HSPですか?・・④ | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

HSPについての自己診断テストの結果について、二人の提唱する結果は、おおよそ一致しています。しかし、

「たくさんの情報が長く頭に残りやすい」とか、「大量の情報や刺激に耐えられない」と言うこと。すなわち「たくさんの情報を処理するうえで困難を覚える」と言うことについて、若干の表現の相違がありますので、そこんところを見て行きたいと思います。

 

           画像 besli.jp  繊細ゆえの生きづらさ

 

まず、エレイン博士のテストでは、「一度にたくさんの事をしなければならない時に混乱する」とか「たくさんの事を頼まれるのが嫌だ」とか、「生活に変化があると混乱する」と言う表現がありますよね。言わんとするところはわかるのですが、何となく抽象的な言い方に思えませんか?

つまり、これらがどのように特異的であるのか科、明確になっていないのです。

 

例えば、神経質者のように、「一度にたくさんの仕事が来る」と、まず「面倒くさい」と言う気持ちが先に立つのでしょうか。それとも「何でこんなに仕事が来るんだよ!」と、周りのせいにしたい気持ちが勝るのでしょうか。皆さんはどう思われますか?

一方イルセ・サン氏のテストでは、『自分の周囲から、直観も含めてあらゆる情報が無造作に勝手に大量闖入してくる』ような、そんなニュアンスが感じられます。

 

つまり、もともと体質的な敏感さと言うものがあり、情報処理に時間がかかってしまうことや、変化も混乱のきっかけになりえることや、それだから、一人の環境で静かに過ごす時間がないと、情報処理に時間がかかってしまうと言うHSPならではの「困りごと」が、HSPでない人たちにも、明確に伝わってくるのです。

 

           画像 study hacker  マルチタスク能力

 

以上、二人の自己診断テストから、HSPの特徴をまとめてみたいと思います。

まず、自分の置かれた環境から、常に情報が大量侵入してくるような、体質的特徴があること、さらに一度入った情報が長く頭に残りやすいと言う傾向があるために、一人で静かに過ごす時間が普通の人よりも必要であることです。

 

対人関係においては、相手の感情を受け取りやすく、相手の苦痛もわがことのように強く共感して疲れてしまいます = 共感疲労。たとえばクラスメイトが先生に叱られていると、自分も叱られているように感じ、いたたまれなくなって不登校になった生徒もいました。

また、強い共感性は反面では「相手を思いやる気持ち」に長けているということも言えるでしょう。さらに音楽や芸術に対する感受性も高く、想像力も豊かなので、一人の時間を楽しめるのも特徴の一つです。

 

参考・・・「HSPの教科書」、「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」