昨日、対人恐怖の「虫の良さ」について述べてみたので、ここでは神経質全般について、述べてみたいと思うのです。もちろん楽をして何かを手に入れようとする考え方は、一般の人にもあることでしょう。しかし私が思うに、神経質はそれが極端な形で表れているように思うのです。言葉は良くありませんが、出来る限り手を汚さずに、多くの収穫を得ようとしているように思えるのです。卑怯ですよね。
ずいぶん昔の話ですが、神経質者の後輩が、私に質問してきました。
「柴@栃さん、どうすれば女性にモテるんでしょうか?」
なるほど後輩は、どう見てもモテるタイプではありません。事実彼女いない歴 = 年齢と言うことですね。
唯わからないのは、その質問を、彼に輪をかけてモテない私にしてきたのかと言うことです。私だって「モテる方法」があれば聞いてみたいですよ(笑)。
画像 unsui.blog.jp 雲水の独り言 虫の良すぎる話
でもいかがでしょう。上記のような質問をすること自体、「虫が良い」と思いませんか? 何かわからないけれど、一瞬でミラクルが起きて、「モテ男」に変身できるような方法を求めているような気がするのですよ。
そんな方法があるはずがありません。もしあったらすべての男が「モテ男」です。
まさかそんなことを後輩に言えないので、とりあえず『人のために行動しなさい。そうすればいつか必ずあなたを慕ってくれる異性が現れますよ。』などと言ってお茶を濁しました(笑)。
神経質はおおむね欲張りで完璧主義です。普通の人なら十のうち一つ良くなれば、喜ぶはずです。しかし神経質は、一つ良くなっても、「あと九つ治っていない」と文句を言うのです。これではいつまでたっても、良くなることはありません。
もし神経質が、一つ良くなったことを素直に喜べるのなら、一瞬で変われるようなミラクルは求めないと思うんですよ。
何事も、コツコツ、コツコツ努力するしかありません。女性にモテるのも然りですよね。