、怖かったね…。

でもね、それは勘違いだよ。この世界は、あなたのためにあるんだよ。
だから、あなたがコントロールできるんだよ。

ちゃんと自分が努力して、自分の身体をコントロールできるようになれば、
あなたは外側の世界もコントロールできるよ。

だから、身体を動かして、訓練して、外側もコントロールしようね。
身体に命令しなさい。そして、そのとおりに動かしなさい。

できるよ。あなたは必ずできるからね。安心してね」


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