HSPと言うと、すぐエレイン博士の名前が出るほど、良く知られている存在ですが、もちろん、HSP研究者はエレイン博士だけではありません。
例えばデンマークの心理療法士で牧師のイルセ・サン氏も、エレイン博士同様、当事者に自己診断テストを行っているのです。ただ項目が48個もあり、しかも一つ一つが長いので、とてもここでは紹介しきれません。
画像 youtube.com イルセ・サン氏
そこで、自己診断テストから抽出された重要な要素のみを、ここに紹介していきたいと思います。
〇外的刺激に対する強い反応。(エレイン博士の、痛みを感じやすい、すぐにびっくりする・・に、相当すると思われます)
〇休息の必要性。(イルセ・サンの、一人でいる時間が必要、穏やかで落ち着いたところで休憩する必要・・などに該当します。)
これは、「苦痛から逃れる」と言うよりも、生きていくうえで休息が人一倍必要と言ったニュアンスが感じられますね。
〇繊細な感受性。(イルセ・サンの、美しい音楽を聴くと興奮する、この世には目で見るよりも、耳で聞くよりもはるかにたくさんのものがあると感じる)これはエレイン博士の自己テスト項目と重なっていますね。
〇想像力、直観力に優れる。(新たな可能性や選択肢に気づくのが得意)これもエレイン博士のそれと共通しています。
画像 mi-mollet 私、HSPなんです
〇相手の心や状態について、鋭敏に察知し強く共感する。(他者の痛みが、自分の神経の奥深くに入り込んでくる、共感しすぎる、涙もろい・・など)
こちらはエレイン博士のそれよりも、より情報として入り込んでくる。と言うニュアンスが強くなっています。
〇一度入った情報が、頭に長く残りやすい。(大量の情報や刺激にすぐ耐えられなくなってしまう、お腹が空いたり寒いと感じたりすると、それがなかなか頭から離れない・・など)
これもエレイン博士と共通していますが、「たくさんの情報処理に困難を覚える」と言うことについて、二人の見解の相違がみられますので、次回はそのあたりから述べたいと思います。ちょっとばかり堅苦しい話が続きます。ご容赦ください。
参考・・・「些細な事にもすぐ動揺してしまうあなたへ」、「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」