対人恐怖は、『人に嫌われる』ことを過剰に恐れる病気であると言えるでしょう。人に嫌われないのが一番なのでしょうが、残念ながら生きている以上、ちょっとしたすれ違いで嫌われてしまうこともままあります。
人に嫌われるのは仕方がありません。
ただ対人恐怖の問題点は、嫌われることをしておきながら、嫌われないようにしようと言う、「虫の良すぎる」考えを起こす事なんです。
画像 negapoji.com 嫌われてもいい覚悟が出来れば好かれる
なぜそこまで「善人」になろうとするのでしょうか。森田先生も、無理に善人になる必要は無いと説いております。
もちろん、善人になりたいならなる努力をするのも良いでしょう。また、努力しないでズボラを決め込むのも自由です。どちらの場合も、当然結果としての「報い」を受けることになります。
運悪く、人に嫌われてしまった場合、当然その報いを受けることになります。ここで嫌われないようにと、人に親切の押し売りをしたところで、偽善になるばかりです。
人に恨まれたら、逃げずにその罪を引き受ける覚悟があれば問題ありません。それが出来るのが本当の勇者であり善人です。
「嫌われることをすれば嫌われる。好かれることをすれば好かれる。夏は暑く、冬は寒い。」これが偽らざる事実です。どうすることもできません。
参考・・・「現代に生きる森田正馬の言葉」