本日より、「今日、誰のために生きる」の中から、特に心に残ったものをいくつかチョイスしてお届けしたいと思います。
画像 catch-a-wave.com ティンガティンガ
タンザニアのブンジュ村と言う、人口200人余りの集落に、日本人のSHOGENさんは、単身絵を習いに来ています。
毎日の洗濯は、もちろん手洗い。しかし全自動になれた彼は、うまく洗うことが出来ません。それを村人には内緒にしていたのですが、村の母親についにばれてしまいました。
「SHOGEN!! 洗濯ちゃんとできないことを、うちの子供たちに言ってあげてね」
SHOGENが「恥ずかしいな」と思っていたら、母親はこういいました。
「失敗しても誰も責めないわよ。だから子供の前で失敗を取り繕うのはやめてね。 失敗する大人を見て、子供は安心して成長できるんだから。」
画像 ジョニーマサシ氏ameblo.jp 君可愛いね
別の日、村長はこんな話をしてくれました。
「SHOGEN、もし君が絵を描くにあたって、絵の具の黄色を忘れたとする。そんなときどうすればいいと思う?」
SHOGENが考えていると、村長は言いました。
「みんなに「黄色忘れちゃったんだ」と正直に話してほしいんだ。そうすれば、大人でもそんなことするんだって、子供は安心できるでしょ?」
じゃあ、失敗した大人に向かって、なんて声を掛けたらいいと思う?
「・・・」
「この村ではね。「人間らしいね。かわいいね!」と言ってあげるんだよ。
生きていくうえで一番大切なのは「人間らしさ」だ。年を重ねれば重ねるほど、完璧になるのじゃない。年を重ねるほど、僕たちはより人間らしくなっていくんだ。
失敗をすることは、恥ずかしいことじゃない。人間らしい、かわいい行為なんだよ。人間は不完全だからこそ、愛される存在になれるんだ。」
参考・・・「今日誰のために生きる」