神経質の自己中心さが顕著なときは、何か問題が起きるとそれを他人や環境のせいにしがちです。そんな時彼らはACの『過去のトラウマが今の生きづらさの原因である』と言う説に引き込まれてしまうのですね。
つまり、神経質症状に苦しんでいるときは、この不安を何とかしたいがために、その原因をあれこれ探し求めているのです。
画像 igaki.works 太る悪循環から脱出する
そんな時に「おあつらえ」の過去の問題(例えば親に殴られた)を見つけると、「ほら、このせいで自分は苦しんでいるのだ」と、嬉しくなるほど妙に納得することができるのです。こうして人は自分に都合の良い「物語」を作り上げて行くのですね。
言うまでもありませんが、過去の思い出ほど不正確なものはありません。成長の過程でいくらでも「筋書き変更」できるからです。
神経質でなくとも、人はつらい時、どうしてもその原因が自分にあるとは考えたくないことですよね。だからどうしても自分以外のところに原因を求めてしまいます。
その中でもっとも都合が良いのが「過去の出来事」です。こうなると過去が原因なのか、今の辛さが過去を作っているのかわからくなくなります。そして永遠の悪循環が始まるのです。
参考・・・「くよくよするなと言われても、くよくよしてしまうあなたに」