SHOGENの描くティンガティンガが少しずつ評価され、オーダーが入るようになりました。そして今日も依頼主からの作品を制作しています。
村長はその様子をしばらく伺った後、こんな質問をしてきました。
「そこに喜びはあるのかい?」
SHOGENが手を止めて考えていると、こんなことを言われました。
「SHOGENよ。歓喜する人間であってほしいんだ。そして自分らしく生きて欲しい。もし君が歓喜もせず、自分らしく生きる覚悟が持てないなら、今すぐここを出て行って欲しい。」
村長から見ると、私(SHOGEN)は歓喜もしていないし、感動もワクワクも、していないように見えるらしいのです。
そんな私を見て、村長は『自分の心の声に耳を傾けていない』と判断したのでしょう。
画像 matsuzakaya.co.jp ティンガティンガ名古屋松坂屋
村長は、絵を眺めながら言いました。
「それは誰のために描こうとしているのか? 自分のためか? 人のためか?」 人のために描いてもいいけれど、そこに自分の喜びもないといけない。人のために努力して人が喜んだとしても、自分が全く喜びを感じられないのだったら、そんなものはやめてしまえ!」
確かに村長の言うとおり、今制作中の作品は、注文主を喜ばせるためだけに描いているものでした。
この村では、自分の喜びと言うものを、とても大切にしています。
自分の喜びにどこまでも寄り添い、その喜びを表現して生きること。それが歓喜する人間です。
人は自分の喜びを生きられるとき、自然に人間らしくなっていくものだそうです。村長は言いました。
「ShOGENよ。自分らしく生きると決めて欲しい。周りにそういう人間がどれだけいるかで、人生は決まるんだよ。」
参考・・・「今日誰のために生きる」