AC(アダルトチルドレン)ですか?② | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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アダルトチルドレンについて、簡単に説明しておきます。アダルトチルドレン = 略してACは、虐待やネグレスト、依存症などの機能不全家族で育てられ、大人になっても生きづらさを感じ続けている人の事です。

自分を型にはめたがる神経質者が居場所としてあこがれるACですが、実はAC自体が、その人の生き方を型にはめ込んでしまうのです。

 

            画像 すごい人研究所 ACからの回復

 

アダルトチルドレン説では、虐待を受けた子供たちは、暴力から逃れるために、無意識に親の意に沿うような行動をします。そして自分の感情を抑え込んでしまいます。こうして親の言いなりになる「良い子」が誕生するのですね。

彼らは大人になると、様々なものに依存することで、自分の感情を取り戻そうとしたり、依存者の世話をすることで、自分の感情を取り戻そうとします。子供や弱いものを虐待する場合もあります。

 

上記の事実を踏まえ、アダルトチルドレンの概念を支えているものは、「どんな人間でも、虐待を受けるような環境で育てられると、自分の受けた仕打ちを繰り返してしまう」と言うものです。

これを読んでいるあなたは、「そんなはずはない!」って思いますよね。実際ACから立ち直った人は、たくさんおりますよんね。

でも、定説によると、ACの人生には一つのパターンしか存在しないことになっているのです。おそらく事実を知らない研究者の偏見ですね。

 

       画像 HSPカウンセリング HSPとACの親子関係

 

親子関係には、もちろん愛情の問題やしつけの問題、親から社会的なルールを学ぶ重要性など、親子関係を豊かにするためのノウハウはたくさん存在するはずです。

でもACになると、そんな希望が一切閉ざされてしまうのです。ここに『AC』になると一巻の終わりであるかのような、錯覚を生じさせる要因があるのです。

 

子供の性格や行動パターンは、過去のトラウマだけでは説明できません。例えばその子が育ってきたところの親子関係や、それを取り巻く夫婦関係、家庭環境、ご近所づきあい、もちろん学校や社会を含めた本人が置かれている立場や関係性と言った全体的なシステムが絡み合って作られていくものです。

そのことで不安や葛藤が生じ、それらとどう向き合い、解決していくかと言うことも、性格や成育歴だけではない様々な要素が関係しあう中で、出来上がってくるものだと思うのです。

 

参考・・・「くよくよするなと言われてもくよくよしてしまうあなたに」、{ACと言う病」