HSPですか?・・⑤ | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

それではこの章の最後に、神経質性格とHSPの違いを簡単に述べてみたいと思います。と言っても、納得できるような明確な違いがあるわけではありません。おそらく神経質性格が目立つ人たちを「神経質」、HSPの特徴が顕著な人たちを「HSP」と呼んでいるだけのような気がします。それとも自己申告とか?

 

          画像 with online 気づきすぎる繊細さん

 

もしかするとメンタルクリニックなどでは、この両者を厳密に分けているのかもしれませんが、あまり意味のあることとは思えません。もちろん身体の病気であれば、しっかりとした診断が無ければ、適切な治療も出来ず、最悪の場合命にかかわるような事態になってしまいます。しかし心の病については、うつ病や統合失調症などを除いて、さほど神経質に分類する必要はないかと思われます。下手な「診断」は、その人の不安や思い込みを深めてしまう危険性があります。

 

神経質性格も、HSPもともに生まれたときの気質が関係していることになっています。HSPの原始的な形は動物にも見られるという研究結果もあるそうです。

しかし神経質性格の場合は、生まれつきの気質だけでなく、成長途中で培われた価値観や考え方なども、大いに影響すると考えられます。もちろんHSPも成長するにしたがって症状が変化する場合がありますよね。

 

HSPと神経質性格を兼ね備えている方もいらっしゃいます。生まれつき両方備えている方もおられるでしょうが、もともとHSPですが、生きづらい体験を重ねているうち、自己防衛の工夫として神経質的な考え方を身に着けてしまった可能性もあると思いますよ。

 

          画像 飯田橋メンタルクリニック 小冊子

 

HSPの特徴は見方を変えれば、プラスにも生かせるが、神経質性格はどうにもならない。と言った人がいましたが、これには反対です。

神経質性格には特徴的なものがあります。例えば「自己内省的」。これは自分を顧みすぎる傾向ですが、裏を返せば向上欲旺盛と言うことです。また執着性は物事にこだわり過ぎることですが、これも粘り強い、諦めないというプラスの特性にもなりえるのです。

 

もちろんここではどちらが良いか悪いかなどと、論じるつもりはありません。どちらの性格も一長一短があり、プラスの方に着目し、短所と思われる個所を最小限にしていく努力をすれば、どちらの性格も数ある性格の中でも最優秀な性格傾向と呼ばれるのではないでしょうか。

きっといつかは、「HSPでよかった」、

「神経質で良かった」と思える日がやってくると思います。

夜明けは近い(笑)!

 

参考・・・「神経質にありがとう」、「HSPの教科書」